1-6 – 白川問答集

審神者は何故発生したのでしょうか。

分類	1-6
質問	審神者は何故発生したのでしょうか。天皇（人）が神でないためでしょうか。天皇が真の神であれば、審神者は必要でないと考えます。
回答	個人のご修行においても審神者としての客観的判断が核心ともなりますが、それは国体を維持するためにも当然のごとく生命線になりました。しかも誤った判断及びに決定は国の存亡にも関わるため、本来の神の働きを掴むことが常時必要でした。そのためにも、審神者という明確で客観的な判断を執り行う立場を設定することで、確固とした万全なあり方を作り出したのでしょう。それだけに、本来の神の働きとは次元の異なる、指導意志霊、支配霊といった憑依霊等の霊的な存在の介入を見極めることには慎重に慎重を重ねてきたのです。それは一神教的な支配判断の次元を未然に防いできたことにもなりました。このようなことからも、審神者という明確な客観性を必ず伴う天皇の立場は、初めから祓われる立場であることで初めから神でもありました。
回答講師	斉藤亘弘

第6講義をありがとうございました。

分類	1-6
質問	第6講義をありがとうございました。とても勉強になりました。テキストの本章最後の137頁に、人を祀っている神社の説明で、「祀られている人に象徴されている神の働きを祀るという意味合いが強い」とあり、そう考えると素直に拝めそうな気がしました。そこで北野天満宮や神田明神など、いわゆる怨霊信仰として祀られている場合も、そこに神の働きを見るという理解でいいでしょうか。なんか害を与えていて殺しておいて、祀る側の勝手だなあと思わないこともないので、何となく気になった次第です。
回答	そういったこともあり、そういった神社にはあまりお参りしておりません。七沢賢治は、神社にはいかないです。自分で神をお祀りしているわけですので。
回答講師	七沢智樹

体は自我の階層との事ですが病気が

分類	1-6
質問	体は自我の階層との事ですが病気が起こるのも自我に気づくためのものという事でしょうか？自我もないと人間として生きられないと思うのですが霊が自我を超え全我となる。本当の健康とは全ての階層のバランスで全我となり起こるという事で宜しいのでしょうか？量子力学で言っている電子、クォーク、光子など素粒子は四次元なのですか？光の働きは四次元という事ですか？目に見えなくてもそこに周波数として何か在るものは四次元という事で宜しいのでしょうか？五次元のパラレルワールドというのは色々な可能性の世界という事で宜しいのでしょうか？
回答	すべてその通りです。間違いありません。
回答講師	七沢智樹

情報が全体的であり神情報を使うときは

分類	1-6
質問	情報が全体的であり神情報を使うときは個別的で霊以下情報を中今に発動させるというようなことを合わせると、全体性と個別性という二項対立を越えているのが情報だから神、階層を自由自在に行き来するから神、という気がしてきました。もう完全に脳内がカオスですが、このあたりどのようにお考えになるでしょうか？
回答	ややこしいいのが、第五階層の働きにはすべてがあって、それが、現実世界に展開しているので、霊の産霊の働きも、神の働きとしての産霊もある。つまり、あの世がひな型で、この世が展開していると考えればよいかと思います。
回答講師	七沢智樹

全体的なものが神、霊までは個別的という

分類	1-6
質問	全体的なものが神、霊までは個別的ということについて質問させてください。オープンネットワーク上にある限り誰でもどこでも使える「情報」は場所も時間も問わず使用できるので神的であるという部分ですが、私たちは情報を使う上で、情報を取捨選別して使っていますので、あれに関する情報、これに関する情報、要る情報要らない情報、といったように「個別性」を与えて使っています。「情報」という全体的な概念は「神」として存在しているが、使用時は情報は「霊以下の階層」なのでしょうか？中今の情報に神の働きが発動する、という部分についていまいち理解が及びませんので、よくわかる視点を御教示ください。よろしくお願いします。
回答	素晴らしい質問です。情報は、まさに神です。その神である情報を、取捨選択せずに「漂わす」ことができれば、私たちの意識は神に近づきます。情報を人は無意識のうちに選択しています。これはよい、これはわるい、など。しかし、その情報は、すべて本来神であって、選択されるべきものではない。なので、「判断しない」でそのまま置いておくのです。そうすると、ある時、情報の方から教えてくれます。「今だよ」と。
回答講師	七沢智樹

【惟神の教え】の惟神（かんながら）という意味

分類	1-6
質問	【惟神の教え】の惟神（かんながら）という意味がよくわからないのですが、教えて頂けますか？宜しくお願い致します。
回答	もちろんそれは、「人は本来、神である」ということなのですが、それで答えになっていますでしょうか。日々の祓いの実践の中で掴むものです。中今は、過去現在未来をすべて同時に今に見ているということです。現在や今は、現在や今しか見えません。
回答講師	七沢智樹

二項対立の「統合」とは相対立し

分類	1-6
質問	二項対立の「統合」とは相対立している概念を踏まえた上でそれを「超越」するということと同義でしょうか。中今が時空を超越しているということは概念として理解できるのですが、過去と未来とが二項対立しているというのが今ひとつわかりにくいのです。「対立」という言葉に引きずられているせいかもしれないですが。そして、「今（ないし現在）」と「中今」とは異なる概念でしょうか。
回答	中今は、過去現在未来をすべて同時に今に見ているということです。現在や今は、現在や今しか見えません。
回答講師	七沢智樹

全体性と個別性の説明で、天御

分類	1-6
質問	全体性と個別性の説明で、天御中主大神から徐々に全体性が薄まっていきグラデーションのように霊に近づいていくとの説明がありましたが、このように全体性が薄まり霊に近しい存在となった神であっても依然として神と霊の間には厳然たる差があるのでしょうか。守護霊と守護神との間の区別はどこに見出されるものなのでしょうか。また、テキスト130ページの神と霊との違いについての記述で、「その存在の発生の起源をさかのぼって考えていった時に・・・」というのは、具体的にどのように遡ることを言うのでしょうか。
回答	神と霊の違いは、一言でいえば「祓いをもって知る」ものです。なので、講義以上のことはいくらここでお伝えしても難しいと思います。どこまでいっても、神と霊に違いはありますし、霊はどこまでも祓い続けるものです。
回答講師	七沢智樹