古事記は人類の叡智が秘められて

分類1-10
質問古事記は人類の叡智が秘められているように思えてきましたが、実のところ、一体いつ、どのような人(達)が書かれた(編纂された)ものなのでしょうか。当時の人々が既に持っていた「体感」を文章にしたものなのでしょうか。そのような叡智の出所がふと気になりました。輸入ではなく、元々日本にあったものなのでしょうか。
回答おっしゃる「とおり、古事記には人類の、言霊の叡智が込められているといえます。 しかし、古事記を編纂したのは古事記の序文にあるとおり、 公的には、実在した太安万侶(おおのやすまろ)という人ですが、 しかし、言霊のエッセンスを込めることは当然ながら秘密裏に行われたので 誰であったかは、記録が残っていらずわかっていません。 体感を文章にしたもの、というのはある意味当たっています。 なぜなら、稗田阿礼(ひえだのあれ)という、一種の、巫女的能力者と思われる方が、 暗誦した口承形式で伝えているからです。 つまり、そこには、各地の先住民族が先祖の歴史を歌物語で唱えるような、 体で感じる、 「神話的言語に根差した言霊のリズム」とでもいえるものがあったと考えられるのです。 叡智の出処は不明ですが、輸入ではなく、元々日本にあったものといえます。 なぜなら、古事記は、「旧辞」という、天皇家に古くから伝わる伝説や説話、 歌物語などを、稗田阿礼が口承で伝えたとあるからです。 つまり、始原の情報ソースは日本にあったのです。 しかし、その情報の内容は不明です。文字情報が残っていないのです。
回答講師斉藤亘弘