既に講義の中でお伝えいただいて

分類1-2
質問既に講義の中でお伝えいただいていたら、申し訳ありませんが、神道と言霊学の発生は同じなのでしょうか?また、白川伯王家では、両方が伝承されてきたのでしょうか?
回答神道の起源は、学問的には、明確にいつはじまったということは わかっていません。 ただ、神道基礎講義で触れたように、現代の神道とつながるものの形態としては、だいたい文献考証学上は、6世紀ごろまでさかのぼって推察でき るということ、 また、それより以前は文献がないが、考古学から類推して、 九州の沖ノ島の祭祀遺跡などから、4世紀ごろまでは祭祀の起源を科学的にさかのぼることが できます。それより以前については、日本書紀などではたとえば 紀元前600年代に神武天皇が初代天皇として即位、とありはしますが、 あくまでも神話であって、科学的、歴史的見地からみた神道の起源とは 別物とされています。 そして、言霊学の起源は現代の学問では起源はわかっていません。 というより、言霊学自体が今日の学問の世界では顧みられておりません。 ですので、小笠原先生とお弟子さんである七沢先生の見解、さらにそのお弟子さんである小野寺講師の解説が最も正しいといえます。 小笠原先生説では言霊学は神武天皇の即位よりももっと古いころからとされています 。 これに関しては小笠原先生の言霊三部作をぜひお読みください。 または、小野寺講師あてに改めてご質問下さいませ。 神道と言霊学の起源は同じであるかどうかはわかりません。 神道には学問的意見が様々にあるが、言霊学にはないため、比較が困難なためです。 神道も大陸の祭祀の影響など、相当な変遷があって、今の神道に至っているため、 一概にどこが起源という線引きができないこともあり、起源は別であると 私は考えます。
回答講師斉藤亘弘