現在のいわゆる各地に存在する

分類1-3
質問現在のいわゆる各地に存在する神社の存在と、皇室祭祀の関係がいまいちわかりません。また、吉田家と白川家の関係が、テキストを一読するだけだと敵対関係にあったような印象も受けるのですが(敵対というのは言い過ぎかもしれませんが、何かしら相容れないもののように読めてしまうのですが)この両家の関係はどのようなものなのでしょうか。P47下段、なお、吉田神道で知られる吉田家は~独自に神事を行っている、という点、「私的に」「独自に」というところなど、なんとなく本来の仕事以外のことに手を出している、という印象を受けます。
回答ご返答が遅くなり申し訳ございませんでした。現在各地に鎮座している多くの神社・お宮は神社本庁に加盟しており、それぞれの祭祀運営を地域の住民と共に行う形を取っています。 その祭祀内容は、神職養成専門の大学機関における学説を前提として(テキスト祭祀学参照)祭祀が執り行われています(各地域の神社に伝承される祭祀も含む)。 一方、現在の皇室祭祀は、昭和の戦後からは天皇家の私的行事として執り行われていることが実情となります。 宮中祭祀においての白川家と吉田家の歴史的な関係についてですが、宮中祭祀を受け持つ立場として以前から存在してきた白川家による神祇官職に、いわゆる政治的な手段をもって参入してきた歴史的経緯があるとして吉田家は解釈されるところがあるようです。この点については、元皇學館大学研究開発推進センター助教の山口剛氏が、歴史的事実としての資料検証及びに研究をされた学者として発表しています。
回答講師斉藤亘弘