神託の受け取り方で巫女的存在

分類1-3
質問神託の受け取り方で巫女的存在に神が下りて神託を述べるという部分で少し疑問が生じました。麻薬的食品などによる酩酊状態(変性意識状態?)で神の言葉を伝える、との事ですが、巷に溢れる新興宗教の教祖なども同様な手法を用いてると感じます。古来神道ではその神託の信ぴょう性の判断を審神者がしているという事ですがその審神者自身の信ぴょう性はどの様に担保されていたのでしょう?一人の審神者が判断していたのでしょうか?
回答白川のおみちにおいては、ご修行を行う者はシャーマニズム的な脱魂をすることなく通常の意識を保ったままで神と一体になり、さらに審神者はその状態を客観的な立場で判断する側となります。つまり、審神者とは客観的認知判断ができる立場のことです。古来からの宮中祭祀においては、審神者の立場はその素質となる見極め基準と、複数人による客観的他者の立場として神代の精神状態を正確に判断する基準方法が継承されていたのだと思います。いわゆる十種神宝とは、自己と他者を分離して自身を客観視する方法のことでもあります。ちなみに変性意識という概念には広義の解釈があり、いわゆるトランス状態、洗脳状態もそのカテゴリーの一つとなります。よって変性意識という言葉の概念には、解釈としての明確な使い分けが必要となります。
回答講師斉藤亘弘