0010話:2016年12月05日

◇中華思想というのは無神論

命運と運命という捉え方、哲学とかで、世界観が変わってくる。神を立てるか、自然だけか、人間関係だけか、の捉え方で、ずいぶん命運とか、運命が変わってくる。運命というものを中国なんかの思想では、まぁいくつか王朝があるからあれなんだけど、一番古い王朝でいくと易経なんてものがある。これは、自然の組み合わせですね。沢とか、山とか、水とか、雷とかっていう・・・。乾兌離震巽坎艮坤(けん・だ・り・しん・そん・かん・ごん・こん)という言い方をするんだけれど。その組み合わせの八かける八で、六十四卦になっているんだけど。自然だけなんですね。その中で、人との関わりを説いていくという方法なんですね。それが易経です。一番古くて、精緻に自然というものを考えた。特に自然と人間ですね。そういう中身です。

ですから、根本の哲学からいくと、神はいないんですね。易は、基本的に中国は無神論です。だから、極端な言い方をすると、中華思想というのは無神論であり、現実に人間が生きるということは、現実の中で上手くやるしかなくなってしまいます。だから、現実に上手くいくというかですね、そういう考え方がたくさんあった。

◇神をなぜ立てる

神をなぜ立てるかというと、神を迎えるということは、人間が傲慢にならないという意味がまず一番にあるんだと思うんですね。謙虚というか・・・。仮説としても立てると、傲慢になりえないわけですね。まぁ、天津神・国津神という言い方をしますけれども、我々が少なくとも運命といったとき、自然の中で、自然そのものが脅威になっている場合もあるんですね。様々な人間にとってみれば、災害になるんだけれども・・・。現代風にいえば、自然というのは循環論でできていて、ドンドン変わっていくんだけれども、でも同じ繰り返しをしているのではないのかと分かっているわけですね。

その中でイレギュラーなもの、宇宙の運行も綺麗に掴めるようになってきているけども・・・。イレギュラーなものというのは、例えば、隕石が落ちてきたりすることなど分からないこともあるわけですね。だから、確率という理論を持ち出してみたります。あるいは、落ちるということが出てくるときに、地球が壊滅的な障害を受けるということもある。緊張しているわけですね。NASAあたりはですね。いつも恐怖になるというかね。

それはだいたい宇宙に飛ばすロケットも人間が九九・九%誤りのないものとしていながら、ロケットが爆発するわけですね。だから、安全管理みたいなものは一〇〇%というのはありえない。そういうことも多々出てくるわけですけども。宇宙に行ったら回避しようがないわけだから、死んでしまうということも起こるんだけれども。だから、宇宙における太陽系における地球への脅威というか、絶えず恐怖、脅威になるという人生観になってしまうんですね。だけど、一神教を信じている人たちもいるから、神に祈ったら大丈夫ではないかということもあるんですけども・・・。

◇自然の運行

我々がなぜこんなふうにして神を立てて、立てるというのも失礼な言い方かもしれませんが、そういう生き方を磨くか、やろうとしているのかというと、やはり自然というものさえも、一つの神とする位置付けにするんですね。そういうものが古事記の世界では、天照大御神、月読命、須佐之男命と百神になるまで、綺麗に天津神が構成されているわけですね。それがどういうところから出てきたかというのは難しい問題があるのですけれども、百神が天津神となって、そして、でき上がった我々は、ある面では太陽と月と地球という捉え方の中で、自然というものを見ているわけですね。

その運行は、繰り返しの循環でもあるんだけれども、うまく動いているということ。これはもちろん今の物理学でいうと、四十七億年前にできて、四十六億年の一億年の間に運行のパターンが決まって、個々にぶつかり合って、だいたいできてきたというふうな、そういう生命でも三十八億年くらいの、アミノ酸でも、生命というものを構築するために時間をかけているわけです。運行というものは、DNAだけでなくて、刻み込まれたそういう自然の運行のパターンが組み込まれているということですね。

◇循環に折り合いをつけるお祓い

どうしても我々は二十四時間、体内時計は二十五時間なんていいますけども、そういう時間の中で生活しているわけですね。最近では、脳の中のデトックスを睡眠のとき行っていると分かってきている。なので、眠れないと脳にストレスが溜まって、具合が悪くなるということもいわれているわけですね。そんなこともあるのですが、そういう循環の中で我々が元気にいられるということがあるんですけれども。そういう循環というものに折り合いを付けるというか、それが僕はお祓いというものでですね、一日のうちに折り合っているんだと・・・。宇宙の運行というか、地球、月、太陽、太陽系というようなものの中で、自分が折り合わせるような、いい状態にするような、そういうことをお祓いということを通して、しているんだということですね。

◇木火土金水とアイウエオ

何故かというと、地球の木火土金水という五行というものが、地球の、もちろん月の引力や太陽のエネルギーによって、守られているわけですけれども、一緒になっているのだけれどもね。合力ですね。合わさった力ですが、そういうものを分けて、木火土金水をア・イ・ウ・エ・オといっているわけですね。それが日本語の特徴ってことだけれども。アイウエオというものを、後ろにおいて話し、それを発声して地球の木火土金水のなかに共鳴するというかね。地球という五行の中に共鳴していく、それが循環という中で心地良く、そして安全な循環なんだと。

ですからですね、今、ヘブライ三部書を作っているのですが、その中で小笠原先生が昔、よくいわれていたことは、竹内文献の中に出てくるお祓いというのは、アイウエオ、五十音を唱えていた時期もあった、ということですね。たぶん、その名残が、ひふみ・・・なんだと。一二三祓は、ひとつのアイウエオという五十音を、どのように構成したら、単語とか言語というものができるかという中身を説いているわけですね。その前にそういうものがあったとしても、全然、不思議ではない。

出雲の祝詞というものは、本当に地を這うような、唸りのようなものだったと聞いているんですけれども、そういうものを聞いていると、固有のもの、今、我々はシューマン波なんていっていますけれども、そういうものに近いようなディジュリドゥや日本の雅楽の楽器とか、笛とかにあるような音色が倍音でできているのではないかと思うのですが・・・。だから、我々は今、SIZIMAとか、そういう音楽を作ってもらっているんですけど、そういうものを合わせてやった方がいいのではないか、ということをいっているわけですね。

◇命運を変える

自然というものが大きな規則的な運行というものを持っているのですが、太陽は東からではなく、西から上がるような祈りをしてもなかなかすぐにはできないかもしれませんが()。まぁ、そういうことがあって、人間が祈っても、できないことというのは沢山あるわけですね。命運を変えるというテクニックもあるんですね。そういう方法をこれからお伝えしなければいけないということもあるんですけども。みんな自分の命運というようなものを知るために、易や、西洋だったら占星術とかね、そういうのが色々と行われているわけですね。そういうものは、運命論に陥ってしまいやすいわけですね。自分の運命はこうなっているから、かくなってしまうというように。

◇次元宇宙コンピュータ

命運を変えるということの一番の中身は、アナログとデジタルということを考えると、デジタルにこの宇宙が動いているのではないかということをですね。その中身を、我々は次元宇宙コンピュータといっています。コンピュータという概念ができて、そして、その概念と共にあるデジタルという発想が、刻んでいるということですね。だから、僕は数学者がつくった易を解明する理論を、コンピュータソフトにしたことがあります。あれは二時間毎に変わっているから、二時間毎に全ての卦が起こる、時の卦ですね。もちろん、そのときを易で見ると、そのときを刻んでいるわけですね。

生まれた時間、そこに神がいるようなものですね。そこで決まってしまいます。運命がですね。運命が決まって、時間というものを刻んでいくんだと。そういうはじまりの一刻の中にある。一刻というのは二時間です。変わらないのではないかと思うのですね。デジタルでできているから。

我々がそこで、気がついたこと、人類が気がついたことは、時間というもの、あるいは空間の中のデジタル方式の機械は、コンピュータというものを使って、ソフトが出て来るわけですね。そのソフトというものは、まさにウェアとしてはですね、それを纏(まと)うことによって、デジタルの様相が変えられるという意味ですね。これからの時代のなかで大きく転換する可能性がある機械がコンピュータであり、コンピュータソフトであるわけですね。宇宙創造意志ということができ上がったときをソフトに変えたらどうなるかということを今、色々な工夫をして、試行錯誤している段階です。もちろん機械、ハードとソフトの関係でやってくると思うのですが・・・。

我々は、米国IBMからソフトを作ってくれといわれてやってきた歴史があるから、二十五年も前ですが・・・。そういうものは一応、我々が一番得意としているところで、持っているわけですね。日本文明のソフトウェアを構築するときの、宇宙創造論として立ち入る中身、ソフトなんだというふうに思っています。それを哲学として、システムとして、デジタル化するときのやりやすいというものが、この日本語と日本文化、文明ですね、古神道にあるということですね。

◇人間の態度

運命を変えるということは、ソフトウェアによって時間軸、空間軸をどのように変えるかという中身ですね。ようやくそういう物理学も出てきましたが。それでは具体的にどのように使うかということにおいて、システム構築ができていないので、このあたりをどうできるかということが、これからの非常に大事なところです。運命を変えられるというかですね、人間が作ったルールに従わなければならない場合は、若干ズレが生じるということですね。人間が作ったルールに当てはめて、運命を変えるということも、やらなければならない点があるわけですね。人と人との関係の中で起こる、情緒的なものや、様々な支配とか力関係とかあるので、正しい結果は出ないですが・・・。

一応、正しくは武力とエネルギーと食料という問題があるわけだけど、人と自然というものも大きな問題が出てくるわけですね。NASAが恐怖するように、イレギュラーなことが起こる。そういうものも全て計算しなければいけない。その法則をもって、たとえば彗星がいつ頃落ちるかということなどを予測はするんだけどね。今の地震なんかでも、予測はできないということになっていますけどね。予言というものは沢山ありますが、なかなか正確なものができないという関係があります。

人間が、そこに近づくのだけれど、近づいても、思い通りにいくということにはいかないわけですね。いつまでも問題はあると思うんだけれど、そういうものを超えていくときに、人間のあるべき態度、人と人、人と自然、人と神という関係の中であるということですね。

◇神を迎える技

武家の作法でしたら、先祖という神に対しての承認とか感謝ということもありますけどね。今、具体的に我々がやろうとしているのは、そのような自然というものに対しての自己との関係をですね、上手く合わせていくということ。合わせていったら、今度は自然に感謝するということが次の段階となります。それがまた、神というものを迎える魂の状態、精神の状態で、その上に神を迎えるというか。そういう階層性というか、技があるということですね。

それは人間にとっての技を我々がこれから実現というか、実施していくというか。こういうことをいっているのは仮説かもしれませんが、僕はたぶん縄文人は約一万五千年も続いたわけで、僕は成功事例があるのだと思っております。それを学びながらというかですね、それが古神道、あるいは日本語の中にあるものではないのかと。

◇縄文人のDNA

今、DNAで分からないのは、アフリカを出てまもなくの遺伝子が日本だけにあるそうです。アジア人、あるいは白人種とは違う遺伝子を持っているということがですね、縄文人にはあるということが分かったそうです。その縄文人の血というか、DNAを我々は遺伝子として持っているわけですから、よりやりやすいのではないかと。それが、日本文明あるいはDNAということですね。縄文に起源があるわけですから、我々は縄文について学んでいます。

◇自然の運行に合わせて転換

命運を超えるということは、その瞬間に超えることが可能なのですが、それは時間と空間の五次元にいくようなものですね。そこにいく瞬間に起こる技というものが、命運を超えるということに繋がっている。それはできないことではない。我々は普段、こうやってトレーニングしていけば、スッといくのではないかと。一種の記憶とかですね、宇宙における次元の境界面に、ゼロポイントフィールドというか、そういう次元に持っていくという技があるといわれているわけですね。そういうものも含めてやっていく。

運命を転換するということが一番端的にこれからの中で理論的には色々とあるからできることは少なくともそういう自然というものの運行に合わせるということが一番先の命運転換に至る。そういうときには、言霊とか、ロゴストロンとかそういうものを使えばいいわけだから、やればいいと。そういうことをですね、ひとつ我々の学びというかですね。それをするためには、お祓いというか、そういう作法が一番効果的だと思うわけですね。もちろん瞑想とかも必要だから、鎮魂法をしたりしていくことも良いわけですけどね。アナログ的な面も加味して、我々が一番いい状態にもっていくということがこのお祓いなんだということを自覚してやっていくと。

運命転換のその先の言霊、あるいは、それを実現する宇宙創造意志に繋がるということをしながら、運命転換をもたらしていくということですね。そういう事も含めてやっていきたいと思っています。

ありがとうございました。