0022話:2016年12月20日

◇意識の最小単位

この間、テレビでサイエンスZEROという番組を見ました。そこで、心、意識の研究最前線の活動をやっていました。科学の未解決問題の中で、心というか、心の生まれる意識の研究を一生懸命やっているようです。意識というものを脳から調べるということですね。前頭前野が意識の座ではないか、さらに、前頭葉にあるBT10という場所に意識があるんではないかといったりしていて、まだ正確に分かっていません。今は脳の表面の電位とかを使って調べています。意識が出る七秒前に脳のある部分から意志が出ているということが研究で分かってきたそうです。意識した、と思っていても七秒前に意志を既に出しているようです。そのようなことの測定がどんどんできるようになっていきています。カクミチオさんもいっていますが、我々もいっている意識の最小単位というのは、まだまだ研究が始まったばかりの段階です。

◇意識はどこまで拡がるか

サヴァン症候群の人は、ニューヨークの夜景を見た瞬間、その夜景の全てを記憶に留めておき、正確に精緻に再現して描くことができるようです。それは時間と空間の観念というものも含めて、瞬時に意識を拡げたり、縮小したりしているということだと思います。それはもの凄い拡がりを持っていて、そういう意識を測るわけにもいかない。機械もないので・・・。これからたぶん測定器も出てくると思いますが、意識を測定するときのポイントは、意識の場合は、階層性ですね。生命意識、情緒意識、精神意識、神意識、などのように、階層的に拡がりがあり、さらに時空間的に拡がりがある。時間というものは、無時間の概念のようにタイムマシン的な時間があり、それはマイナス無限大から無限大まである。そういうものが拡がっていくとき、マトリックスのように時空間と階層性がテーマとなった意識研究にならざるをえないと思います。

◇階層性で捉える

意識の研究は、まだ始まったばかりです。いつも、話の枕の研究はデカルトなんですね。今から四百年も前の哲学者のデカルトが、心というものは人間の意識であり、それが松果体にあるというようなことをいいました。それより前では、アリストテレスとか、プラトンとか、ソクラテスとか、ギリシャの時代に遡ってしまいます。

我々は、意識の最小単位ということにおける言霊とか、神意識とかいうところに根拠を置いて、先日もお伝えしましたように、千年前のことが今起こっているという、そういった時間観念の中で、お祓いをあげるということをやっているわけですね。そういう時空間を越えていくということがワープのテーマでもあるわけですね。無前提に、いっぺんに飛んでいくわけですが、確実に捉えるには、階層性というか、論理を構築していくことが大切だと思います。そうしないとみんなからバカにされるわけです。

それは、今までのような単なる信仰ではないの?という言い方で貶(おとし)めることをされていたわけですね。そういうことがない形とすれば、絶対論理の中で組み立て、そしてそれを承認されるかということになります。それは一種の思考実験になってきます。思考するということは、あるいは意識するということは、そのことの中で合理性があれば、一つの実験が進んだということになるわけですね。

現代科学は、虚像からはじまっているところもあります。数学でいうと、虚数といいますか・・・。そういう世界の、あるいは負という世界のエネルギー場というか、そういうところに入っていくことになってきていると思います。科学で見るという見方が、一方で必要になってくると思います。今、一生懸命みんながやりだしている。それは未解決問題ということで、アンタッチャブルみたいにしているところがありますが、そういうところを我々は堂々とテーマとして、思考を巡らせていくということをすると、非常に脳が柔らかくなるのではないのかと・・・。

◇人工知能と意識

人工知能というものが意識の研究の一番最先端になっています。心の意識の研究ということは、人工知能の研究に行き着く。人工知能に人間意識を搭載するということになるということですね。そういうことが二〇四五年問題といっていますが、そういう研究に今入っているわけですね。

科学はですね。我々が、人工知能というものを意識の中でどのように見つめるか、我々は両方やっているわけですね。人工知能の中に搭載する最小意識を研究しているわけですね。機能的にはそういう一万分の一秒くらいの中で起こる、そういうものが機械の心臓部になりうるのかどうかということ・・・。そんなこともあって、それが必ずしも人間のアナログの部分を制御するのではなくて、機械からそういう発想を学ぶ人間があって、機械を作って、機械の正確にできる部分があり、動き方を人間がアナログ的に利用していく。

みんなが利用するということは、デジタルがアナログの科学として人間の学び方のテーマになるということではないかと思っています。そのあたりのことをベースにした捉え方をもって、デジタルとアナログ、人間と科学を捉えていけばいいのではないかと思いました。

ありがとうございました。