0098話:2017年04月14日

Sさん、何か報告はありますか?

 

【Sさんより】

◇文字コミュニケーションの作法

チャットのことで考えたのですが、基本的に言葉のコミュニケーションと文字のコミュニケーションがあって、今はテキストという部分のコミュニケーションがあって、どんどんスピードが速くなってきています。ですから、言葉だけの記憶に頼っているものと、目で見ているものとが、どんどん情報の密度が濃くなっているから、コミュニケーションというものは相手に伝えて、受け取って、返信したという3つのアクション、スリーハンドシェイクと言われていますけれども、3回のシェイクハンドがないとコミュニケーションが成立しないということがよく言われていました。

特にチャットなんかは、パンパンパンと進んでいきますが、それで使う時も新しい文化だから、作法というか、拝啓とか、前略とか、ワンクッション置いて入っていくということが忘れがちです。

当然、チャットは必要不可欠で、それなくしては我々はビジネスをやっていけないということは十分に分かっています。だからこそ、チャットの良い面と悪い面をきちんと見極めて、これからのデジタルで、瞬間瞬間に伝わっていくというコミュニケーションにおいても、慮りというか、「伝えたよ、受け取ったよ、返したよ」という3つのハンドシェイクをちゃんとやる。それを習慣にして、作法として身につけるということを新しい意識進化と捉えて、そういうものをきちんと胸に留めておき、それをやるということを決意する時期なのかなと思いました。

 

【七沢代表】

◇デジタルというのは、本来、脳の中で変換することを、装置の中でしている

やはりデジタルとアナログではないですが、我々の世代は文字盤で時計を見ていたのですが、今は12時33分とか、20時20分とか出るわけですね。文字盤を読み取り、脳で読み替えしていたものが、そのまま数字で出るという衝撃というものが我々の頃にはありました。

デジタルというのは、本来、脳の中で変換することを装置の中でしているのですが、そのことがどんどん省かれていくわけですね。結果だけを使うということがあるから、それは便利であるし、道具になっていれば、それが使えるわけです。いわゆる知識というものを動かす時には、脳の中で変換するわけであるから、その脳の中の変換することを機械化して構成したものをまた人間が使うということが起こっているわけですね。その辺のことを意識しないと、端折ってしまうと、ただの機械装置の奴隷になってしまう。

◇自己から出たものが装置になって、それがまた人間の自覚の中に入ってくるという循環

デジタルとアナログの問題というのは、自分の脳の使い方と機械としてのものとで、機械を一度、外に出して客観視脳のあり様を進化させるというか、分かるようにして、もう一度、自分が取り込むということをやるわけですね。受け入れるということは、そういうことも含めて自覚するということにもなると思います。そういうことを無視すると、今度はただただ便利だからということになってしまう。それをそのまま、当たり前に使っていくわけです。そういう自己から出たものが外に行って、それが機械になって、装置になって、それがまた人間の自覚の中に入ってくるという循環があるということですね。一方で、脳から出ていったものが広がっていく、知識の広がりというものが、それも含めて機械もその広がりの一部だということになるんだと思うんですけれども。

なかなかデジタルの中身は理解しにくいですね。装置化するということは一つの構造を持つわけですね。構造が実は、元々人間の中にあるんですね。アルゴリズムということがあると思いますが、より効率的にそういうものの手順が、脳から出ていって、外にそれが装置化して出てくることになると思います。時代の中で、そういう志向がなくなって、しなくても良いというところまで機械は進化するんですけれども、チャットは、まだそこまでは来ていないので、最初はみんな遊びの道具のようなものですね。

◇神を迎えること、慰霊することをデジタルで出来るか、

人工知能も初めは遊びの道具で、だんだん進化してくるんですけれども、丁度、進化しようとしている時に、脳が芸術的な脳の使い方まで出来ないわけですね。単なる一つの遊びの道具と言いますか。ですから、脳が進化する過程においての心地良さというものや芸術性が、まだまだ出てきていないと思います。そういうものがいよいよそうなっていくということになれば、非常に良いものになるのではないのかなと。そういうことを我々は、アナログをシステム化して、デジタルにしようという野心というか、神を迎えること、慰霊することをデジタルで出来るか出来ないかということが、非常に大きなテーマとして扱おうとしていると思います。

Oさんが熊野に行っていましたので、熊野の話をOさんに話して頂きたいと思います。

 

【Oさんより】

◇熊野に行ってきました

おはようございます。2泊3日で熊野に調査旅行に行っておりまして、昨夜帰ってきました。

熊野は表熊野と裏熊野がありますけれども、今回は熊野の番人と呼ばれる方がいらっしゃいまして、その方に主要なところを案内して頂きました。熊野は元々、須佐之男がメインなのですが、熊野に行くと復活するという言い伝えがあるように、とても新鮮な空気を得る事が出来たのではないのかと思っています。

紹介して頂いた熊野の番人という方は、40年位、熊野にいまして、本当に表も裏も知っている方です。以前、お話した「妖怪退治」という本を書いた方で、その方の家に泊まらせて頂いたのですが、本当に妖怪の家がそこにあって、多分、皆さん一晩いたら恐ろしくて泊まれないくらいの大変なコレクションのある場所でした。

Mさんと2泊して、どのように妖怪を退治するのか、どのようにして、妖怪が憑いた状態から人間が再生するのかということを教えて頂きましたので、その辺は、機会をみて、皆さんに報告したいと思います。

ありがとうございました。