0107話:2017年04月26日

◇人間の都合で動物が持っている力を使うと・・・

今日は動物のことに関わることをお話したいと思います。今、妖怪のこともテーマになっていますから、そのことの関わりで少しお話いたします。

中国には十干「甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸」と、十二支「子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥」があるんですけれども、十二支は、動物ということになるんですね。ネズミ、鳥などの小動物が入っていたり、あとは辰という想像上の存在や、巳というのは蛇ではないんですね、想像上の動物ですね。想像上の動物が2つ入っているんですね。狐とか入っていそうで入っていない動物もありますが、要するに、動物の働きというものを一つの人間の補助的な意味合いみたいなもので、人間の意識と動物の意識の違いみたいなものを際立つようにですね、ある面では、エネルギーとか、力を使っているところもあるんですけれども。

妖怪というのは、人間の都合で動物が持っている力というか、そういうものを使うという意味合いで用いる時に起こる作用と言いますか、それが妖怪というかですね、霊物というようなものとして、人間の意図というか、欲というか、そういうものと動物の力が合わさって動物霊という言い方をしてきたわけですね。本来、動物は自然の中でそのまま生きているわけだから、意図は無いわけですね。ただ生きるから生きる存在なんですね。

これは「城の崎にて」という志賀直哉の小説にもありますけれども、ねずみが水に落ちたけれども、一生懸命上がってくるという表現がありますけれども、人間がそういう必死の力を使うんですね。例えば、ギャンブルに勝ちたい為に犬を飢えさせて殺して、その動物の食べたいという必死のエネルギーを使ってギャンブルに勝つというかですね。そういう人間の勝手な欲望の為に、動物を使役するということが起こってくるわけですね。その欲望意志が妖怪になってくるわけですね。だから、人間の欲と動物の働きというか、自然に持っている力の概念を使って、それが一緒になって出てくるものが妖怪ということになります。

ある面では、人間が更に、想像上に作った動物である巳とか、辰、龍ですね、そういうものにお金儲けを託して利用するわけですね。金持ちになろうとする時、だいたいその2つの霊物を使います。

ここでは、そういうように動物を使役していくということをしていませんね。Tさん(ペットサイン協会代表)は、動物を助けるということでやっておられますけれども、皆さんはほとんど縁がないわけですね。だから、そういうことをあまり話題にもしませんでしたけれども、今、まさに妖怪というものの研究を、特に今年の夏にかけてOさんを中心として、ワープの中でもやらなくてはいけなくなってきたので、そういうことを言っているんですけれどもね。

◇今まで関わりが少なかった動物霊という問題に取り組む

皆様方が解決しなければならない問題というのは、その先にある輪廻転生とか、あるいは憑依という問題とか、先祖というところを明確にしていくということはしなければいけません。いわゆる世間一般では、憑依というものは主に動物霊という風にして使っているということなんですね。だからその辺りがあまりにも我々が無頓着なというか、関わりが非常に少ない部分ではありました。

ほとんど植物というかですね、この間から言っているように、木火土金水の木というものになって、神を迎えるということをするわけですね。ここに400本以上ある榊という木に、自分自身が榊のような境地と言いますか、自然の境地になるということですね。太陽を自然に受けていく境地。それと一体となるということですね。木というものは動けないですが、でもその木に神を迎えて、我々がまた神と一つになるという、そういう大きなことを学ぼうとしているわけですね。どうしても木という存在というものと、動物との違いがあまりにも離れているからね。

今日のところは触りの部分を述べさせて頂きました。これからの大事なところですね。動物の為に何が出来るかということを命のはじめに還って、そういうものをやるということが我々の役割としてあると思います。これからTさんとも一緒にやっていきたいと思い、その話をさせて頂きました。

今日はありがとうございました。