0109話:2017年04月29日

◇白川謝恩奉告祭・白川伯王家廬山寺墓前祭 代表挨拶 その2

◇氷河期に残った木 イチョウ

もう一つですね、5月というのは新緑になっていきますが、植物というものは、本当に人類よりも先にありますね。我々は動物として、ひとつの進化というか、原始哺乳類からの流れではありますし、また十月十日からみれば、魚類から両生類、爬虫類というところを通ってきたのかもしれませんが、そのような命の流れという中で考えますと、それはまず植物なわけですね。それは木火土金水という五行の中で命あるものは「木」だけですね。もちろん全てが命であるという考え方もありますが・・・。この辺からちょっと講義風になってきますが(笑)。

一種の「木」というものは、シダ類の栄養素なんかは非常に強くてですね。木はずっと立っているわけですね。木は本当に凄いんですよ。僕は長く、ビートルズが泊まったキャピトル東急ホテル等での暮らしが多かったんですが、キャピトル東急の上の階から大木のイチョウを見ていると、風が吹くと木が回転しているんですね。風によって木が回転するという、そのような世界というか、木が動いていないということは嘘なんですね。立ってはいますが動いてはいる。立っている以外は倒れるだけですから、葉っぱや枝は落ちますからね。

木が、本当に人間に命をもたらしてくれているということが大事なところかなぁと思います。木の方が本当は、人間よりも才能があるのかもしれないというか・・・。屋久杉というのは3000年以上ですね。山梨にも3000年近くの桜の木がですね、日蓮宗のお寺に、神代杉ではなく、神代桜というのがありますね。木というものは命を永らえると3000年ぐらい生きちゃう、その命というものに、全ての時代を刻み込むというか、きっと様々な記憶を持っている存在なのかもしれませんが・・・。3億年ぐらい前のシダ類の木が、一種の生の化石になっているものもあるのですが、そのようなものから採ったミネラルというものがあるのですが、非常に高濃度なミネラルというか、80種類というか、ほとんどのミネラルが入っているんですね。

今回、我々がOさんと作ろうとしているのは、高濃度ミネラル水というもので、これも70種類ぐらいのミネラルが入っているのですが、人間はそのうちの何10種類か、有害重金属を除いて必要だということもわかっているんですね。そのようなものがないと病気になってしまうということがあるのですが。

シダ類というのは、もの凄い強い力をもったミネラルを含んだ植物だったわけですが・・・。それが氷河期に一旦、イチョウの類、北の方では死滅しますが、何年か前に、鶴岡八幡宮で源氏の三代の実朝が、イチョウの影から、僧公暁が出てきて暗殺されますが、その木が倒れましたね。イチョウの木というのは枝ぶりが、根だぶり、というのもおかしいですが、根と同じように、上と下が対称性になって生きておりますね。それが強さを表すということですね。氷河期に残った木がイチョウなわけですね。これは平家の象徴になっておりますが・・・。

ところで、ドイツで一番売れている薬剤が、このイチョウから作ったギンゴロイドというか、脳の血栓の治療薬ですね。これは日本で作っておりますが、東大で開発したギンゴロイドというものが、脳の血栓に一番いい予防役であり、薬であるわけですが・・・。銀杏(ぎんきょう)というものをそのまま訳して、ギンゴロイドと言っていますが・・・。若葉を生成して、薬にしているということで、非常に大事な薬になっておりますね。要するに、木が人間の命を助けてくれる存在としての中身は沢山ありますが、もちろん最初に開発されたガンの治療薬は、イチイの木というものの成分というか、それを採取したものが、今でも抗がん剤に非常に使われております。そのように恩恵を受けているわけですね。今でもアマゾンの樹木がなかったら人間の薬もないようなことになっておりますが、木というものが木火土金水の元のところにあるということで、役割が大事なところでありますが、

我々もまさに、榊の木によって、本当に、実は神を掴む為の一つのステップとして、神を掴む大事な木ですね。国津神、天津神に行くステップとしての神様の働きを教えて頂くのが、まさに榊の木なんですね。ですから木へんに神と書くわけですね。榊の木と我々は一体となって、そしてそこに神を迎えることをすることが、白川の教えなわけですね。ですから、木というものがいかに大切なものかが、本当にわかるわけですね。天地がひっくり返るぐらい、摩訶不思議な働きというもの、あるいは神事というものが木の中にあるんですね。これは体験した人、体験していない人いますが、これからは是非とも体験して頂きたいと思っております。

本来は祝殿講習の中で、何回も行われてきましたが、そのようなことをシステム的に体感できるような形にしていくことが、今の白川学館の役割ではありますが・・・。祝殿講習も月1回ぐらいしか出来なかったこともありまして、なかなか思うようにいかなかったのですが、これからの中では、また増やしていくことを今、計画しておりまして、どうしてもそのような体験をしてみたいという方には、そのような場を持っていきたいと思います。なにせ白川というのは、本当に内親王とか、皇太子とか、最後は天皇陛下御一人の為の行法のような形になっていまして、実際、天皇陛下が柏手を打つようなことはないわけですが、しかし、そこに上がっていくには、白川の行を通らなければいけないこともありまして・・・。ですから、その中身を我々が宮中に行ってお伝えするようなことはしませんが、必要なことではあると思っております。

はじめから沢山の方におみちを伝えるということは、ある面では、今までの学習法というか、システム学習法ということがなければ、多分、今までの宗教が全て失敗してきたと思います。ですから、その轍を踏んだり、宗教という形でお教えしても意味がないことは重々承知しておりますから、これからは一つの学習法も高度化した普遍的なもの、あるいは誰にでもお伝え出来る可能なものという形でいく場合には、これはやはり科学でなければいけないということになるのですが、その時に我々が今の時代の恩恵でもたらされたものが、システム哲学ということになろうかと思います。そのシステム方法というものが、今の機械も、様々な人工知能を作った元でありますが、誰でも共通して恩恵が得られるような、そのような道、あるいは方法をもって皆様にお伝えすることを使命として、この40年やってきましてが、これは必ず、決意だけではなく、今この科学の発達というものが、ようやく入り口に立ったというか、神様という存在への、それを証明する為の入り口に立ったというところにまで来ておりますが、入ってしまえばこちらのものですね。これを広くお伝え出来る時が必ず来るということは納得だけではなく、確信の段階に入っていますから、それは当然お伝えいたしますし、今までの歴史の命運というか、歴史を超えて、お伝え出来る中身ではないかと思っておりますので、それをお伝えいたします。

◇本当に平和になる道を進む

そのことがこれからのちょうどですね、今、起こっている東アジアの混乱が、逆にまた中近東の混乱に繋がり、中近東の混乱が、また東アジアに・・・そのようなシーソーゲームのようなものになっていますね。同時にやろうというぐらい、戦争する人がいないから出来ないのかもしれませんが、そのようなことをやめてですね、本当に平和になる道を進める為に、やはり一番古くからあった、王族にある神の世界というものを、はっきりと表して、そして合意して、平和にもっていくことが、これから必ず必要になると思っております。

そのことが京都に行って、また東京に行って、そしてこの三日間でやってきた中身でありますので、今日このようにして心ある皆様と一緒に、この感謝、あるいは墓前祭ということで共に執り行うことが出来て、より確実な道が見えて来たのではないかと思っております。

今、毎日毎日が、一日が一年のような思いで、様々に変化したり、実現したりしておりまして、5月の連休中には8月の土用の手前ぐらいまでの計画が十分にないといけないと思って、様々な分野で皆様方に色々なお働きを頂いておりますが、どうも今日はですね、ある程度、連休の間に考えなければいけない中身もありますが、今までの今年の4月までの間で起こって感じたこと、あるいは今週で感じたことなどなどを皆様方にお話して頂いてですね、理解して頂くことも必要になるのではないかと思います。多分、僕は5月には全く新しい方針を、だいたいお話しようかと、昨日までにまとめてきましたので・・・。今後、また発表できればと思っております。

◇おわりに

おわりにちょっと何年か前ですかね、ソニーの井出さんが、今、1年が79年ぐらい・・・なんで79年かわかりませんが、今は井出さんが辞められてから10年以上経っていますから、昨日のニュースでは、自動運転の法規制の話が2032年ぐらいには終えようという政府の意向が出ていましたが、本当にそうだなぁ、と。自動運転で事故を起こした場合、誰が責任をとるのか?なんてことを弁護士さんと議論していたんですが、もうそれが国の指標にもなって、議論しておりますが・・・。本当に一日一日が、ドッグイヤー、ラットイヤー、犬だと4倍早く、ラットだとさらにまた6倍早く、僕はハチのイヤー、ビーイヤーだと言っていますが、ハチが世代を代わるように、今の時代が早く進んでいるのではないかと・・・。ですから、高速の意識というか、早くという意味で、今は倍速で、たまたま墓前祭は早くというのが高濱先生から教えて頂いたものですから・・・。これをきっかけに8倍速を、さらに今、Oさんに16倍速というものを作って頂いておりますが、Oさんは大祓まで2分以内で唱えちゃう、そんな人も出てきちゃいまして、ここは最先端だなぁと思いますが・・・。

もちろん我々は、0.1ミリ秒で1音を脳のシナプスで、1語を伝えるというイメージで、ロゴストロンを開発しておりますが、きっと脳の意念言語というのは、テレパシー言語というのは、もっと早く、137億光年を瞬時に走り抜けるようなイメージで、少なくとも意識を使うことに、概念的にはなろうかと思いますが、それが実際に、光よりも早いことは考えられないことにしていたのですが、今は、心臓が一回に血液を絞り出す速さが、光の600倍の速さだとも言われていますね。ですから、末端の毛細血管にいくまでに19秒で行って、20秒で戻ってくるという、そんな速さの中で人体でも動いているわけで、それは光よりも早いと言えば早いわけですから。瞬間で我々は、宇宙を超えるような意識で捉える。概念だけではなくて、意識として捉えられれば、そのあたりにフトマニというものの秘密があるのではないのかと思うわけですね。

そのような、フトマニから始まる一つの学びの里というもの、あるいは生活の里というものを考えて、そのような意味では、生命の誕生から、それから亡くなって成仏、あるいは宗教と言われるような世界ですね。再生するというか、あるいは瞬間瞬間の時間というか、生命というものが、命がほとばしり、そしてそれがまた循環してくるようなものを人類の安全な一つの生き方というものにするというか。今日の祝詞にもありましたように、平安清明というか、そのような世界を実現していくということの中で共に生きる、共に死ぬる、共に戻ってくる、というそのような輪廻転生も含めた、生命の循環というものの中に我々もあって、それをスムーズに行えるような空間、プラットフォームというか、そのようなものをこれからも共に作っていくことが出来ると、非常にこれからの世界の中で役割があるのではないか。それは宗教とか、哲学とか、科学を超えて、やるべき人間の働きがあるのではないのかと、つくづく感じさせて頂いております。

また今後とも一つ宜しくお願いいたします。今日はありがとうございました。