0111話:2017年05月02日

◇背骨を意識して呼吸すること

今日も後ろから皆さんと一緒にお祓いをあげました。それで気がついたことは、やはり、皆さんの背中がはっきり見えるのですけれども、皆さん背中を意識するということは普段ないですね。どんな格闘技でも、一番弱いのは背中の肩甲骨の上にある靭帯のあたりにあります。そのポイントはどんな武道の名人でも鍛えてもどうにもならないところです。背中が一番の弱点なんですね。ここには武道をやる人がいっぱいいて、甲野先生にもやっかいになっています。本来、我々も整体込みの武術は、白川の伝統は、公家の作法ですから、武家ではないからそんなに心得はないんですけれども、健康には深く関わりますから、白川から出てきた健康法のようなものが沢山あるんですね。

私個人の体験として、たまたま甲州は療術が非常に盛んだったということで、3歳の頃から名人の技を見て育ちました。母親は、その方から治してもらったことがありましので、背中は一番弱点があって、自己の後ろに祓詞で、底津海津見神 底筒男命 中津海津見神 中筒男命 上津玉積神 上筒男命といいます。意識的に言葉をかけていくわけですね。ということは意識をそこに持っていくということですね。

アインシュタインが宇宙を覗いて、ずっと彼方を見れば、自分の頭の後が見えると言ったそうです。後ろに弱点があって、たぶん全ての病気は後ろからやって来る(?)。

臓器も、頭も後ろから悪くなる。背面を意識すると健康になるわけですね。ですから、我々は祓詞を後に回してあげますね。だいたい背中の痛覚は痛い所が少ないわけです。もちろん、自律神経は脊柱にありますがね。だから、鍼を打つ時も、後ろから鍼を打つわけですね。たいがい前にはあまり打たないでしょ。最初から仰向けになって治療を受けることはあまりないですね。お祓いをあげて、自分の背中の後ろ側に祓いをもってきて、後ろからまた前に持ってくるということをやります。普段、みんなにして欲しいことは、背骨を意識して呼吸することです。背骨で呼吸するような呼吸の仕方があります。

人間だって後ろから襲われたら、だいたい駄目ですね。前から来たものは避けられる可能性がありますが、後ろから来られたら、なかなか避けられないですね。後ろに目がなければ駄目なんですね。その為にはまず呼吸から。意識をまず背骨に持って行き、呼吸する。それがまず必要なことです。

贅肉というのは、炭酸ガス、二酸化炭素ですからね。それを背負っているようなものですから、それを減らすというかですね。整体はその為にもあります。今度、そのやり方も教えますけれどもね。

◇白川のご修行は、後ろからお祓いをかける

白川のご修行というのは後ろからお祓いをかけてもらうということですね。白川は、審神者が受ける人の後ろからお祓いをかけます。ということは、後ろに滞りがあるということですね。単なる気だけではなくて、体の整体的なものの、要するに滞りですね。だから、血液が脂だったら、動物脂が多いと、それが人間より体温が高いから、42度とかそういう風になると、その動物は脂肪がなかなか固まらないけれども、人間に入ると体温が37度程でありますから、要するに、42度で巡る脂が入ってくると固まって滞るわけですね。それで血液がゆっくりになってしまうんですね。

要するに、うっ滞ということは気のうっ滞も、体のうっ滞も両方あるということですね。体のうっ滞も考えなければいけないということですね。若い人が多いので、背筋を伸ばしていくと、非常に背中がまっすぐになりますけれども、出来るだけ背中を意識してお祓いをあげていくということは、非常に健康にも大事なことになります。白川も本来、そういう整体を基本的な必須科目にしていたし、今もそういう流れで、Hさんのところで皆さんを診てもらうということをやっていますからですね。5月は自分の背中を意識するということをまずはやってみる。お祓いも自分のお祓いを底筒男、中筒男、上筒男というようにかけていくということですね。

◇後ろの頚椎のところから不都合が起こる

脳の病もみんなそうです。後ろからだいたい起こります。ですから、俗に言う憑依のようなものも、全ては後ろの頚椎のところに不都合が起こるということは確かなことかなと思います。その辺りは、自分の首が重いとか、肩が重い時は、お祓いを一回あげてみるいいですね。上津玉積神 上筒男ですね。これは非常に大事なところがあります。皆さん健康ですけれども。スタッフの方のお父さんが病気なのですが、自分の体のことを考え直して、もう一度、元気にやろうという意欲が出たそうです。我々も未病の内に、そういうことを考えていくというか、考え直してみるということは非常に大事なことではないかと思いました。

この月は、5月病ではないですが休みの後、気分が沈滞しやすいから、お祓いをやった方が良いと思います。また元気にお会いしましょう。

ありがとうございました。