0112話:2017年05月08日

◇守破離は、お祓いそのものの機能

休みの間に色々ありました。今日感じたことは、我々が生きる上で、あるいは個人であれ、組織であれ、国家であれ、人として進化のところをどう生きているかということがあると思うんですよね。その時の戦略・戦術というか、どういうものを使うのか色々とあるんですけれどもね。

よく私は使うのですけれども、守破離というのがあります。普通は、守破離と言うと、能が始まりです。能の師弟関係論みたいなものですけれども、それを私なりに解釈してみますと「守」は自らを守り、自分の不都合なところや自分の殻を破って「破」、そして何か問題があれば、それを排除、あるいは突き抜けて離れていく「離」という言葉なんですね。

これは戦争する場合には、飛行機が爆弾を投下するようなものですね。自分がそこまで到達したら爆弾を投げるでしょ。守ですね。途中で撃ち落とされることもありますから、守り抜いて、相手の近くまで行き、敵を破り、破ったらすぐに遠ざかるんですね。これは逃げなければ、自分がやられてしまうのでね。ヒット・エンド・ラン、そういうように戦争の表現に使われてもおかしくない内容がありますね。

休み中は様々なことが起こりました。これから夏に向けての方向性というか、そういう中で、まさに我々の組織で言いますと、みんなを守り、必要なところは必要なところで、今までの体制を綺麗にして、そしてそこで人間関係や様々なものを再構築し、整理し直して、そこで守破離ですね。そこから離れた後、自己自身をさらに見つめていくんですけれどもね。

これはそういう方法を取りますが、これはお祓いそのものの機能であると言うかですね。自分自身をしっかりと守るというかですね。守破離です。お祓いで口が開き、息が高速で飛び出す「破」ですね。強く声を出すと、喉が切れたり、声が出なくなりますね。そうして離れて言葉が飛んでいくというかですね。お祓いの場合、守破離だけでは足りない。守破離、離とかですね。離れるということを強調するという表現もありそうなのですけれども。

◇守破離に「環」を加えて・・・

私は、守破離と、それから「環」を加えています。循環の「環」ですね。戻ってくるという意味です。守破離環という、循環してくるということがお祓いであります。お祓いそのものが一つの戦術になるわけですね。

これはもっと広げると宇宙創造というものが一つの守破離環というかですね、そういうことにも繋がるのではないかと。宇宙というと、布斗麻邇ということで、しっかりと守られているものから離れて、創造が開始されるということね。「フトマニ」という、未だ発せざる中から開始されて創造が行われていく、そういうことを瞬時にやっているというのが我々の創造論であります。ですから「環」は、戻ってくる時の法則が大祓になるわけですね。大祓で戻れるというか、「環」の為に大祓が行われる。

◇創造の源に還って、次を展開する時

5月の連休を「守破離環」に当てはめますと「守」、これからどのように展開していくということも含めた創造論というのが、事業計画の再確認という創造の源に還って、自分自身とみんなを守る、という組み立てをするというかですね。もちろん、各個人個人の存在をしっかりと見つめていくという時にあたるのかもしれませんね。そういう時間があって見つめることが出来ると、次に展開するのではないかということですね。

本当に休みの5月3日から色々とありまして、それぞれ大事なところが表れてきて、そしてそれを一つ一つ解決していくというか、守破離環というか、そういうことが各部門に渡って起こったかなと思いました。ここは等身大に戻るのが一番ということがハッキリしてきました。ある面では、自分自身の大欲かどうかは別にして、欲かもしれないんですね。そういうものを一旦、離れるこの機会があって、そこで自覚できるというところがあって、休みの間、個人的には、坐禅に行かれた方もいらっしゃいますが、禅の一種の悟りのようなもの、執着から離れた悟りということかもしれないというように思いますけれども。

各場面場面に応じて、皆さんが休みの間に感じたことや考えたことは、どうにもならないこともありますし、自分の中で自分がやれば何とかなることもあるということですね。そういう両面をしっかりと把握して、これからまた進むというかですね。皆さん一人ひとり考える機会というものから、実践する時が今日から来るわけですけれども、そういうものも含めて自覚できる、何かを掴めるということですね。守破離環という循環をしっかりと見つめて、自分自身の各場面における自分自身の役割、思考、実践をやっていくことによって、色々な解決が出来るのではないのか、ということを感じました。

◇平面鏡で自分自身を等身大に見るような、地に足を着けた事業計画を・・・

私は、国とか大きなレベルのことで、直面しているものもありましたから、そういうものも中心的に考えざるをえないということもありました。これからは皆様それぞれに我々の持っているミッションというか、役割というか、そういうものを更にしっかりと受け止めて、一つ一つ丁寧に実現していくというかですね、そういうことを実感しました。

もちろん、事業というものは10年、20年の長期事業計画もあるし、3年とか、2年とかの中期事業計画もあるし、1年とか、半年とかの短期事業計画もありますけれども。そういう長期、中期、短期と事業というものをハッキリと見るということ。そして、今の短期ですね、9月くらいまでの半期を見て、しっかりとした経営と言いますか、研究、開発、製造、販売というところをしっかりと見てやっていこうという風に思っています。

よくそういうものをグランディングとか、地に足を着けたというような言い方もありますが、我々はどうしても天津神の世界と国津神の世界というか、二重構造と言いますか、沖津鏡、辺津鏡ではないですが、宇宙を映す鏡と地を映す鏡ということになりますね。その両方を携えて見なければいけないし、一方では等身大の鏡と言いますか、自分自身が過大、過小でなく正確に、そのままに映る凸面鏡でも凹面鏡でもなく、平面鏡で自分自身を等身大で見るということが大切なのではと。その鏡をいずれ皆様にもお見せする機会があると思います。

宇宙の問題では、西洋の一番の疑似科学としての我々の一番近い部分というのが、我々は父韻を太陽系の惑星に当てておりますけれども、これを占いに当てているのが西洋占星術であるし、それを更に高度化したインド占星術の大家もいらっしゃいまして、そのソフトウェアの作り方もだいたい見えてきましたので、これから作って、そういう今までの父韻と母音と子音というもの、言霊学の一番核になる部分もいよいよ進化するというかですね。これはヨーロッパのものも入らなければいけないわけなので、それをしっかりと基礎に置いて、そのプロジェクトをお願いすることになろうかと思います。

そんなことも含めて、休みの間に展開することが色々と起こりました。これから様々な展開が起こりますので、これからも皆様方に分担して頂いて、やっていこうということになっています。またよろしくお願いいたします。