0119話:2017年05月17日

◇気候と体の密接な関係

今日は皆さんの凝りが一斉にあるように感じました。凝りというのは体の具体的な過緊張のようなものが起こっているんですね。

気候と体というのは密接な関係があって、自分自身から具合が悪くなるのではなくて、気圧とか、太陽のフレアとか、月の満ち欠けとかの具合で、体が膨らんだり縮んだり、筋肉が緊張したり、その結果、しこりのようなものになってしまうこととか色々とあるわけですね。特に、昔から梅雨というのは陰の中の陰なんですね。雨が降ったり、曇ったりすると、気の方向が逆方向になったりすることがあるわけですね。地から天に行くような感じですね。丁度、沖縄とか、奄美諸島あたりはもう梅雨に入っていますけれども、日本列島は長いから早めに来ているのではないのかと思います。

その影響がここ何週間かあって、体がなかなかついていかない。また、水はけが悪くなりますから、体の中が膨らんでしまうんですね。それで非常に腎の悪い人は、脳の中で圧迫するというか、うっ滞するわけですね。そうすると眠れなくなるとか、心臓の具合がおかしくなるとか、肺もうまく呼吸し難くくなったりなど色々なことが起こります。これは頚椎や僧帽、肩甲骨、腰なんかに歪みが生じてくるわけですね。

後ろから拝見していると、皆さんバランスがだいぶ悪くなってきているというかですね、普段は非常にまっすぐしているのですが、だんだん体が捻れたりしているのがよく分かるんですね。多分そのことが原因で、皆さん一番の自分の弱点のところが最初に縮んでいくんですね。それが皮膚表面、あるいは筋膜、筋肉、だから、皮膚が痒くなる人もいれば、固くなる人もいたり、場所によって、その人の弱点みたいなものがあって、そこが先に立って出てきます。

◇頚椎1、2番の神経が緊張すると不安になり、結果、病態となる

それは別に自分が病気なわけではないんですけれども。そういう状態が長く続くと、病態として出てくるわけですね。特に、それが気候の原因と分からないので、どこか自分が悪いのではないかと思うわけですね。それで病院に行ったりするわけですね。特に頚椎の1番、2番が縮んで重く感じるんですね。そうすると、その部分は人間の一番不安とかを司る神経があるので、非常に具合が悪いのではないかということを繋げて、自分自身の不調を納得しようとするんですね。ただこれは、頚椎1番、2番の神経が緊張して、不安感を煽るような結果になっているんですね。

◇体性自律神経反射療法

私どものカリキュラムというか、甲州流とも言いますが、体性自律神経反射療法というものがあります。それは所謂、触ったり、つまんだり、痛みを加えることで治していくという方法も必須科目であるんですね。だから、武道の方も多いですが、体を治すということを丁寧に学んできた方が結構いらっしゃるんですね。今は、気でやっていこうという形であまり触らないという方法も取っていますが、神経を覆っている血管とか、筋膜とか、筋肉とか、骨膜が変調をきたして具合を悪くしているということが多々あるんですね。

なぜ体性自律神経反射療法が発達したかというと、気候が非常にそういう変化の仕方をするので、それで発達したということがあるんですね。簡単に言うと、人体とか、筋というのは、それと90度で触ると伸びるという性質があります。ですから、そういうものを自分で施す、誰かにやってもらうという時に、筋の方向と同じ方向ではしょうがないんですね。筋に対して垂直でやってもらう、あるいは自分でやる、ということをこれから体系的にお教えしたいということがあります。今までなかなか時間が取れなくて出来なかったのですが、6月を前にして、既に傾向が出ているので、その辺はしっかりとお教えするような形を取りたいと思います。

また宜しくお願いたします。ありがとうございました。