0158話:2017年07月07日

【七夕願立祭文(20170707)】

◇七夕と磐長姫

今までにないような雨が降ったのがわかりました。これは、今日のSさんの祝詞の中でも、初めて磐長姫(いわながひめ)という神様をお祀りして、この七夕祭を行いました。実は、ほとんど知られていないことでございますが、七夕の祭りには、実は磐長姫が隠されていていました。

瓊瓊杵命がですね。天照大御神の三大神勅を受けて、この国に降りてこられた時に、この国津神の世界では、ここに祀ってある三嶋大神、すなはち大山津見神様に出会うんですね。山の神様ということになりますね。大山津見神様が、自分の娘二人を婚がせたんですね。長女が磐長姫、次女が木花佐久夜毘売ですね。その時に瓊瓊杵命が、木花佐久夜毘売をよしとして、磐長姫をお返ししちゃうんですね。そんなことがあって、古事記に書いてあるのは、それで皇室の代々の命は短くなったって書いてあるんですね。

ですから、ちょうど富士山で、何ていうか・・・、また悲しみの、かぐや姫が帰ってしまうというか、その時に何て言うか、長寿になるようなお薬を、おばあさまは貰ったんですが焼いちゃうことになるんですね。ですから、美しいということは、儚いということもあろうかと思いますが、どうも磐長姫というのは、長寿ということなんですね。ですから、長寿の為の寿ぎ(ことほぎ)のところを変えてしまったというか、そのような意味合いがあろうかと思います。

ですから、願立てということ、今日の祭りを初めて磐長姫という神様を七夕であり、ちょうど今日明日あたりに、山開き、富士山が開くわけですね。その日に合わせてあるところなんですが、その磐長姫が、今日の大雨を、涙を降ろしたというか、磐長姫が泣いて喜んで下さったということで今日の雨の意味を解いてみました。

◇願立て

みんな今日はお祓いをしたら晴れるのに、今日は2回もお祓いをされても大雨になるってどうなのかって、怒られてしまいそうですが、実はそのようなことであったとご理解を頂ければと思います。要するに、願立てですから、これは我々が、ロゴストロンでやっていることは毎日仕事でもあるわけですね。どのようにしたらみんなの願いが叶うかということをソフトとして発信する、その言葉を作るところでもあるわけですから、それはまさに、一年の行事の中でいうと、七夕の願立祭ということですね。

願立てという言葉は、一番古い言葉なんですね。七夕の祭りをする神社の中では、一番古いお祭りの言葉ですね。ですから、我々はSさんと一緒に、この言葉はやっぱり外せないね、ということで入れさせて頂きました。その願いを立てると中心にあることは、やはり、健康というか、長寿というか、それを寿ぐというか、これは仏教でもそうですね。仏教の天人の最終的な願いは、不老長寿になることなわけですね。それが出来ない悲しみということを天人ということで表現しているのですね。ですから125年とか、150年とか生きても、また死んでしまうということの悲しみを天人という姿で、地獄の沙汰といったら失礼ですが、そのようにして、そこのところを超えて行こうということでの教えであるわけです。

もちろん人類というものは、次々と新しい命を育むということが出来るような種として祝福されているということから見れば、そんなに悲しむことではないのですが、要するに、今の姿をもって、出来るだけ長く存在するというところの長寿ということ、寿ぐということになると思うんですね。ですからまずは、健康ということになり、長寿というところに一番の神というか、そのような大君に関しても、そのような願いがあるわけであって、この願立てという意味では、一番の中心になるのがやはり長寿ということ、誰でも願う中身でございますから、それで、願立ての一番中心にある神様が、今まではしっかりと祀られていないということでありまして、それを今回初めて、白川としてお祀りさせて頂きました。

ですから、残念ながら帰られた方もいますが、ここに来て今日、願立てしたということは非常にめでたいというか、お祭りに参加して頂いたと思っておりまして、良かったなぁということでございます。

ちょうど、明日が子供の七夕が一日遅れでありますが、その時は、今度は彦星と、織姫ですね。牛飼いと機織りの織姫との中国の神話を紙芝居にして、絵本になって、明日はお知らせすることになっております。

今、ちょうどOさんを中心にして、西洋占星術(アストロジー)を着々と備えてやろうとしておりますが、ちょっとですね、天の川に想いをいたして、銀河系の星々の力も頂いて、それも50音として配置して、意識の上でも、広い星の世界をもう一度、太陽系だけではなくて、太陽系の言語である日本語を、さらに銀河系に敷衍(ふえん)して、見えない星と見える星を、50の音に見立てて、色々な一番新しいアストロジーを立てるというか。これはヨーロッパの人々にも喜ばれるのではないかと、今作ってもらっておりますので、期待をして頂ければと思います。

今日、ここに献饌したのは、星に似た金平糖ですね。皆様方にお土産として差し上げようということで、この金平糖と桃をお持ち帰り頂ければと思います。今日これで、いよいよ日本民族、あるいはアジア、世界の人類が安泰に長生き出来るような、そのような願を立てられたわけです。はっきりと磐長姫という神様をお迎えして、それが出来たということは、実にユニークであり、珍しく、良かったのではないかと感じておりました。

今日はありがとうございました。