0177話:2017年08月03日

先程、献饌したのは、金さんの鎮魂組曲の第2番です。また聞いて頂ければと思います。昨日の全体会議で、全体を振り返って何かありますか。

 

●Oさん

全体会議で皆さんから活発な意見を頂きました。昨日の全体会議は、これからピラミッドでいくという宣言でもありますので、皆さんの意見を頂いて、自分の意志は固まったと思いますし、良い流れになったと思います。より拡げていく、言うなれば、社会の目が厳しい世界に突入していきますので、その辺も皆さんにも自覚して頂きたいと思います。

もちろん、私自身もこれから状況が変わってきますと、これまでと違った態度をとるわけではないでが、皆さんと接していくということもあると思います。それもこれも人類の意識進化という発展の為に、人間的にこうしたいということがあっても、それを超える意志で動いていきますので、その辺もご理解頂ければと思います。

 

●Tさん

本当にシステム化するということは、ピラミッドと逆ピラミッドが両方あってバランスします。8月くらいで上がって、9月から全てが鎮静化してくるんですよ。正月に向けて大祓になっていくわけですね。正月で底を打って、また来年を作り出していくわけですね。そういうある意味、今年がガラッと変わったということを感じている方が多いと思います。

そのように、全体の大きな流れを感じながらやる、つまりは目の前のことだけ捉えていると、意識進化のスピードが速いので忘れて、意識進化と物忘れは比例する、どんどん忘れて頂いて、切り替えていって頂ければと思います。過去の失敗を忘れていけば、中今でやれるのかなと。

 

●Sさん

外から見て、やはり去年の今と、今の現状と全く違っているので、来る度に空気感もかなり変わってきていると思います。1年前のスピード感と、今のスピード感が全然違っています。昨日の全体会議もそうでしたが、そのような印象を受けました。

 

●Kさん

皆さんの話を聞いていて、ひとつのテーマになりそうな気がしたのですが、まだ言語化が出来ていません。1つ共通するテーマがあったような気がしています。その1つとしては、コミュニケーションだと思います。コミュニケーションの中の内容、コンテンツがコミュニケーションではないんだということですね。何をコミュニケーションするかということではないことが、凄く重要だということを感じました。

言葉でコミュニケーションする内容というのは、氷山の一角という感じですね。見えていないところでのコミュニケーションがあるのではないのかなと。そこが重要で、そこをもっと意識化しないといけないのかなという感じがありました。

 

●Iさん

今のKさんの話で思い出したのですが、去年、電車の中で話していたのですが、私がなかなか相手に伝えたいことが伝わらないということを話していました。その時、Kさんが、それは伝わらなくても良いんだよということを言っていました。

コミュニケーションは伝わる、伝わらないではなくて、本質は一発で伝えることが出来るわけではないし、その中で、どうコミュニケーションしていくかということが本質であって、面白さがあるのではないかということが腑に落ちるところがありました。未だになかなか難しく、きりが無い世界だなと感じています。

【七沢代表】

◇階層を認識する

今の話に関してですが、コミュニケーションというのは、言葉のあるコミュニケーションと、言葉のないコミュニケーションの2つがあります。

インドのある宗教集団というのは、言語コミュニケーションしないで、みんなが黙って、テレパシー的なものが理想的なコミュニケーションなんですね。この時代ですから、我々はそれを潜在意識や無意識という部分にあるコミュニケーションを、出来るだけ言語コミュニケーションのところに落とし込むというか、確認していき理解を更に深めるというかですね。だから、徹底的にデジタルというもので、言語の世界をはっきりしようということで、システムや学びというものが言語中心にして行われるわけですね。それが機械言語であったり、神言語と言ったらおかしいですが、そういうものも含めたものがあると。

今日の2番目のテーマですが、平等にという世界、全てが1つの中にあるというのが、昨日もどなたかが仰っていましたが、網羅という意味の網羅ということは、まだ全て平面上に置いてあるということですね。これはみんな同じ位置づけで、それがどういう優先順位があるということを言わないでおいてあるわけですね。

それも結局、1つ1つの塊や経験や言葉になっているものや、概念が並んでいるのですが、そういうものを知識とすると、その知識を整理するということですね。整理するという時に分類するわけでしょ。全てを網羅した段階で分類します。そして体系化していきます。どういう風なツリーにするのか、上から動くようにするのか、横から動くようにするのか、そういうことがシステム的には、あるいは瞬間に作っていくのか、色々と方法はあります。それがシステム論です。それを体系化して、そして合意して作るというかね。

今、丁度、ある面では、ピラミッドという意味合いは、支配ということを前提とすると、イソノミヤではないのではないか、ということを思うかもしれませんが、知の階層性ということですね。知識と知恵というものは違うわけです。そういう階層性があるということが大事なところです。それは白川で言うと、神、君、臣、民、忌と。大祓というのは、忌みをもう一度、神に返す時の作法というかね。昔は政治の中で、そういう役割がありました。祭祀としても残っていました。国家としてそういうものをやっていた。全ての皆さんの罪を祓う為に、河口に行って、全ての都から出た罪を祓って海に流すと。ですから、海の4つの神様が、海や川の流れで清まるのですが、そういう働きと同時に祓いがあるわけですね。そういうものは、国家組織の中でも行われていたことがあります。

神、君、臣、民、忌という五階層は、明確な1つの階層になっているわけですね。そういうものを掴むということが、なかなか今まで出来なかったことですね。20世紀に初めて階層性ということが学問的に分かってきました。ですから、我々がそういう脳のトレーニングがないと、どうしても平面になるのか、あるいは支配か、という極端な一種の社会構成上の、あるいは社会科学で言うと二項対立というかですね。せいぜい上部と下部ということを社会に取り入れると、上部構造と下部構造が争って、下部の方が多いわけですが、そういう人たちが上にくる。上部構造にあるものを全部批判して、下部構造の中に入れて、1つにしてしまうというのが、支配というよりは、その方法論は、白川向けで使うと革命を起こす為の手段として、後は支配するものが下部構造の中で、支配するものが奪ってしまうということですね。それがこの百何十年かで分かってきました。

ですから、方法論として政治を、中国なんかでは3000年、4000年やっていますけれども、奪う時には、切って殺してしまうということが、革命ということの元なんですね。そういう方法は何千年も前からあるわけです。それを社会科学としてやると、そういうことになります。ですから、そういうものを社会主義とか、共産主義というような捉え方で、科学的には十分な実験を経ていない、失敗した思想なんですね。そういうもので自分を今のイソノミヤということを考えても無理なんですね。何故かと言うと、我々はそのところで神というものを迎えて、神というものが作り出した宇宙と言いますか、あるいは人間と神の関係というか、神と自然との関係と言うか、なので我々はそういうものの階層をしっかりと認識する意味で、自然と天然というものは違うと言っています。

◇古神道の天皇というものを立てる意味

どうしても白川なんかでは、神とは何か、というところから全体像を掴むような方法ですね。それが一番元の生まれた、ということの意味での造化三神というものを、それが全体設計があったかどうかということではなくて、宇宙が始まる時の始まりの仕様というか、どういう風に始まったかということが現れているだけで、その神が全て誰という一神教の方法をとらないんですね。一神教になると、今度は個人や救世主ということの考え方になって、個人が偉い、民族が偉い、宗教が偉いということになって、間違ってしまうわけですね。その辺が古神道の天皇というものを立てるということの意味が分からなくなってしまうということなんですね。

天皇というのは、古神道において、縄文から大君と、君という存在というのは、基本的には役割なんですね。神の声と言うか、神を迎えるということを代表的にしているものが君であり、その君の中の一番の役割をするものが、大君ですね。それは神というものの存在、神示というか、そういうものの存在を認めて、その上で、一番、神らしい、ちゃんと聞ける人から聞いて、それをみんなで確認するというかね。ですから、基本的には合議制なんですね。そういうものの、神と君を繋げる役割としての臣という存在があります。そういう存在が中心になって動くと、エジプトでも、ピラミッドではないですが、神官階級がそういう役割をすると、君、大君の役割が分離してしまうんですね。それで分かりにくくなるのですけれども。

◇天皇家というものが続いた理由

これは2千年くらいの、2千7百年くらいの日本の歴史でも起こったのですが、必ずそういうものを修正する存在が、ひとつの君と神を繋ぐ臣という役割が修正して、今度は民に伝えていくということをしようとしたんですね。そういう方法が、白川には残っていたんですね。なので、白川の方法論というのは、合理的だし、実験的だし、平等ですね。決して、王という君を絶対視しないんですね。なので、そういう試験で君が選ばれていく。その試験の作成をするわけですね。試験をトライしてもらってやるということになるんですね。ただ単に、天皇の子だから、また天皇と言うことでもなかったんですね。なので日本中、あるいは、アジアから一番向いた大君になるのに相応しい、試験を通過できる人をアジア全体から連れてくるようなことがあったんですね。そういうことで平等感というものは保たれるのですが、その一番のポイントは神、君、臣、民、忌という階層の理解が前提にあります。それでもって間違いのないような、そういう社会構造が出来ていきました。それが1万5千年、あるいは、3千年ですね。王というか、君が天皇家というものが続いた理由ですね。それは本来は、男性とか、女性とかではなく、DNAを超えた世界での、その時に相応しい存在がちゃんと得られているから、そういうものが前提にあるから、そういうものが出来たんですね。社会構造的に見ると、そういうものが今、また世界で注目を集めているんですね。

だから、王家が世界で全ての支配をしているということではないわけですね。王家はみんな革命によって潰されているということは、本質がないということに繋がっていくということですね。そういう意味では、日本ではそれが残ったということは、単なる力やお金で残ったのではなくて、道というか、みんが幸せになる為の役割をしていくという道があったから続いたんだと。そのことをまた我々は、今の社会状況の中で学んで、そしてそれを世界の中で道が、「おみち」というものが役立てることが出来るかということを、白川と言う形で問うているんですね。

◇階層性ということを知るということで、ピラミッドの中身を知る

そんなことがありまして、ピラミッドというか、そういう意味のものと平等というもの、これは六芒星となり、真ん中に目を入れると、伊邪那岐、伊邪那美、あるいは新しい社会の1つの形として、イスラエルの国旗に近くなるのですが。そういう、理論的には小笠原先生が色々と仰っていました。階層性ということを知るということで、ピラミッドの中身を知って頂くというかね。

日本にはピラミッド・パワーという考え方を24歳の時に、アメリカのDr.フラナガンという人から一緒に日本に導入したんですね。ピラミッドのフレームを輸入したりしていました。ジェネレーターと言うものを作って売るということをアルバイトとしてしていました。ピラミッドの中は五階層なんですね。みんな5に集約されるということがあります。そういう意味では、あのような象徴が、2万年くらい前から世界にピラミッドはあります。

ピラミッドに近い山で、縄文時代の遺跡で、岐阜に金山遺跡というのがあるのですが、今度、行くような準備をOさんはされています。インカやエジプトよりも深く、縄文時代からピラミッドというものはあるんですね。ですから今回は、ピラミッドというものは、元は縄文からあったということが言えると思います。ストーンヘンジの元になった建物というものがあったわけですね。ですから、よく進化というものは色々なものがあって、それがだんだん集約して1つになって、それが一神教になったというような考え方もありますが、最初から一神教が出来ていて、後にバラバラに分かれて多神教になったというものもあります。ピラミッドを考えると、最初からあったということです。

アルメニアの去年のツアーでは、アルメニアに一番古いピラミッドが残っていたのが発見されたのが去年ですね。それは階層性というものを自覚する為の、象徴的なモニュメントということが分かると思います。ピラミッド・パワーではないですが、ピラミッドは強い力がありますが、それを支える逆ピラミッドもあるんですね。八王子に大学セミナーハウスが作られた時に、それは逆ピラミッド形をしていたものでした。フトマニの里には、ピラミッドと逆ピラミッドの合わさったような鎮魂道場を作りたいという構想があります。それを井坂先生に伝えてあります。そういうピラミッド、逆ピラミッドが合わさったような鎮魂道場がたぶん作られると思います。

ありがとうございました。