0192話:2017年08月23日

◇神様の世界の高みに昇る方法

我々は今、何故、白川とか、言霊とか、鎮魂ということを、皆さんと一緒にやって頂いているかというと、神様の世界の高みに昇るということが、他にないからということでしょうね。ユダヤ教なんかは、神様の名前を呼ぶなと書いてあるから、神様の名前を忘れてしまうんですね。YHWHと母音がないから、誰も読めない。ヤハウェエとか、ヤーベとか、エホバとか、呼び方が色々あるんですけれども。肝心の一番大事な神様の名前を呼ぶな、ということになっていますからね。

我々は朝からドンドン呼んでいますね(笑)。その神様も最終的には一音というか、自然の音に還元するような意味でありますから、もちろん人間の声帯から出る分には「あいうえお」であったり、自然言語ですから、それなりの制約はありますが、やはり言語というもののはじめは、身体言語というか、目とか、手とか、一音で始まるんですね。英語だったらhandということになるし、違いますけれども。日本語というのは、身体言語からだんだん広がっていったんですね。それが1つ1つの名詞になっていったりするんですね。1音プラス1音プラス1音で名詞を作ったりですとか。軍隊とかでしたら、200語あれば、最高の効果を発揮する動きが出来るようになるんですね。

◇希少言語

日本語というのは、50音かける4音でも、単語が2500〜2600出来るということはいつも話していますけれども、そのような稀な言語ですね。世界には6000とも、7000とも言語が今もあります。希少言語というのはこれからどんどん消えていく言語というのも沢山あります。今、我々は、金さんがやっている満州語もそうですね、満州人は1000万人もいるのですけれども、35人しか満州語が話せなくなってしまったそうです。今では希少語で、後は消えるのを待つだけというような状況になっているようです。そういう中での、ロスト・マンチュリア・サマンという映画の第2弾を作っています。

そのように、希少言語というのは今、どんどん消えていっています。その研究をしていたのが奈良先生で、世界で希少言語を残す研究をしていました。7000という膨大な数の言語がありますから、それを辞書にして残すというのは大変なことであるわけですね。

◇自然言語と方便

今、コンピューター言語を作るということなら、そういう辞書作りも、そんなに大変ではないかもしれませんが、しかもそれは機械で作るのでまだ良いんですけれども、自然言語となると非常に難しい。自然言語というものが持っている一番の役割が、ある面では自然言語というものを通じて、自分の都合の良いように言語を使うということが、この時代の中で起こるわけですね。そういうものは、一種の経典になっていてさえも、それは方便を言いますよと言って、方便を経典の中で語らざるをえない。一番の仏教最高経典の法華経の中に方便品というものがあるわけですね。方便になってしまうということもあるわけですね。

普段使っている我々の言語というものは、曖昧さと不確かさがあり、自己弁護というものに使えるようなものになっているんですね。そこを少し我慢して、みんなが使えるような共通、共有の言葉にするということが文明の大きな転換に繋がっていくということなんですね。そういう言葉の使い方が出来るということは・・・、僕の言う話は、都合よく論理というものを、一筋で作っていくから理学的な論理方法ですから、騙されないようにしたら良いと思います(笑)。たぶん一筋は合っているんだけれども、他の筋のところを本当は証明しながらいかないといけないのですが、言い訳をしますと、長い時間がかかるからそれをしないで、一筋が合っていますから。それの一番の問題点というのは、やっぱり論理で自己弁護するということまで起こるわけですね。そういうことも含めて、それを防ぐ為には、倫理ということなんですね。倫理でそれを防げるかどうか。

◇倫理・・・精神の高みに昇るということ

これも一筋を行く為の話をしていますから、また飛躍しますけれども、倫理というものは、精神の高みに昇るということでありますから、その精神の高みに昇るということが出来るということは、誘導する哲学や生き方がないとそれが誘導できない。それが一番端的に出来ているのが、日本の古神道ということですね。古神道というのは、高みに引き上げるということが、非常に精緻な中身になっています。神ということを明確に表現するから、だから今、何故、縄文の思想が注目を浴びているかと言いますと、縄文の思想というのは、これですよ(七沢代表が印を組む)。これ以外に何もない。神の境地ですよね。人間が神の境地を共有するということが、祝殿修行の大きな目的であります。そこに至るということが、高みに昇るということなんですね。それが神を掴むということです。もちろん、自然も神、人も神、遠津御祖神も神、そういう神の階層があるけれども、その神の階層を使って昇っていくというかね。最後に行き着くところは、造化三神だけれども、造化三神のまた元にある布斗麻邇という世界に行くと、今度は、一音一音が神だということが隠されているという神話ですね。それを解いたものは、あらゆる呪詛に遭うわけですね。だから言霊研究者は、不遇の内に終わる場合が多かったんですね。これを解くと、大概は精神病者にされて、亡くなっていくという呪詛が古事記にかかっているわけですね。言霊というものには、大変な呪詛がかかっています。

◇新しいパラダイムを創らないといけない時代にきている

しかし今は丁度、大きなパラダイムが変わっていくという時ということ。宮沢賢治の銀河鉄道の夜と同じで、レールの上を走っていて、いつの間にか、飛行機になって、今度はロケットになるんですね。秒速2kmの速度がないと、重力から抜けられないですよね。そして、ロケットから人工衛星宇宙ステーションになるんですね。そのようにパラダイムをいくつも超えていくような話が戦前の時代に起こるわけでしょ。

宮沢賢治と遊んでもらったというおじいさんに、私が若い時に親しかったので、色々な話をお聞きしました。そういう一種の想像力というもので超えるということをやるんだけれども、それ以上に各階層を超えていく時には、そこから離れないといけないですね。それが一気通貫で行くということが、想像力だけでは出来ないから、それでそういう1つ1つの区切りをつけるような精神の中で、分裂と言うか、統合失調もそういうことですね。そういうものを超えて、新しいパラダイムを作らないといけない時代にきているんですね。

今、白川、言霊、鎮魂というのは、パラダイムを超える為の1つの決意表明の段階。電車から飛行機になり、飛行機からロケットになり、ロケットから衛星、宇宙ステーションになっていくような・・・。機械的には部品点数なんですね。部品点数が一気に変わり、大量の部品になる。自分自身の精神の変化というものが、パラダイムごとに変わっていかないといけない時に非常に苦労するわけですね。

◇膨大なエネルギー=高エネルギー=速さ

それは精神でもって、それを行うということは、その精神が向上する時の、自分の推進力は、実はエネルギーですね。使うエネルギーが全然違うわけです、電気だと。飛行機とロケットと宇宙ステーションとでは・・・。膨大なエネルギーを使うということですね。エネルギー量が高くないといけないということです。エネルギー量が高いということは、これは運動ということですね。運動の速さということになるんですね。熱で言うと、熱も速さによるんですね。熱もエネルギーがあるということは、粒子が猛烈に早くなり、粒子が早くなることがエネルギーなんですね。空間もそうでしょ。我々が生きているという時空間という3次元、4次元ということは、時間のエネルギーをどこまで早くするかということが、我々のやるべきことというかですね。だから、昨日もOさんが言われたように、五ヶ月、六ヶ月かかって終わることを1回で終えるということは、速さを一気に持っていかないとエネルギー量にならない。

人間の心が感動する、そして、意識進化をする為のエネルギーは強くしないといけないということですね。強いエネルギーで一気に精神のエネルギーに変換しないといけないから、それには言葉が一番大事なエネルギーですけれども、だから、言葉によって実現していくということをやる時に、そのエネルギー量が少なかったら人は動かないです。今の時代には動かないから、沢山の言葉も必要だし、それに、言葉1つ1つにエネルギーが必要。それが言霊ということになるわけですけれどもね。それを高めていくということは、それは当然、倫理や真理を含んだものとして、それが展開していくということが当然の帰結ですね。

◇日本で日本語をしっかり学んで、やっとわかること

今やっている3つが他にないから我々がやらせて頂いているわけです。他にやってくださる方がいれば、いくらでも世界には天才がいますから、やって頂くんですがね。日本に来ないとそれが出来ない。世界には日本語が出来る人が沢山いるかもしれませんが、日本に来て、日本語の言霊を学ばないといけないということで、実際にやってみました。9月から本来だったら、やらなければいけないのですがお断りしました。大学で外国の方に教えても、外国の方は全然分かりませんでした。そんな1年や2年で分かるようなものではない。やはり日本語をしっかり学んでいかないとしょうがない。

だいたい私の時代には結局50年かかったわけですね。こういうものをマスターしていく、自分がマスターしたとは思いませんが、少なくとも1つのそういうものを悟りとするならば、それを掴んでいくのには50年かかるわけですね。天才の人は短くても出来るかもしれませんが、しかもそれをいくつもやらないといけないでしょ。白川も、鎮魂も、言霊も、それぞれやらないといけないから、だから、少なくとも私が先生方と関わったのが7年ずつ3回で、21年、その他にも自分でやる一人修行がありましたから、7✕7で49年、50年はかかるわけですね。それをいかに短くして皆さんにお教えして、それを世界の為に役に立てて頂けるかということがやるべきことであると。

◇慢心できるのは自分の思考が優れていると思っているから

ですから、皆さんが優れているとか、優れていないということではなくて、日本語をやって、このことが、みんなでお祓いをあげられていて、唯一問題が起こるとしたら、慢心ということですね。

慢心ということは、自分自身に能力があるということを心の中で言っていて、その思考が出来るということが慢心なんですね。そのことで心がいっぱいになってしまっている。俺はこんなことをやっている場合じゃないとかね。

悪く言えば、そのように心が満たされている状態ですね。自分の思考に満たされて、他に考えられなくなるから慢心するんですよ。それが慢心ということなんですよ。自分が優れているからということの本当の意味は、自分の思考が優れていると思っているんですよ。だから、慢心できるんですね。そのことがみんな隠れているんですね。そのことに関しては、またいつか言わせていただきます。

◇高天原の神々のいる世界の更に奥にある布斗麻邇の世界

そういう慢心をしないで、出来るような道がちゃんとある。普通は、地獄までの道は、善意の敷石で出来ているんですよ。ところがここ白川は、神への敷石であり、言霊の1音であり、布斗麻邇に行く道だと。それを我々は、フトマニの里と呼んでいます。それは高天原の神々のいる世界の更に奥にある奥殿の世界。それが布斗麻邇の世界。その哲学というか、神話というものが我々の中に持っているということをいよいよ明かしていく。それが本当の古事記を解くことなんですね。

古事記の中に、最後に布斗麻邇というものがある。それは白川でもしかり、それから言霊でもしかり、鎮魂でもしかりなんですね。その世界を明らかにしていくということですね。それは宇宙創造の源の設計図があるということですね。それを我々は言霊設計学という本にも出しました。そういうところが大事なところになります。それを掴むということが1つの高みに昇るということになる。そのように高みの昇るという生き様を持っている者が、真理も、生理も、感情用語も、精神も、そして神も、そして、その元の布斗麻邇もある。その高みに昇れる道を持っているものが縄文由来の日本文明である。それをみんなでもって知って、更に高めていくんだということですね。高らかと祓いをあげ、鎮魂していくということに繋がっていくと思っていますので、その辺りが秋の実りですね。温度が上がるということは今、シャインマスカットがあと糖度2度上がれば大丈夫ですから、来週には皆様のお口に入るかと思います。

今日はありがとうございました。