0217話:2017年09月22日

●Sさんからの質問

祓い、鎮魂、言霊と健康の関係について賢治先生のお話を教えて頂ければ幸いです。

 

【七沢代表】

◇白川では息というものを第10種で頂く

やはり息なんですね。前にも話したことがありますけれど、インドなんですね。奈良先生とか、カルカッタ大学の先生方に習ったのは、ヨーガのですね、4000年ぐらい続く、正統派の、バラモンからヒンドゥーに流れてきた修行法をやっていたことがありましてね。その方法というのは、やはり呼吸が人工的なわけですね。お釈迦さんの呼吸法は修正が入って人工的なもの、数息観という呼吸法もありますが、どちらかというとインドのヨーガの方法というのは、吸うことと止めることがあるんですね。そしてまた吐くというか。

止めるということは、やってみるとわかるのですが、不自然というか、止めていくと意識が集中しやすいと言えばそうなんですが、他のことを考えられなくなるのでね。止める時間が長いほど、意志力や知能指数が高いなんてことが言われた時期があったらかですね。そのような仮説が流れたことが若い頃にあって、止めることがいいのかと思ったこともありました。長く止めることがいいことだと。

瞑想をよくしていたのですが、瞑想するとどうしても、集中してですね、息を止めている場合があって、30分のうちで何回かしか吸っていないことも起こるのですがね。それが健康にいいのかと思ったら、さにあらず、確かに血液にヘモグロビンが乗りやすいのか、身体の中に酸素が入るような気になるのですがね。それが夜、寝ている時にも自然に息が止まってしまうことにもなるんですね。それは今時、医学的に言う無呼吸症候群というか、そのような状態になってしまったんですね。寝ている間に息が止まっていて、2時間ぐらい止まって、そしてその時に幽体離脱とか、月が出ている晩には上がったり下がったり、ということも起こったり、実際、身体の具合が良くなくなっていくのですね。これは非常にまずいなぁと思いました。

そのような中で、祓い、鎮魂をしたんですね。それで呼吸を自然に出来る方法が、祓いをあげていけば、吸わなければいけなくなりますよね。苦しくなる手前まで息を吐いて、吐いている時はお祓いをあげていますから、そして吸うわけですね。それが一番自然である、ということがわかったんですね。それで、お祓いをあげることで無呼吸症候群というか、行でもって受けた幽体離脱のようなことが収まって健康になってきたんですね。

白川では、息というものを、第10種で頂くというのですが、自然に吐いて、自然に吸う息が大事ですね。お祓いも、スッと吸わないと止まってしまいますから、吐くのは長くなるのですね。吐く息の方が長くて、吸う息の方は早くなるわけですね。それが自然だと思います。そんなことで健康になっていったというかですね。呼吸法も色々あるんですね。意志を強く発する時の呼吸もあるのですが、そういう意志力を発する時の呼吸は、脳とか、心臓に負担がかかるんですね。

◇集中することは大事。けれどもそれは必ずしも健康なことは言えない

白川の呼吸は、こうやって吐いて、また吸って、でこのようにやって息吹長世(いぶきながよ)呼吸法が伝わっていて・・・これも甲府にお住まいだった門脇清さんという方で、すめら教の鬼倉足日さんから直伝を受けた、もともとは江戸時代に、白川家から学んだと言っているのですが、その方法を伝授されたこともあるのですが、やはり意志を発するというか、息を止めて意志を発するというか。

野球でもそうですが、息を吐きながら打つことは出来ないんですね。もし吐くとしたら瞬間に強く吐くか、あるいは呼吸を止めて打つでしょ。息を瞬間に止めて強い息を出すので、その行為を繰り返すと横隔膜神経がだんだん緊張して、心臓の上がり下がりが顕著になります。心臓も若干、上がったり下がったりしながら動いていると思うんですね。横隔膜神経が緊張すると、下に引き下げられて心臓が悪くなるケースが出るわけですね。だから修行というのは、基本的には身体を悪くします。スポーツと同じですね。スポーツも適度にしないと身体を壊します。だから簡単なんですね、治療はね。人工的なものは、みんなそのような問題点をもっていますね。

やはり呼吸というのは、人間が生まれてきて、息をひきとるまで吐いて吸って、だから、白川では第10種で息を頂くというかね。神から頂くということですね。それを大切にするということは、自然の呼吸に合わせておくというかですね。集中するということは大事な事なんだけれども、それは必ずしも健康なこととは言えないというか、そのようなことがあるかと思います。

◇体の健康法

僕も、そろそろ健康法というか、体の健康法もハッキリと皆様にお伝えしなければと昨日思っておりました。体性自律神経反射療法ということを皆様にお伝えすることが、どうしても必要かと思っております。別に隠していたわけではないし、奥の手で隠していたわけでもなくて、以前、七沢研究所に入所する時の必須科目がですね、整体術というか、そのうちの何かが出来ないと、入所出来なかったというか、入社できないという、そんな規則が昔はあったのですがね。まぁ、今はありませんがね。

体性自律神経反射療法というものをいよいよお教えしようかと思います。それでだいぶ、健康になるというかですね。今までほっておいたこともありますが、プレメディテーションとか、プレヨーガの方法も明らかにしましたし、これからはそのあたりですね。筋療法とも言いますが、科学的にも、長年、李先生が東大の医学部大学院の麻酔科ですね、この整体は痛いからですね、痛くするということが治療なんだ、効果があるんだ、ということを証明して頂く為に7年間、東大の麻酔科で研究をお願いしました。李先生は、国連で痛みを緩和する基礎の研究をされていたんですね。そのあと日本に来て、麻酔科で研究をしていたんですね。

私の母親も、ペインクリニックで麻酔を打っていたこともあり、やっていましたので、たまたまよく知っていたのですが、痛みが治療になる、という研究を7年間して頂きました。今の日本では、無痛文明の影響を受けて、痛みを嫌う人ほど出世するなんて、ヨーローッパ流になっていますがね。そうではなくて、痛みが、痛気持ちいというか、痛いけれども気持ちがいい、という治療も教えていかなければいけないということも考えております。そのあたりもちゃんとした、システムにしたらいいのではないかと思っております。

特にそれを言い出したらきりがないので、重力対応整体というものを新しく言いますから、いわゆる重力対応の整体、だから重力対応医学ということですね。重さをかけることで、抗重力筋がはたらくということで、重力に拮抗して立っているのですが、それを活発に、正常にすると姿勢とかも良くなって、結果的に内臓器も良くなって、そして脳が安定した状態になることもありますので、どうしても伝えておく必要があるかと思っています。

小笠原先生も奈良先生も、高濱先生もそうですが、高濱先生は最初の4年ぐらいは、私と能澤さんで、先生が甲府に来られた時には、必ず足のツボ療法や整体をして、それから4日間、5日間、頑張って頂くことが出来たわけですね。整体があったればこそ、先生が7年もお伝えして頂けたのではないかなぁと思っておりますがね。労働を過剰にしてしまう方法かもしれませんから、そのあたりは考えながらやった方がいいかもしれませんしね。そのような始まりが、先生の身体を通じて、重力対応整体になっていったというわけですね。

精神的なものも、仙骨や腰椎、お尻のところに重力がかかると相当変わるんですね、脳の血流が変わりますからね。鎖骨下動脈がつまると、脳の血流が滞るんですね。だいたい硬くなるんですね。そのコリを取ってあげると、あとで脳の状態が良くなるというか。脳への血流も、身体と、要するに、うつや統合なんかでも、重力がかかると健康になるという事例があります。もう20年ぐらい前にやめてしまっておりますがね。

今は、たった一人、Iくんが、細々と一生懸命、伝えてはくれているのですがね。これも武田家の家宝のようになっていたものでもありますから、そのあたりも追々、奥義をお知らせしようと思っております。ちょうど、今日、そのような決意をしていたところであります。それでこんな話になったのでしょうね。

きっと神心ということだと思って、今度皆様方にお伝えしていくことにします。そのようなことで、ありがとうございました。