0218話:2017年09月23日

【秋季皇霊祭】

◇秋季皇霊祭

丁度、今日は9時から、皇霊殿でも秋季皇霊祭が行われています。更に、歴代の124代の天皇の御魂を迎えて、白川で更に元々ですね、明治の大嘗祭の手前くらいまで、白川が秋季皇霊祭をやっていたんですね。そういう意味では、神仏分離というか、仏教では御所の中で御黒戸(おくろど)というところに歴代天皇の位牌があったんですね。歴代の天皇霊のその位牌は、明治以降、それを京都府東山にあります泉涌寺でお祀りしていますけれども、一方で、神道では、白川が神祇官として八神殿にお祀りしていたわけですね。それが明治に色々、祭祀が変わりましたので、皇霊殿も最終的には明治の20年代くらいに出来ました。そこで今度は御魂をお祀りするということになったのですけれども、元々、これは白川の役割であったわけですね。

今回は、白川学館が、やはり守るという意味では、先生が100年とか、200年、甲府で守るということを言われたのですけれども、その意味が白川学館として今、150年間、中今の中で天皇の御魂をお守りするということを、今日の祭祀の瞬間の中に150年というものを畳みまして、そしてそのお祀りが出来たことが、非常に意義がありました。

今回の祭祀は、高濱浩先生の御魂と言いますか、正統に受け継がれた白川のおみちを、先生が神示と言いますか、これは私と先生の約束でもあるのですが、必ずやるべきことを知らせるということで、今回のことについても祭りの全容、意味というものを全て知らせて頂いて、今日、このように皆様と一緒に祭祀が出来たことは非常に良かったなと感じております。明治の時に色々と悩んだ末に、宮中三殿というものを作って、賢所、皇霊殿、神殿と作ってまとめていくわけですけれども、やはりその中で、充分に伝統を受け継げたかというのは難しいことではあったと思うんですね。

この150年間が、日本というものを守るというか、日本文明と言いますか、日本の古神道と言いますか、天皇システムと言いますか、そういうものをまとまって守ると言ったら変ですけれども、集中したことにより良いこともあるし、なかなか守りづらいところもあったというかね。今のシステムを守る方法は、自律分散というのですけれども、どうしても統合してしまうと、それ以上どうしても発展しなくなり、弱くなるというかね。インターネットというものも、最後に残るようにバケツリレーをして残し、守っていくように出来ているわけですね。システムとして必ず残るというように出来ているものであるのですけれども。

今、この150年間の日本の歴史から見ますと、分散して残すということを一方でやりながら、残すということが、どうしても必要なことだと感じています。今回のことも、その一貫であるというかですね。それが先生と歴代御皇霊からの秋季皇霊祭の神示だったのではないのかなと今日、お祭りの中でまた感じさせて頂きました。また守るべきものが、例えば白川が150年間できなかったと言うか、明治天皇の大嘗祭以来、なかなかお呼びでないということがありましたが、密かにお守りするということを再決断するということになろうかと思います。ですから、伊勢神宮も秋季皇霊祭はあるのですけれども、それは秋季皇霊祭の遥拝(ようはい)という用語で捉えているわけですね。ですけれども、我々は遥拝とはしないで、あくまでも秋季皇霊祭の中身は、白川家が行っていた八神と一緒に皇霊をお祀りするということを、もう一度しっかりと確認するという意味での、それがまた150年間色々なことがありましたけれども、白川学館が出来たことで、少なくともそういう祭祀は伝えているわけでありますから、それをしっかりとお守りしておくと。

◇絶えることがない一二五代

これは丁度、今、125代で、今度は126代目に生前退位でなるわけですけれども、その125というのは、神武天皇から数えてのことではございますが、1つの進化と言うとおかしいですけれども、我々は意識進化なんて言葉も使っていますが、125という数が、1つの進化の過程の中で起こった25の5倍なんですね。それが期せずしてというか、この時代に大きく人類が変わろうとしている時に、126代目がいよいよ始まるということになるわけですね。これは1つの25✕5ということになりますけれども、また新しい進化というか、天皇、古神道というものの、1つの新しい形が始まっていくのではないのかと。

しかし、それは今までの124代までの御皇霊の存在が連綿と続いたればこそ、それが今、丁度、白川は真ん中あたりの60代前後であるわけですけれども、そういう花山天皇は、ある面では白川のおみちが宮中祭祀の一番のポイントになる、白川が伝えてきた中身でございますけれども、それが風前の灯火というかですね。そういう時期であったわけです。ですから、そういう真ん中あたりでも、既に存続の危機があったということですね。これは残さないといけないということで、花山天皇が清仁親王、そして、延信王という形でお伝え頂いたことで、それがまた神祇が廃れることなく、このように今、我々がまた受け継いで伝えていこうということでございます。

ですから、平安の末期でも、こういう道が途絶えんとしたことがあるわけですけれども、これはやはり祈りのようなものと言いますか、代々の天皇の中に祈られたというかね、それは天壌無窮の万世一系と言いますけれども、絶えることがないんだという確証と言いますか。歴代天皇がそういう風に生まれて、日本のおみちを伝えてくださったことに、もちろん大きな感謝をもって、我々はその心を重ね合わせ、神事するというかですね。そういうことがこの時代に、非常に大事なことではないのかということを感じました。

勝手にやっていると思われるかもしれませんが、そうではなくて、今の古神道から繋がる天皇と言いますか、それはやはり我々の人類の宝と言えるものだと思うんですね。それをしっかりと守ると言うのですかね。神拝作法としても守っていくということで、我々が3種まででありますけれども、2種、1種というところをお伝えするのが、白川の役目でありまして、先生からこういうことだよということを伝承されていますので、その辺りがこれは天皇になられる方だけにお教えする中身ではありますけれども、これはこれからの中では、皆様方が、ああそうなんだな、ということが分かるようなことで、これからのおみちというものをお伝えしないといけないことではないのかということも感じています。

今日も124代の天皇にお教えした中身を、確認を、歴代の天皇陛下に、これ(歴代天皇が書かれた紙)を懐に入れまして、確認させて頂きまして、これが伝わったことであるという124代の御魂の前に、それを確認させて頂きました。ですから、間違いのないことではないのかと。それは先生に言われたこととしっかりと符合いたしましたので、これは更にお伝えするべき内容であるということも感じました。

今、色んな十種神寳と言いますか、天皇に、あるいは御鏡御拝と言いますか、そういう天皇の技になるところを、いよいよ来年に向けて、そういう神器も中身も含めましてお伝えするということが、まさに白川の役割であったということを心に刻みまして、歴代御皇霊の前にそれを実現するということをお伝え申し上げまして、今回は非常にこの秋季皇霊祭を皆様と共に出来ましたことを非常に良かったなと思いました。皆さんの心にも感じられたことであろうと思いますけれども、それを共に来年には用意を整えられるように頑張っていきたいと思っています。

本日はご参加いただきまして、本当にありがとうございました。