0221話:2017年09月26日

◇多重多層な分野を統合して見るという見方をする

資本主義を超えようということでやっていますが、なかなか大変なことだと思うんですね。資本主義を超えるということは素晴らしい掛け声ですけれども。

先程言ったような、情緒というか、感情のそういうところでもようやくシステムの中で落とし込めるような時代になってきたというんですかね。クラウドとか、そういうソフトは出来てきたわけです。しかし、感情を扱うということが、中々、今まで無かったのですが、今はそういうものを作ろうとして、我々も色々と努力しています。少なくともソフトウェアとして、そういうものを作っていくということが、次の段階で大事なところになるというかですね。単なる物としての衣食住が足りてということも大事ですが、今はベーシックインカムというようなものを世界的な規模で2025年くらいには、一ヶ月みんな8万円くらい全部にばら撒くということを、ネットの成功者が言い出したり、今までのようなやり方を変えていこうという、若い世界的な経営者も出てきていますけれども。そういう中でベーシックインカムという、一見、平らかな平等に見えますが、それをまたベースにして、支配という欲望の問題が出てくるので同じことだと思うんですけれどもね。

要するに、奪っていく時に、非難を浴びないような方法を取るということですかね。革命がまた起こる可能性があるわけですね。そういうものを抑える為の方便というのが、どんどん進んでいってしまうということが起こるんですね。ですから、そういう社会科学的な、より良い社会になる為にはどうすれば良いかということを考えながら我々も生きなければいけない。だから、非常に大変な時代ですよね。

自然科学も学び、人文科学、社会科学も学ぶ、そういうもの全てが必要というかね。ロゴストロンとか、白川とか、鎮魂とか、そういう今までの宗教学もそうですが、あらゆる学問が、数学も物理も民俗学も文学も必要というか、ロイヤル・アカデミーの基本となるような音楽とか、芸術とかも必要ということで、なんでもやらないといけないということがあると思うんですけれどもね。

人類が縦軸というか、そういうものとしての階層性というか、それが時間の速さで変わる思考とか、概念と言うものを使って、様々な解決を図らないといけないことが起こってきていると思うんですね。そういうものの全体像を掴みながら、自分の今の任された仕事を捉えるというかね。全体像から自分の個別のところを見るとか、全体像をまた外から見るとか、そういう主体・客体、主語・述語とか、一人称・二人称とかも、ものの見方の1つの変化と言いますかね。そういうものをベースに置いて捉えるという捉え方をしないと、なかなか分からないというかね。自分の位置が分からなくなるわけですね。

我々は更に、人間というものが作られたのではないのかなと、そういう神というか、あるいは創造のところから自己、あるいは宇宙というか、時間と空間を見るという見方もしないといけないとかね。非常に難しい場面だと思うんですね。ここは意識進化ということを標榜する時、そういうことが非常に大事なことになっているんですね。ですから、意識というものがどこから生じるかということが、我々の研究対象としてきたことがあるわけですね。非常に難しい高度な心理学や物理学とか、情報遺伝子というものまで、そういう知識が必要になっていて、その全体を統合して見るという見方をしないといけないということになるんですね。

ですから、非常に多重多層というか、一昔前には、複雑系のひとつの科学ということを言っていたのですけれども、複雑系と一言で云えることが出来ないような、そういう世界があるということですね。複雑なんだけれども、今の時代に解決していかないといけないということで、研究の大変さがあるわけですね。

◇縮時法

ですから、自分の、特に情緒的なこだわりにずっと一緒にいる時間が無いと思うんですね。そういうものは、心理療法で、10回、20回、話を聞いて差し上げるということをやっていた時もありましたが、とてもそんな余裕はないから、機械で済むものはやって頂こうということが、ロゴストロンのひとつの技術なわけであります。それをより的確にやるということで、今、色々な事例を見ているわけですけれどもね。先端にある事業ということで、ひとつのことの研究開発製造販売というところを高速でやらないといけません。1つの製品が商品になるまでの大量試作から、大量生産のところまで非常に時間がかかりますから、我々は試作機を販売するというところでやらせて頂いているんですね。

それは商品として売るには大変だけれども、試作機の段階の製品だったら、ある程度は許されるところがあると思うんですね。ですから、皆さんの意見を聞きながらですね。ロゴストロンL、ロゴストロンNigiが何百台とか出てもですね、ある面では、それは試作機の段階でもあるわけですね。そういうところも考えながらやるというか、製品というものを見ていくということが、一方では必要というかね。
ですから、いつも言うように、自動車がパンクしても走りながら直すということですね。そういう時間を縮めるということを、縮時法と言うんですけれどもね。縮地法というのは、空間を縮める方法ということですね。それで、極は点になるわけですね、縦軸と横軸が点になると瞬間と言うんですけれどもね。

確かに、商品開発が充分に出来ると良いということは大切でありますが、一方では試作機という観点から見れば、不十分であるわけですけれども、充分と思ってやっても、なかなか上手くいくということでもないですけれども、自分が100%ではないというところで、いつも開発の道があるということを捉えながらやるということが大事ではないのかなと。そういうものの全体が経営なんですね。

それは、時間軸と空間軸をいかに高速に出来るかということが経営ということの一番の根っこであると。それには情緒も入れた時間ということも考える。生きるということの時間を、人間の生きる、今100歳以上の人が6万5千人以上いるということもありますが、生きることは時間というものがあって、ドッグイヤーからラットイヤーということもあるわけですね。その上で、空間というものの軸も捉えて、物事を考えるということが経営の大事なところですね。みんながそれぞれの場所でやってくださっていますが、例えば、R君が製造部長ということでやって頂いていますが、1つ1つではあるのですけれども、それが全体の経営の中でどういう風になるのかということが、この中で色々な会社を立ち上げていますけれども、そういう一種のトレーニングみたいなものだと思うんですね。経営ということを考えるというトレーニングをしながら、みんなが育っていくような道をこれからも歩んでいきたいと思っています。

ありがとうございました。