0227話:2017年10月05日

【スタッフ向け第5種神拝作法伝授】

◇第7種、第6種神拝作法

今日は、第5種伝授をさせて頂きます。

入門は第7種で、天津神・国津神・遠津御祖神・産霊幸倍神です。先祖と一体となる遠津御祖神のご修行なんですね。当然、皆さんは、もともと先祖と一体の存在であるわけですね。皆さんは生きた先祖であるわけですから。その生きた先祖に、後手で拍手を打つということですね。

生まれてこられたということは、もちろん、お父さん、お母さんから続いているわけですけれども、それと同時に、その場所の産土神も助けて下さって産まれているわけですね。なのでまず、天津神・国津神と打つわけですが、天地の全ての神ということですね。特に7種の拍手は、先祖と一体となったということですね。遠津御祖神の修行ということです。

もともと、こういう格好、働きを◯◯の神と一体となったという修行があって、それで本来は入門なのですが、それを天津神・国津神ということを最初にやって、遠津御祖神・産霊幸倍神とします。私の修行していた頃は、そういう修行が出来て、5種を伝授されていたのですけれども、今は沢山の皆様方にお教えするというかね。昔は江戸時代でも、神官さんとか、神事をする人たち、甲斐の国だと、富士山登山をしていた人たちに教えていたわけですけれどもね。だから、専門の職種の人にお教えするのが白川だったんですね。それのもっと前は、吉田家との争いがあって、神祇官でも勢力を延ばす為にそういうことをしなくてはいけなくなって、教えるようになったのですけれども。元々は、宮中祭祀ですから、皇室の血縁の方に教えていたんですね、皇太子や内親王に。

要するに、ご修行があるわけですね。

それでは、6種のご修行は、荒魂、和魂、幸魂、奇魂、精魂となって、その後、6種の神様の名前を唱えるんですね。これは実は、五行の修行なんですね。五行の修行、つまり、まず木火土金水のどれかと一体となる修行が出来るということですね。特に、水の修行と、土の修行まで行った時に、初めて荒魂、和魂、幸魂、奇魂、精魂という6種が伝授されるわけですね。ですから、これを形から修行に入るということもありであると、

私が三人の先生方からの色々な・・・白川の伝授は、高濱浩先生にお伺いを立ててOKということで、今日は逆さまから教えています。土の修行、水の修行・・・、五行の修行が出来ると6種をお伝えするということになっているんですね。要するに、今回は知識としてまず知って頂くということで、今日はお話しています。

◇大祓をやっているということ

皆さんは大祓をやっているということは実は、4種の修行が出来たとしていることが前提になっているんですね。私たちは先生から習っていく時には大祓もあげられないで聞くだけだったんですね。それが3年間ほどありましょうけれども。それも今は最初に大祓を一緒にやっているわけですね。これはボーカロイドでも出ているわけです。それは白川の方法を勝手にやっているということになりかねませんが、その辺もお伺いしてお伝えしています。この時代だから大丈夫と、任されてやっています。

中臣祓と大祓は言いますが、中臣祓のご修行は、肝心なところは分からないと思うんですね。「かくのらば」ということがありますが、何を言っているんですかということを時々聞かれる時があります。一二三なのか、とほかみえみため、なのか、色々とあるんですけれどもね。その時代によってあります。その辺りは秘伝のところで、大祓はお伝えしますけれども、そこはまだお伝えしていないところもあります。でも、大祓はしているわけです。大祓も4種を伝授したということで許されてくるわけですね。4種ということで、既にお伝えしていることもあり、それで5種ということになります。

◇第5種神拝作法

5種ということで、これは天地、八百万の神の修行です。ということは、天津神・国津神の全てを迎える修行ということになります。その方法は皆さん、横で見ていれば分かるように、こうやってやります。

家庭祭祀の中では、朝、献饌をすることがありますけれども、その方法が5種の方法となるわけですね。献饌をする人には、これをお教えするということになります。献饌する前に鎮魂しますので、6種と献饌の拍手5種は同時にしないといけないということがあります。修行が出来た、出来ないに関わらず、お教えすることにしています。そういう境地、体感を得たいということで、新たにご修行の方に心が向けばいいわけです。

特に私の場合は、システム学習を用いた教授法なもので、これは時代の恩恵としての知の学びがあるというか、早く境地が掴めるということは、まだまだ実験中の部分もありますが、先生方の中では、先に悟りが出来たとして形を習うということで、そういう教授法を教えてもらったということですね。それは時代の知というものの真価というかね。

特に昔から、女性の方が優遇されていたんですね、白川家では。だから、神というものを掴む時には余計な知識は要らなかったんですね。男性は様々な知識を持たないと生きられないということがありましたが、女性は世知や学問の知識が必要なくて、神と一体となる境地を掴めるということが前提で、それが高い境地として教えていたということですね。だから、女性の方が偉いと言ったらおかしいですけれども、女性の方が早く5種、4種、3種というものを学べるような体制にあったということですね。女性はこの6世代くらいで、一気に知の教育が進んだことによって、逆に男性と同じようになってきました。女性の場合は、色々な世の知恵を学ばない方がご修行にとっては良かったという時代もあったということですね。それは高濱浩先生のお姉様である安見晴子先生なんかは、よくそういうことを仰っていました。何も教育を受けさせてもらえなかったということを言っていました。でも、それは神の社になる為の神代の役割としてあったわけですね。

ですから、審神者というのは、その手前なんですね。手前と言ったらおかしいですが、同時にやらないといけませんが、男性がやる役割としては審神者という役割がありますけれども、それはもう少し手前ということも言えるわけですね。とにかく、5種というのは神様に差し上げる時の挨拶ですから、天津神、国津神の両方を迎えてどうぞとやるわけですね。これはそういう内容ということですね。

ということは、全ての神々に到達するような拍手を打つということですね。ですから、5種の拍手は10回打つわけですね。10回打つというのは、見えない拍手もありますけれども、伊勢神宮と熱田神宮しかないんですね。あれは八平手というのですが、実は10あるんですね。5種の拍手は最初から10あるんですね。そして、5種の時に祈念する神々がありますが、これは覚えるのは大変ですね(笑)。難しい神様がいっぱいありますので。これはほとんどの神様が出てきていて、天津神、国津神でほとんどなのですが。拍手を全宇宙に響かせるという境地というかね。6種もそういう部分があります。

縦の五行と横の五行。それで10あるのですけれどもね。縦軸ということで、これは時間軸ですね。創造ということが行われて、離散していき、宇宙が一気に出来ていく時の広がりですね。広がる時に空間に広がっていくということで、まず時間軸を全て138億光年の空間と時間の中で、まず時間が始まりますということで、そして空間が広がっていくというかね。宇宙の全ての働きに対して関わる拍手をします。

このように手をするのは、榊を迎えるということもありますけれども、全体というような意味もあります。時間の全体と、空間の全体の大宇宙全体に迎える。天津神・国津神もある面では、創造ということが始まる時からの時間と空間の全てですね。それを中今の中で行うということですね。創造の瞬間の中で、5種ということで打つということは、全ての神の働きを、高天原の神、それから国津神という全体をですね。その宇宙というものを、全て国津神という捉え方もありますが、それは今、我々が一体の中にいるから、時空間の中で確認するようにするんです。全ての天津神・国津神の働きに対してお迎えするような境地ですね。

その時に必要な神様は天津神であり、国津神であるので、それを迎えていくということですね。それが作法になっているということですね。だから、5種の修行がOKになるということは、どこの神様でも迎えられるという修行になっているんですね。それを審神者するということですね。そういう所作があるんですね。

◇全て見せている。後は自分で掴む

神道というのはある面では、全てはじめから見せているんですね。この御国体机もそうです。これは審神者の修行をここでやるわけですけれども。それを机が現しているんですね。榊もそうですし、玉も、鏡も、剣もそうです。御神体を露わにしているんです。江戸時代はそういうもの吊るしてやったんですね。今は隠すということをやりますけれども、神道ではこういう真理というものを露見している、全てを見せているんですね。後は自分で掴むということになりますけれども。

ですから、この作法を全て皆さんにお伝えしておいて、そこから自分で心地よいでもいいですし、神を迎えるという感覚や情緒というものを後でもいいから、それを掴めるということで良いんだということですね。それがシステムというか、そういう方法の哲学というものを利用させて頂くということですね。一番進んだシステム哲学もそうですが、この世の動きというか、そういうものを利用させて頂くということで、これをお教えさせて頂きます。

何回も弁解がましく言いますけれども、そういうことでやっているわけですね。ですから、それは榊になると5種ですね。榊に神様を迎えているわけですね。よく御霊箱の中に迎えているように勘違いしている方がいますが、それは表示しているだけで、そういうところに神様がいるわけではなくて、毎回毎回、榊にお迎えして、降神して、また昇神するということを毎回やっています。それは榊に神を迎えるということですね。修行の時には、人が神を迎えるということですね。それは人も榊になるということですね。

それは「草も木も人もなおさら真砂まで、神の社と知る人ぞ神」と清七郎先生の歌がありますけれども。要するに、自分が榊と同じような感覚になって、そこに神を迎えるということが、神道の一番の大切な部分ですね。五行が木火土金水ではなくて、最後は、地球の草も木もと言っていましたが、草や木になる前の段階が、木火土金水であるということですね。その前に気が存在しているわけですね。

ですから、気というものは、空気の気でもありますが、そういう存在というか、そこに五行の最終的な久久能智神と呼んでいますが、その神をお迎えして、その感覚をですね、我々が榊の木の感覚になって、そこに迎えるということが5種の合図ですね。それを先に教えているわけですけれども。その感覚を掴むということが5種の伝授なんですけれどもね。その楽しみを奪うような感じがしないでもないですが、それはそれで、そうではなくて、ちゃんと後からも良かったというか、神を迎えているんだということがわかります。皆さんまだ若いですから、生きている間にそういう境地も、もちろん、それが早ければ早いほど良いのですけれどもね。

◇この時代における速習法

中臣祓とか4種はもうお教えしていますから、それはまた神様にお聞きするということが出来て、正確に聞くことが出来ると4種ということになるわけですね。それは審神者と神代ということの修行になりますし、それが大祓をあげることの役割でもあります。神の問いと答えが得られるのが中臣祓、4種ということになります。ですから、そのポイントは神というものが、皆さん一人ひとりが本来であれば遠津御祖神と一体なのですけれども、そういうところから、国津神、天津神と広がっていくということですね。更には、神への問いと答えが得られるということになるんですね。その広がりということですね。

神を迎える広がりが5種というもので、5種というものは、基本的には全ての神様を迎えて、献饌も出来るし、形の上でも、まずやってみようということで、お教えするということになります。

例えば、悟りということを今の色んな悟りがありますが、神道で言う最初の悟りは、6種鎮魂の時の五行というか、五行の修行であるし、一方では、言霊で言うと、あいうえお、と言いますか、あいうえおの五行があり、階層になっていることを知ることが最初の悟りということになるんですね。ですから、我々は五行というものが、木火土金水と荒魂・和魂・幸魂・奇魂・精魂、あいうえお、が一体なんだ、同じなんだということを理解することが可能になるということですね。そういうものだということをまずは聞いて、お祓いから、鎮魂から、言霊から、と三方からそれをやっていくということが、この時代における速習法ということになるんですね。

多分この方法が、鎮魂したり、お祓いをあげたり、言霊を学ぶということで、その学び方があるということが一番早く学べると思います。それには沢山の人が、これは守るべき内容でありますから、まずは皆さんに知って頂かないとしょうがないということですね。密教の教え方もありますが、中で印を組んだりしたりする方法など色々とありますが、秘密にして中々教えないですね。真言もそうですね。ですが、4つのお祓いを皆さんにお伝えしています。現代における教授法だと思います。皆様もそのようなことで受けて頂ければ良いのかなと思っています。

一番、古くから伝わったものを、一番新しい知識や方法でもって掴む為にお教えするということになりますから、その辺は昔の方法ではないところも散見するかもしれませんけれども。ある面で白川は、自由に人類の意識進化に則って行うようなものであろうかと思っていますので、その点は意識進化の最前線に立って頂く時には、融通無碍な世界、フレキシビリティーでいきます。あるいは、知の一方向性に囚われない、リバーシブルでもあるし、一種の工学的なエンジニアリングとしても捉えるという捉え方を持ってやっていかなくては、科学にも根拠をおいて、心穏やかに出来ないということがありますから、その辺を確認しながらやって頂きたいと思います。

ありがとうございました。