0232話:2017年10月12日

◇積極的な守りと消極的な守り

先程、ここに来る前にOさんと少し話をしていました。

我々は色々な法人格でやっています。もちろん、それは国の中の大きな枠というか、法の中でやっているわけですけれども、我々、色々なことがもちろん起こりますけれども、階層性で理解するということですね。普通、組織とか、国もそうですけれども、まず国家理念というのがあって、国家戦略があって、国家戦術とあるように、それぞれ階層が違うんですね。僕は何故それを知っているかというと、そういう国の国家戦略局を作った時に、そのソフトを作ったからよく知っています。

我々の法人も、それぞれの組織における理念があって、戦略があって、戦術があるというように、みんな違うんですね。どう違うかというのは一目瞭然ですけれどもね。
戦術ということは、具体的な対処方法みたいなものですね。

守破離とか、能を学ぶ時の所作にしてもその3つがあります。戦略とか戦術というのは、戦という文字が入っていますね。それは戦いの時のことになるわけですね。国というのは、今の状態もそうですが、絶えず国防ということがあるように、そういう守りをしないといけない。我々もそうですね。一種の積極的な守りと消極的な守りとある。要するに、戦いというのは攻めるか、逃げるかですね。拮抗状態になれば、何回も戦わないといけなくなります。川中島の戦いでも、上杉謙信と武田信玄の戦いでは5回も向かい合って、なかなか決着がつかずに、挙げ句の果て両者とも弱体化して、結局、尾張の国の人に対抗できなくなってしまいます。そういうことがあるように、戦いということですね。戦いということの方法が色々とあります。

今の爆弾やロケットを打つということにしても、自分のところを守りながら、まずは守ですね。相手を破る時に、色々な爆弾とか、ミサイルとかを使うわけでしょ。
守って、逃げていくというのか。逃げるというとおかしいですけれども、離れないと攻撃にあうわけでしょ。攻撃した瞬間に離れるというかね。守破離というのは、そういうことですね。それは悪く言えば、逃げるともとれますけれどもね。戦ですから、勝つ為にやるわけですから、そういうことを自分が守らないといけないから、すぐに回避するというかね。ヒット・エンド・ランですね。野球の打って、走るということと同じですね。

戦いは性格が出ますね。自分の性格は、易で水地比という平和な性格であるけれども、それがひっくり返ると、地水師という戦争の卦なんですね。よく考えてみると、ひっくり返るということは、平和も戦争も対応から逃げないということがあるのですけれどもね。要するに、易の卦は64卦の中で、天山遯(てんざんとん)という卦があります。逃げると言ったらおかしいですけれども、あるんですね。

人生というのは、どういう風に受け止めるのかということですね。要するに、それは卑怯なのか、安全の為にやるのかということですね。逃げたりすると、卑怯と言われますよね。だけれども、将棋の王様というのは絶えず逃げているわけです。まだ攻めてこない内は動かなくても良いのですが、いよいよ結界が破れてくると、王様は逃げますね。逃げる時に、歩とか、そういうのは攻めたりして、攻めることも、逃げる為というのかね。攻撃して取っていくということがあるのですけれども、基本的には逃げているだけです。それは、凶を避けるということで、避凶(ひきょう)と言ったりします。王様はそれでも良いということになるんですね。いわゆる、天山遯で逃げるということはトップに立ったら、それも必要というかね。そのまま行くと王様でなくてもやられてしまうので、ちょっと難しいかなという時に、逃げるということも出て来るけれども。それは積極的に逃げたふりして、攻撃するなど色々な方法があるのですけれども。そういうのが楽しいという人は戦術向きですよね。

◇理念があって、戦略があって、戦術が個々に決まっていく

戦略というのは、もう1つ階層が上にあって、大まかに全体としてどういう風に攻撃するのかの策を取るということですね。その戦術を決める前の、どういう方法を持って、自分が戦術を決めるかというところの話になるわけですけれどもね。それは色々とあるわけですけれども。そのまた上に理念があります。理念があって、戦略があって、戦術が個々に決まっていくということになります。だから、白川学館の対応と、ロゴストロンの対応、あるいは各セミナーにおいてどう対応するのかは、みんな違っているんですね。そういう違いがあるので、それを全体をまずは確認すれば安心して対応できるということになるわけですね。


そんなことが毎日の中で、例えばサポートセンターにしても、ナレッジセンターにしても、他のものにしても、皆様のご意見やご注文を聞くということの場所があるわけですけれども、大まかにだいたい似ていて、そういうものを確認しておくということが大事ですね。理念というのは、簡単に書いてあるから、ある面では、大雑把に捉えたり、当たり前のことだなと思ったりするかもしれませんけれども、非常に大事なところで、それには沢山の憲章ですね。憲章というのは、実践倫理行動憲章ということですね。どういう風に行動するのか、実践する時にどうするかという細かい態度が当然、次に出てくるわけですね。そういうものに基いてやっています。そのことを確認しないといけないですね。

そのことは書いてあるのですけれども、これからはそういうものも、皆さんにお見せしてやった方が良いのではないのかなということを確認するような意味で、定款ではないですが、そういうものがありますので、そういうものもお見せして、皆さんと理念と戦略と戦術を見て、行動できるようにしていこうかなと思いました。

ありがとうございました。