0241話:2017年10月23日

◇あらためて古神道を学ぶ

土曜日に第7種神拝作法伝授が東京でありました。ご報告お願いいたします。

 

●Sさん

今までの受講生の方々は、いわゆる従来の神道の価値観を持って入門される方が多かったのですが、ここ最近の傾向では、色々なグループの展開で、結びの繋がりから、そちらの方面から古神道に入ってきてもらえる方々が増えてきているのではないのかと思いました。ある意味、そういう流れの中での古神道の価値観でもっての向学心と言いますか、学びの姿勢で改めて古神道を学ぼうという方々が多い印象がありました。

 

◇受講者のベースがあがった

 

●Sさん

70人以上の方に参加して頂き、最初に賢治先生の講義があり、伝授があり、皆さんと祓いをさせて頂きました。

今までと違うなと感じたことは、入門講義を受講される前からお祓いですとか、鎮魂ですとか、火打ちですとか、結界を実践されている方が多くて、ベースが上がっているような感じがしました。こちらで提供する色々なセミナーや活動を通して、色々な角度から実践をされたり、勉強したりして、白川の入門作法の伝授にいらっしゃる方が沢山いらっしゃっているなという気がしました。第7種伝授でお祓いをするのは、あのメンバーでやるのは初めてなのに、割とまとまった形で出来ました。そのようなところが今までと違うなと思いました。

 

先生の話を聞いていても、少し前でしたら、なかなか実践していかないと伝わりにくい部分が多かったのではないかなと思いますけれども、そういう意味では毎日「はふりめく」を見られている人も多かったですし、そういうものも含めて、全体のベースアップがはかられているような気がしました。そういう意味で、土曜日に七沢先生がお話したことは、割ととすんなり皆さんのところに届いていますし、理解が早いというように感覚的に思いました。

 

◇祓いや、鎮魂や、言霊が広がっていく

Sさんが今、仰ったように、色々な媒体で祓いをあげていらっしゃった方が多かったので、むしろみんなで奏上した時に、スピードが遅くペースを合わせるのが大変でしたという方もいらっしゃいました。皆さん、とても実践されていまして、中には祓詞の紙を見ないでやっている方もいらっしゃったようです。その辺では、今までとは違う感じがしました。グループでの輪がドンドン広がっていって、それが1つの大きなプラットフォームが、がっしりと出来てきているのではないのかと思いました。そのようにドンドン広がっていって、祓いや、鎮魂や、言霊が広がっていき、それが世界の変化に繋がっていくのではないのかなと感じました。

 

◇我々はそれぞれの五行の神と一体となると

【七沢代表】

ありがとうございました。丁度、東京で白川学館大学の図書館ではないですけれども、6万冊を確保して、今度、6万冊が甲府に来るのですけれども。大学も出来ないうちに、出版部が最初に出来たら、今度は図書館も出来て大変なことになっていますけれども(笑)。

台風は時間がたてば過ぎていきます。日本の諺で、「待てば海路の日和あり」というのがあります。それは、時が来れば、時のことが行われるということで、いくら3次元の世界で4次元を使う時は、その時を止めるというのは3次元、4次元ではなかなか出来ないわけですね。だから、もう一つの次元でそれを包み込むということは可能ですけれども。普通は時が来れば、時のことをしなければいけないということが、我々の中では回ってきているのではないのかなということですね。もちろん、5次元に行くことで包むことが出来れば、それを持ち歩けばいいですから、時を閉じ込めることは可能だということですけれども。

 

しかし、我々の意識の中では、今の世界を時のない世界に変えるということを、ある面では、それが目的で生きていると言うかですね・・・。そういう中で、自分たちのやっていることの確認ということが、宇宙の中で起こるということを、五大の先にですね。

五行というのは、あくまでも木火土金水ですから、それは地球に戻るわけですけれども、それが我々の荒魂というものが、全ての五行の中に還っていくという意味で、五行の神、還っていく先に我々は1つになるということが自然の中に入るということになるんですね。

台風があると、不安が色々と起こることもありましょうけれども、風が五行の中に運んで行ってくれるということで、我々はそれぞれの五行の神と一体となるということをやっているわけですね。

 

◇四魂は言葉によって生まれ、帰っていく

一方では、人間は自然の中に全く同一化する自己と同時に、意識を持った存在としてあるわけですけれども、それは一方では、荒魂以外の四魂で言うと、和魂を中心にして、それが天に帰ると言いますかね。それが我々が言葉を持つことによって、その四魂というものが出てくるわけですけれども、言葉によって生まれてきたものの、その言葉の世界に帰ると言ったらおかしいですけれども。

高天原というものも色々な神様がいますけれども、それは元々は一音一音の神であるということを言っているわけです。要するに、四魂というものが生まれた大元というのが、五十音、言霊というもの、百神というものになっているということが象徴的に音で出来ているわけですけれども。その世界に帰っていくと言うかですね。それは概念というものでもありますけれども、それが全ての1次元から数学的に言うと11次元まで、次元の境界面にある記録、記憶が全てフトマニの言霊という概念の中にあると。というような言い方を、現代風に言えば出来るのではないのかなと思います。

世に生きてきて、修行と言うか、修行をすることで、元の世界に帰っていくというかですね。もちろん、遠津御祖神も、五行の神も、国津神も、天津神も、当然、神という呼び名でやっていて、掴もうとする世界が階段のようになっているわけですね。ですけれども、五行と五大というものは、その全てが元に還っていくということになるんですね。

◇意識の元に帰る

よく宇宙全体、あるいは、要するに宇宙は1つだという言い方もありますけれども、それもまた1つの捉え方になるわけですね。意識が無くなるということではなくて、意識の元に帰るということになるんですね。それがフトマニというものになっていくということになります。

そんなことがありまして、白川というのは修行の中の最後の修行とよく言われます。あらゆる宗教的な行もありますけれども、それは自分の仕事というものでも、そういう意味では修行であるわけですけれども。それをしながら、白川や言霊の修行をするということになるのですけれども、それが古神道ということになるわけですけれども。

それは15000年の持続可能社会がずっと繋げてきた、パス・リレーションをしてきた日本の人達、先祖がしてきたのではないのかなと。そしてそれが、最後の修行と言うか、方法論としてあるということですけれども。そういうことを今の白川をやるということに繋がっていくと言うかですね。最後の修行ということに繋がっていくということなのですけれども。その中身というのか、伝わってきたものというのは、精神と体遺伝子と言うのか、DNAの中に我々は持っているわけですね。

日本語をしゃべっているということも、そのことです。そういう精神遺伝子を持っているということに繋がっているのですけれども、その辺りが、一番アドバンテージと言うか、持っていると言うか、得な部分ではないのかなと。

 

◇日本人に伝えていく

白川というものも我々がシステム学習に落とし込むということを一生懸命に努力していますけれども、新入門者がどういう風な、今日のそういう感想でもあり、私もそう思いますけれども、非常に受け取りやすいというところに来たということが、我々が少しでも皆様に伝えやすいような言い方が出来たということもありますけれども、だんだん進んできたということもありますけれども。

基本的に学ぶ人、これからはもちろん外国の人もやるということも、2年間大学で教えてみて分かったのが、外国の人たちに教えることが出来る表現方法というのがあると思いますけれども。まずは長い間、体遺伝子と精神遺伝子を伝え持っている皆さん、日本人の皆さん方にそのことをお伝えするのが我々の役割なんだと。ある面では、受け取ってもらいやすいということがあるのではないのかということがあります。その点では、これからの体が違ってくると思うんですね。

 

◇元々あった社会をもう一度確認することが革命ということの本来の意味

神社が普通にネットワークされようとした時代に模索していたのが、日本の千年、二千年の歴史でもありますけれども。それが容易にデータベース化、あるいはソフト化して、そういうものをやりやすいようにと言うか、形の上でも、作法でも、そういう自分の住所の登録ではないですけれども、産霊幸倍神と言うのか、我々が生まれた時のそういうエネルギー場みたいなものがそれぞれ分かるようにデータ化すると言うかですね。色々な方法が世界にも繋がることでしょうけれども。

そしてそれがまた宇宙に還っていくということの一環した1つの情報網というのか、そういう人が生きて元に帰っていくということの、全体の設計と言うのか、それを確実にするような、そういう方法が少なくとも神道というものが社会的に役に立つ為の今までの努力が、西洋的な意味の神社神道というもので、この130年くらいやってきたものをもう少し元に戻して、みんなが学びやすいように、あるいは社会システムとして作れるようなものを我々はやりたいから、皆様のお力をお借りして、やっていこうとしているわけですね。

そのことが全体でハッキリと言える時代というのかね。明治以降行われてきたことですから、それを国の方針で、もちろん敗戦ということがありましたが、いたずらに違う違うと言っても、詮無いことであって、時が来れば、そういうことをしないといけない時が来るというのかね。それは、必ず社会改革や革命というのは、本来は元に戻るということなんですね。

元に戻るということは、元々あった社会というものが、方法論は違いますけれども、あった社会ですね。あるから最初に言えるのであって、あった社会をもう一度、ハッキリと確認するということが、社会改革や革命ということの本来の意味なのですけれども。それは各時代の中で起こって、切ってしまうから無くなってしまんですね。

 

◇源に立ち返る

自分たちが連綿と繋がってきた生命としての38億年、太陽系としての46、47億年というような年月が繋がって出てきているわけですね。当然、文明というものもが出てきた源も当然あるわけですね。それは全ての民族にありましょうけれども。それは精神を繋げてきたところの元は何かということが、人類は今、立ち返って、原点と言いますか、源に立ち返るということが、すなわち縄文の文明と言いますか、古神道に戻って、そしてそれを自分たちの出発点にする。縄文からの社会体制としては天皇制というものがあるわけですね、古神道の中では。

それをハッキリと確認するということも、いよいよ天皇陛下の退位の日が、平成31年(2019年)3月に決まりました。そこに社会の基本というものがあるのではないのかなと。非常に良い名前を付けた政党もありますけれども。本当は立憲制ということですね。それは左翼ではないはずなのですけれども、そういうものが変わりうれば、新しい時代の社会の有り様が見えてくるのではないのかと。

それに向けて我々もまたそういう社会と言うか、それが自然科学、人文科学だけではなくて、社会科学的にも、科学として確認できるようなものに、古神道の一番の中心にある天皇制がハッキリと見えてくるというのかね。世界が科学的にそれを捉えることが可能になるようなものになっていくものが、この2019年以降、そういうことが起こるのではないのかということもあります。

そういうものも含めて、社会が大きく変わるということは、原点に戻るということが起こるということであって、その辺りも我々がそういう意味での確認をしていく。社会体制というものが、もう一度、単なる自由・平等・博愛だけの世界ではないものがあるということになると思いますが、その辺りをこれから確認するという作業があろうかと思います。今日はまた宜しくお願いいたします。

ありがとうございました。