0247話:2017年10月31日

◇「助かったわ、ありがとう」

ご挨拶の時は「おはようございます、七沢久子です」(暗い声)ではなくて、ドレミファソで「おはようございます、七沢久子です」(明るい声)と言うと違うんです。

「あなたの言葉があなたの人生を輝かす」という題名で私の日めくりカレンダーが販売されました。

私は一昨日、帝国ホテルで国際歯科学士会日本部会(ICD)の終身フェローを囲む錦齢会という会がございました。そのフェローの中のお一人がテレビ番組でのお話を紹介していました。お母さんが仕事をしていて、その時にお子さんが洗濯物をきちんと畳んでくれたそうです、その時にお母さんがお子さんにかける言葉は何て言うのが良いですか?というクイズだったそうです。正解は、なんと「助かったわ、ありがとう」と言ったんですって。これを今日は皆さんに贈る言葉としてお伝えしたいと思いますということで、85歳くらいのフェローの先生が私どもに教えてくれたんですね。それはどういう事かと言うと、人に頼まれてやる時に、はい持ってきたという時に、その人が「本当に良かった助かったわ」という言葉がけでまろやかになるんですね。

私も歯科の診療をしていて、スタッフが例えば何か持ってきてと言う時でも、「遅いじゃない」ではなくて、「助かったわ、忙しいのにありがとう」とちょっと言うだけでコミュニケーションが違ってきます。心のラポールと言いまして、自転車の前輪と後輪がうまく回るには、歯車がうまく回らないといけないんですね。それは心のベルトなんですね。心のベルトが上手く回ると、歯車が、前輪と後輪が上手く動くんです。「言葉がけとは何かな」というと、言葉がけ、あるいは自分が受ける言葉に、「言ってくれて、ありがとう。」と言うとまたハーモニーするというか・・・。

◇視座の転換

これから自分史というのも見つめてみようと思ったのですけれども、私の原点は小学校にあがる在園生代表として卒園生の皆様に「今日はおめでとうございます。」と言う時に、その頃、まだ字を書いたり、耳で聞くということだけしかなくて、自分で書いたことを話すではなくて、聞いたことをしゃべる、つまり『口伝』ですね。母から『口伝』として、小島肉店の母ですから、夜寝る時に「お兄様、お姉様、今日はご卒園おめでとうございます、在園生代表、小島久子」と言ったと思うんですよ。その時に鶴子先生とおっしゃる園長先生が「久子ちゃん、上手にできたね。」と言ってくれたと思います。母から「良かったね」という言葉を私は聞いたと思うんですよ。それを私は口伝として、私は何故ここにあったり、なんでみんなが喜んでくれると嬉しいという気持ちの原点を辿っていくと、その母の言葉だったんですよ。

その母の言葉が少年会議と言って、日曜日に母と話した時に、あんたはね、小学校の6年生の時に少年会議ということがあって、男の人が会長で私が副会長で小学校と中学校の生徒会長が集まる甲府市の会があるんですね、その会議にも行ったことがあるじゃんねと言われました。そうだ、きっとみんなの前で話すことはその辺りから慣れてたんでよね、と母が言ったんです。母が私の記憶を思い返してくれた。それは視座の転換と言って、それをしてくれたんですね。

私の中の原点というのは、人が喜ぶことをすると私は嬉しいんだということが口伝として母が教えてくれた言葉を私が言って、それが上手に言えたから、褒めてもらえて、褒められると嬉しいという自分が今ここにあるんですね。ただ、怒られるとすごく寂しくなる自分を感じているんです。すごく怒られるとめげるんです。そこで視座の転換をして、踏まれても大丈夫、となるんです。

◇美しさは生き方から表れる

皆さんもきっと、おみちをやって、色々なことがスムースなんだよということを思うけれども、その時に高濱浩先生は「慢心しない」ということをいつも仰るんです。

毎日、「奥様、慢心してはいけません」ということを仰るんです。それはどういうことかと言うと、すごく順調になれますが、私はパラシンパス・ナーバスシステム、つまり、交感神経より副交感神経優位の治療ということで、副交感神経優位の治療を重視している歯科医院としてやっているんですね。それはずっとお祓いをあげていたの、開業したその日から。

高濱先生が4月18日にお祭りをして、大祓をあげて、4月20日に開業したんです。

その時から毎朝毎朝お祓いをあげて、今日は後ろの審神者の席からお祓いをあげさせて頂いたのですが、お祓いをあげると自分のリズムが良いテンポになって気血が巡って、吐く息、つく息がすごく充実していくんですね。

それは副交感神経が優位になるんです。坐禅や瞑想する時も、自分の気持ちをゆったり抑えて、心は緩やかに体は軽やかにというか。緩む力がすごく強い力という風に思うんですね。緩めれば緩めるほど、すごく力が出るんですね。

今、メンタルトレーナーの方がアスリートの人たちに教えていますが、練習ではすごく上手なのに、本番に弱いということで、それは何故ということでやっています。日本チームがだんだん良くなっていますよね、サイ科学の久保田先生がこの前にいらっしゃって、その方の臨床の先生が書籍を送ってくださいました。それで、家の主人も来年はぜひ、七沢賢治さんがそこで講演してくださいというお話しがありました。その書籍を見ていますと、副交感神経優位になるとアスリートの人が強くなれるということですね。

一瞬でなれるんです。お祓いの時の手の形にして、息をフーッと吐いてから、吸う、それだけで、この所作だけで自分がここにいる感覚になれます。

美しさとはその人の生き方が美しいということです。ボロは着ていても心は錦という歌がありました。きちんと自分の身を正して、心も磨くんですけれども、美しさとはその人の生きている美しさだと思うんですね。

どういう事かと言うと、上を向いて笑顔でいればいいんです。鏡の法則で、孫のEちゃんがいますけれども、例えば、Eちゃんが怖い顔しているんですね、それは自分が怖い顔しているということで、一緒に真似をしているんですね。結局、あの人寂しそうだなと思うと、自分が寂しそうなんですね。自分が笑顔をすれば寂しくない。自分が笑顔を発すればその人は笑顔を返してくれる。だから、「助かったわ、ありがとう」という言葉が笑顔なんですね。言葉の笑顔ということですね。

顔の所作もそうです。言葉で言うと、副交感神経優位の生き方が長生きするよとか、癒されるよとか、それが大事なのですけれども、自分の心を閉ざさないで静かに静観して、自分の視座の転換をするだけで元気になると思ってください。

◇「自分が立つ」とブレない

今日は、主人は廬山寺の町田館長様とお会いしています。廬山寺で白川家遠津御祖神の墓前に立って、自分の決意表明をしていると思います。

私が今日も決意表明したのは、話して、「はふりめく」に載るので、その時に緊張感はあるけれども、それは立ってみれば大丈夫です。皆さんの生き方もできるかどうか不安はあるかもしれませんが、立ってみれば大丈夫。それは一点なんですね。それが中今、Now and Here。

大舞台に立った自分を見るのも良いし、大舞台になったら観客として見る自分もあったり、大舞台の主役になったりということですね。

ロゴフェスではみんなが主役です。何故、自分が甲府の地で里吉の地にいるのかということを自分で思ってもらうんですよ、その時に、みんなが行くから行くではないんですね。自分があるから行く。自分はこの組織というか、プロジェクトチームの核なる一点であるということをまず認識するということが大事だと思うんです。

寄生してはいけないんです。寄生すると倒れたら倒れます。自分が立つ。自分が何をもって、何の目的でここに来て、何の目的で生きてているかということが大事で、自分が立てばぶれないんですね。1つ1つの支軸が心の御柱、天御柱になりますから、そしたら神籬(ひもろぎ)が立つんです。そして、国津神から天津神を迎えることが出来ます。神籬を立つには自分が何故ここにいて、何故この仕事をして、自分は必要とされている、自分がいないと困るというポジションに立つ、それが大事です。その生き方をすればどこに行ってもブレない。

私は11月4、5日はPLA(ピエールフォシャールアカデミー)国際学士会で、仙台で事務方をやるんです。写真撮影をしてくださいと言われています。私は写真はできないということではなく、頼まれたら仰せつかれば喜んではないんですけれども、写真撮影も喜んでということでやります。そういう意味で自分はこの仕事ができないということではなくて、自分ができる仕事は何かなと立てるというか。そうするとすごく楽しい生き方だし、ポジション的に安定すると思います。心がブレない、なんでもそうです、視座の転換だと思います。

私は歯科医師だけではなくて、色々な顔をしています。どうしてそんなに色々とできるの、と言われますが、それは中今と言って、自分が今楽しい自分を演じているんです、演じれば女優になれるんです。男の人も主役になれます。楽しく生きて、ありがとうということで、やっていくのが大事ではないのですかね。話せばずっと長くなってしまうので今日はこの辺で(笑)グッドラック(笑)。

◇自分を上から見る

Iさん

視座の転換とはどういう意味でしょうか?

【久子先生】

視座の転換は、俯瞰する、鳥瞰するということです。お祓いをあげている自分を上から見ているということです。お祓いをあげていたら、上空に飛行機が見えたのですが、私は飛行機だと思って見ました。

ぜひ、皆さん、視座の転換を持ちながら、でも自分の中今を持っていればブレない頼まれた仕事を私で良ければ喜んでという自分になれる。「いつも助かったわ、ありがとう」と言ってください。本日もよろしくお願いいたします。

ありがとうございました。