0289話:2017年12月12日

おはようございます。何か質問はありますか?

 

●Iさん
富岡八幡宮で痛ましい事件がありましたが、これは最近言われている神魔人獣の魔が入ってきたということなのでしょうか?

 

【七沢代表】

◇魔も色々あると・・・

そうですね。祟ってやるという最後の言葉もありますので。あれは魔の何ていうかな、もう一つ、出来事の裏があるとすると、そういうものを引き出すような意図と追い込みが・・・それが魔と言えば更に魔ですね。具体的に起こったマガゴトというものは、要するに、暴力とか、殺人というものでしょうけれども、それを促すような見えない魔というかね、魔の動きと霊の動きいうものがあったのではないかと思いましたけれどもね。魔も色々とあるというかね。

単純なもちろん、先祖に関わりがあるものとか、場所に関わりがあるものとか、そういうものに残っている存念というかね。魔のひとつのうっ滞したエネルギーみたいなものがあって、それが働くということもあるし、色んな条件を考えないといけないと思いますけれどもね、魔の働きにしてもですね。それをちゃんとしっかりとストロークというか、こういうことかなということを理解しておかないといけないと言えると思いますけれどもね。あまり魔を追求してもしょうがないこともありますけれども。

◇体制が一種の制度疲労を起こしている

神社という1つの体制ですよね、明治以降の白川が関与しなくなってから150年近く経っているわけですが、神社という組織というか、今の神社庁というのは、70年前までは、国の組織としてあったわけですけれども。そういう時の作られた組織とか体制というものが一種の制度疲労を起こしているというかですね。だから、よく白川がこんな時にあたって何かやることがあるのではないのかと色んなところから言われて、ある面ではけしかけられて、出ていったら叩かれるということもあるから、気をつけないといけないのですが(笑)。とても制度疲労しているというかですね。

しかも、一番悪いことに戦後、宗教法人法みたいなもので、だんだん神社というものが、国の組織から民間ベースになっていった時に、色々な問題が起こって、今の時代で宗教を本格的に考えないといけない時に、既存の動きというのかね、やらなければいけないというかね。よほど何かそこに見出さないといけないですね。N先生の神社なんかは、非常に先生のすごいあれですね、雅楽という大事な伝えられているものもありますからね。全然違いますけれども。あるいは、雅楽の舞の方も持っておられるところとか色々とあります。

白川もそうですね。1000年の長きに渡って伝わってきているものが、まだ全然出していないということで、我々がお出しするということが出来るわけですけれども。ただ、作法だけということだと生活もそうですし、ああいう豊かな神社の場合は違う問題があるのでしょうけれども。3万人の神主さん達の生活と仕事ということが必ずしも・・・住職というようにそこに住んで仏教をお伝えするということだけにはいかないわけですね。神社は特にそういうところが大変でですね。出雲に行った時も、そういう神社が経済的に自律できるようになるかということを考えてくれということを言われてきたこともありますけれども。

◇神道を教える難しさ

白川においても、その神道というものを教えるということを、本来の仕事としていたわけですけれども。そういう意味で場所に意味があったり、場所に祀られているところに特化しているようなところがあって、なかなかそのまとまった知の体系というようなものをお教えするというわけではないですね。

だから、神道でも國學院とか、皇學館というような神主さん達に教える学科はありますけれども、一般人に宗教、神学だけではなくて、宗教として教団というのかね、キリスト教とかイスラム教というような形で国教化して、あるいは学問として、あるいは信仰として教えるわけにはなかなかいかないわけですから、非常に難しいですね。

日本人の当たり前の生活や習慣や慣習の中に、神道というものがあって、あるいは天皇の祭祀の中に、先程の大嘗祭の話ではないですけれども、あったからですね、なかなかその事を伝えるということがし難いようなことがあったということは言えると思うんですね。もちろん、そういう意味で白川あるいは、鎮魂ということでもって、お教えする時にある面では難しさがあるというかですね。

◇世に問うてみるちょうど良い機会

ですから、そういうものが学問として、お伝えするべき方法として、学問や大学ということで、明治のときには和学教授所というものがあって、今、我々は和学研究助成財団というものもありますけれどもね。

和学ということが、湯川秀樹さんがやはり、四十年か前の東京オリンピックのときに、ネオジャパネスクというか、日本学ということで、世界に出そうという機会があったのですけれども、それが全然できなくて終わったというかね。また同じ東京オリンピックの時に、一方では日本が注目されているわけですね。できればスポーツの祭典と同時に、文化の祭典でもあれば良いなということもあって、日本のあるいは日本学、あるいは我々の今まで問うたことのない白川、言霊というようなものもお出しして、問うてみるということが時代としてはちょうど良い時なのではないのかなと。そういう文化や日本の伝わってきたものが世界に役立つかどいうかということを、少なくとも見てみるというのが、これは非常に民族としてみると、全然構わない、かえって必要なのではないかということを思うんですね。

その時にやはりそれがアカデミズムというのか、科学あるいは学問として、成り立つようなそういうところに意識がないと、論文を捏造するということが頻繁に起こりだしたこの時代に我々のような素人が学問のことを言ったら、笑われるかもしれませんけれども、少なくとも今まで学問にならなかったところをそういうものの中で世界に通用するような学問になるかどうかということは大学を作るという観点でもって、表現しないといけないということがあると思うんですね。

◇お米と神道の繋がり

それを白川学館大学と言って、無理を言って、Kさんに白川学館大学出版部というものを株式会社で作ってもらって、昨日もまた、亀尾というお米の品種を改良して作られている方がいらっしゃって、それをぜひ本に出そうということでね・・・。私はNPOで環境共生をやっていたことがあって、78社の一の宮に出雲の赤米の玄米ですね、これはインドから伝わってきたものだと思うのですけれども、それを奉納したこともあるのですけれども。白川でも今年はMさんのお米を奉納することができました。私たちの口にも入りますけれども。そういうお米というものに通じた、神道との繋がりというようなものが出せるのではないのかなと。

わら一本の革命の福岡正信先生の頃から、そういうお米の改良とかですね、無農薬のことがあったのですけれども、昨日も図らずも、そういう方がいらっしゃって、それを無農薬で山形大学で研究した内容を出してもらうと。六角炭素も山形大学で初めて証明してくださったんですね。それが特許になる理由になっているのですけれども。また同じ山形大学の研究者の方が一番収量を取れる幻のお米を開発されています。その話の中で、たくさんの日本の神道と関わりのあるところがたくさん表現できているのではないのかなと思って、その辺りも含めて、是非とも、学問として研究して頂ければ、非常にありがいかなと思いまして、早速お願いをいたしました。

それが結局はアジアのお米、食料のところで役に立つのではないかなと感じました。既にタイに持っていって、作っていただくという話しもありましたから、非常に広がりが大きい話題というかですね、神道というものが縄文の古神道という意味の、縄文期の生き方ということもありますけれども、6000年くらい前ですかね、お米を作ったときに、食料というものを確保できた。それとまた古神道と融合していくわけですけれども。

その時の捉え方というか、神道を捉えるということが現在の天皇祭祀の中にたくさんありますから、そういうものを含めて、学びを例えば学問にしていくということも非常に新しいです。稲の遺伝子を筑波大学の先生が全部解読されましたけれども、これからもそういうものを学問にしていくということも、広くはロイヤル・アカデミーという形の学問も芸術の世界もありますけれども、そういう科学としてのところも含めたそういう大学の形でというかね。

◇事業部を考えていたら大学になった

事業部を色々と考えていったら大学みたいになってしまったということが今回ありましたけれども、きっとそういう科学というのか、そういう学問的な目で客観視しながら、そういうある面では主観に陥りやすい祓いとか、言霊というものを客観的に学ぶ機会を、共にそれをしながら、さらに進めていくということが、ある面ではインフラとして、日本にたくさんの研究者がいるわけですから、そういう方のお力もお借りして、その辺りを・・・。

一番白川の研究が神道学にしろ、宗教学にしろ全くしていないということは、逆に言えば、腹立たしい面もありますけれども、機会があるんだということで、そういうものをお出しして、どのくらい世界に役立つのかということを問わせていただくことが可能なことであるということでですね。そのことは非常にある面では、戦後で特に、あるいは明治維新ということで、大事な物を捨てていったというかね、それはちゃんととってありますから、今一度、それを研究して頂くと、必ず世界に非常に役に立つのではないのかなと思いました。

学びということを盛んにしつこく言わせていただいています。それはずっと変わらない思いであります。ご容赦願いたいというかですね。株式会社なんだから、利潤をしっかり追求しなさいということを言われかねないと思いますけれども、それも来年に向けて、必死になってやろうと思います。来年はストックオプションではありませんが、ニギ通貨を持って頂いて、期待して頂きたなと思います。そういうことも可能ではないのかなと思います。

今日はありがとうございました。