0299話:2017年12月21日

おはようございます。いつもあんまり的確な回答をしていないけれども・・・。Nさん、何かありますか?

 

●Nさん
最近、運の良さについて考えているのですけれども、運の良さというのはタイミングが良いことかなと考えていまして、また命運方相と4つの順位がありますけれども、4つとタイミングの関連性があればお聞きしたいです。

 

【七沢代表】

◇命は生まれ、運は巡り、方相は結果

明日、Kさんのお母さんが来て、来年の易学を講義してもらうための打ち合わせをします。易というのは、時間を2時間ごとに区切り、その区切り方は子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥の12支に分けています。産まれた時間というのは、どこで決めるのかということで、色々と問題はあるのですけれども。

太陽の運行、月の運行とか、そういうものとか、西洋占星術で言うと、色々な星座でどこに入ったりとか、もっと精緻になるのですけれども。一応、東洋で一番精緻なものが易経です。そういうものでもって、命運をみているようなところがあるのですけれども。

要するに、タイミングというところから言うと、産まれた時間で決まってくるわけですね。それが六十四卦のどこかということで決まります。産まれた時間で決まるわけです。命は産まれた時間から、今度は日があって、月があって、年があるわけですね。それを易の応用の中では、四柱推命ということで、命を見ていくという見方があります。

運というのは、巡りということですね。巡りがあるということは、産まれた1歳、2歳、3歳・・・、60歳の還暦までの運行と、命というものの巡りが60歳を境にして、それ以降はまた反対の巡りをしていくというような・・・。それは120年くらいの生命史にしていますね。今の時代だったら、そのくらいまで生きる人は生きるから、命というものを120年くらいのスパンで考えるというかね。人生50年ということだったら、60までということだったのでしょうけれども。

そして方相というのは、結果、色々な巡りに出会った結果ですね。あるいは、短期の良い結果を求める為に、方向を取るというかね。その時間の方向をとっていったらよくなると。方と相というのは、主に結果ですね。結果から見ることはできるけれども、結果を変えるのは難しいですね。だから、自分の結果でできている手相の相を、サインペンで良い相を書いてもなかなか上手くいかないんですね。そういうものをやっている先生もいたけれども。要するに、命と運が一つの大きな上位概念というかね。

◇どうしても必要な時に出てくる

それが確かに神道的に言うと、中今に必要なもの、思ったものが来るということが一番手っ取り早いですね。だから、方法としては、神道的に言うと、言霊が今必要な、あるいは思ったことを実現していく力になるということですね。もちろん、種を蒔かなければ、実りはしないけれども。その時に必要な食糧だったら食糧、お金だったらお金がどうしても必要である時に、出てくるということですね。それが出てくる人は運が良いということですね。そういうような言い方があるのではないか、それをするにはどうしたら良いかということになると思うんですね。

基本的には、その人の産まれた時間を変えるわけにはいかないですね。今、韓国なんかでは、占いを信じる人たちはこの時間が良いということが予め分かるから、そこをまだ産ませないとか、早くさせたりとか、色々やっています。良いこと、悪いことというように分類されてしまうからね。知情意ではないけれども、運命論と言うものを知って、自分がよくなるという努力をするわけですけれども。

普通は、例えば、インドのように、どのカーストに生まれてきたら、ずっとそのカーストで終わるというようなこともありますけれども。そういう運命論というものが、今度は、輪廻というのかね、来年やるのですけれども、輪廻という考え方に今度はなるわけですね。それを否定されると次の人生を歩むために生まれてくるというかね。

日本では、それを家族ぐるみというのか、一族ぐるみでやると、それを願ってから、14代くらいかけて、家系の運を作るという方法があって、権力を握ろうとするような場合はやったフシがあります。当時、教育というのは、生まれてすぐにどんな人でも教育をして引き上げることはできないとしていたわけですね。ですから、14代とかかけて、家系をどんどん良くしていくという、昔、時間があったかどうかは知りませんけれども、そういうことをやって運をよくするということをやっていたんですね。

それを確かに、日本の公家とか、ある面では、だいぶ長い時間を支配して、良い家系を作ろうという努力の甲斐があるのか、続いている場合もありますよね。その中で特に、そういう運というものを越えて、育てるというのも一番、別に女王蜂ではないけれども、そういう存在として、天壌無窮、万世一系という家系を作る、民族として努力したものが天皇家の家系ということになるのですけれども。

DNAの問題が分かってくると、近親婚では天才は生まれるけれども、問題が起こったりするというかね。精神的な問題が起こったりというかね。地域に囲まれてヨーロッパでもそうですけれども、住むところを限定されてしまうと、なかなか近親婚になってしまうから、どうしても天才は出てくるけれども、一方で、精神的な病ということが多くなるという研究もありますけれども。

運というものが、基本的には、運命の女神は前髪しかないという、命運の前に立って堂々と向かい合わないと、自分の運命を変えられないと、運はつかめないという西洋のことわざもありますけれども。

◇意志を実践するというところにいく

日本では考える意志というところで、一番それを高度化したものが言霊ということになるんですね。言葉にそういう創造意志というものがあって、それが宇宙というものを作ったというかね。たぶん宇宙も色々な宇宙が出来ようとしたけれども、この宇宙だけが今、我々が居るというかね。それは何百億年か知らないけれども、ずっと続けているというかね。

ある面では、神の運というとおかしいですけれども、それで出来上がったそういう運の流れが、この我々の住んでいる宇宙というものの流れだと思うのですけれども。創造意志というものによって形作られたものに仮託するというのか、自分の命というものを重ね合わせていくということが一番運がよくなる方法ですね。

それは運の神様がいるくらいですから、そういう神様にお願いするということは、信仰としてはあるけれども、自分の意志まで落とし込める方法というのが、そういう宇宙創造の意志というものの言霊フトマニというものですね。布斗麻邇というものに対して、それを自分が実践するというかね、意志を実践するというところにいくと、一番それが叶いやすいというかね。

あとは、時節というのか、どういう時かという、その時に実現がしやすい時があるということですね。だから、ある宗教には、時節には神も敵(かな)わんぞよ、という予言もあります。そのように、時というものの巡りも敵わないと言っているけれども、その時を今度は意志として置いていく、その上に必要な時を置き変えていくという概念もあるわけですね、日本の古神道の中では。

◇直感とやりたいことが合わさると実現する

そうすると、意志を置く、時を置くという神がいらっしゃるということになる。それが古神道では中今と言っています。今の瞬間に何かが出来るわけだから、その意志とできる瞬間を合わせれば実現するということになるんですね。その辺りが思い当たるという、直感ということと、やりたいということが合わさると実現するということになるんですね。

それが客観的に何か合うようなものという捉え方がどうしてもファインダーを合わせるように、昔のカメラで言うと、左右のファインダーをあわせて焦点を結ぶというようなところに、外のものを使うと客観というものであるから、難しいわけですね。それをまた意志で行うという時に、それがまた意地を張っているような時では退屈だということになってしまうんですね。意地を張るということは、どうしても必要だからということでやるということで、念力みたいなもので、案外実現できないんですね。

言葉を意志をサラッと出しておいて、実現するということが良いことなんですね。実現するには、良いんだということですね、エネルギーが要らないから。エネルギーを最小にして、実現したいということと、その時に、これを、今するという直感知と、自分の意志が合えば成功するというかね。シンクロニシティという概念を持たなくても実現するというかね。その時に初めて心地良いということですね。

直感知を自分にもたらす方法というのが、鎮魂であったり、祓いということですね。そういう方法がそこに行くための、無になるわけではないですけれども、一番直感が出やすい場を自分自身でどういうふうに作れるかということが味噌なところですね。それは何も考えないで心を柔らかくして、清まっていると、それが表れてくると。ある面では、それが運ですよね。その両方ができると・・・。

◇最上位概念が生命の創造意志

鎮魂と祓いをしながら、時の神、その時に必要なものの神とか、全て神道はあるわけですから、それを祈りという呼ぶ形で合わせていくということが、道であります。信仰というものも、もちろん、そういうエネルギー場が使えるし、論理というものが使えるし、感情、情緒というエネルギー場も使えるし、全部の運行がしやすい、そういうエネルギー場が作れると、良い命運になるということですね。それで自分自身が結果として良かったと思えるような運を行く、運行するということになるんですね。

少し抽象的でしたが、命運というものを変えるというとおかしいですけれども、それの上位概念は意志ということですね、そして最上位概念が生命の創造意志ということにあたるのではないのかなと。

もちろん、それは勝手に変えるわけにはいかないけれども、はっきりとそういうものかという理解で良いわけですね。それで感情的にならないと。良い命運だからと言って良かった、悪いからそれを恨んだりするということが、またそれを悪くすることになるから、それを良くするには、少なくても輪廻しなくても充分に満足できたという自分自身の人生の設計図を作るということになると思いますけれどもね。その辺りは運命を逃げ歩いて、一生終わるのか、自分の運命と向かい合うのかということがあると思いますけれども。これが長い間、それを良くするという方法が、遠津御祖神でもあるし、遠津御祖神と一体となるということ、そういう神の働きをいただくということで、命運は大きく変わってくるということが言えると思います。

方とか相というのは、結果であって、短期的に何かをしようということは可能だけれども。易というものは、あらゆる戦争から、王様の運命から、どういう社会を作るかということが全部関わってくるから、命運としては易がアジアでは最高だと思いますけれどもね。そういうもので見るということが一方では良いことかなというかね。

そういうことも来年にK先生の奥さんは日本で一番の研究者でもあるから、実践的なそういうところも含めて、聞いたら良いのではないかなと思ってます。易が1つの最高峰ということですよね。我々はそういうものの、この時間にどういう範囲のことが起こるということがソフトでできているのですけれども、それを来年あたりはどうしようかということも、公表するのかどうかということでね。簡単な数学の方程式なんですね、易もね。そういう研究もしていますから、お伝えできる時が来るのではないかなと思っています。

ありがとうございました。