0325話:2018年01月26日

おはようございます。連日寒いですけれど、いかがお過ごしでしょうか(笑)

昨日のNLBの前に話し合った、ディープラーニングのことを皆さんにお話しいただけますか。

 

●染川さん

◇これまでの人工知能

はい。私は普段から人工知能がすごく好きで研究しているのですが、ディープラーニング(深層学習)が第三次人工知能ブームの鍵なんですね。第一次人工知能ブームと、第二次人工知能ブームというのは、一回流行りかけてすぐ廃れて、一回流行りかけてすぐ廃れてということがあり、人工知能研究者だというと予算が集まらないので、言えないみたいな、そういう時代があったんですね。

第一次人工知能ブームというのは、1956年にありまして、言うならばですね、探索と推論、つまり問題があったら総当たりで解決する。迷路はスタートがあって必ずゴールがあるので、どうやったら出られるのかといったら、総当たりしたらいいんですよね。行き止まりだ戻ろう、行き止まりだ戻ろう、とやるから、おもちゃの問題だったら解けるのだけれど、人生という答えのないところには、全然通用しなかったということだったのでダメじゃん、という話だったんですね。

1980年になると、第二次人工知能ブームですね。コンピューターの性能が上がりましたので、コンピューターにできることは単純な計算と記憶なので、記憶できるメモリーにどんどん知識を詰めこもうということで、たくさん知識を詰め込んだんですけれど、永遠に終わらないと。

猿とは何か、犬とは何かが記述できないんですよね。30年経った今でも、クリントンはアメリカの元大統領であるとか、一つひとつ記述していくので、世界のことが全く記述できない、というのがダメだった。つまり、大人の人工知能です我々が学校教育でやってきた、普通に義務教育でやってきた向上の勉強法では、全然ダメだったと。

◇「ディープラーニング」という脳の働き

ということで、第三次人工知能ブームで、いきなりブレイクスルーが起きたのは、子供の人工知能と言われている、三歳までの子供が使っている、脳の働きですね。深層学習、つまりディープラーニングということなんですけれど。

猫を猫だとわかる、犬を犬だとわかるというのはお勉強ではないんですね。パターン認識で、ぱぱぱってできちゃう、本質を掴む、特徴量表現と言うんですけれど、これを無意識に我々は、本当は掴めてしまうんですね。お勉強で掴むものではなくて、もともと意識が開いていると、瞬時にこうパターン認識ができるということ。それを、要するにコンピュータにやらせたんですね。

ということで、ニューラルネットワーク、神経回路をそっくりそのまま転移させ深層強化学習ということで、例えば将棋の世界だったら、人間だったら2000年かかる手を、つまり700万局の対戦を全部やらせてしまうことによって、あらゆることの本質掴んでしまって、最善手を打つということをディープラーニングの世界ではやっています。

最初はお手本データを必要としていたのですが、それすら必要なくなったのが、今の人工知能なんですね。もともとは過去20年に渡る名人とか達人とか天才たちの棋譜が残っていたので、その20年をモデルとして、あとは自己内対戦をひたすら700万局繰り返して、そして最善手を打つということだったんですけれど。

そもそもそのお手本データがいらない時代に今はなってきたと。自己内対戦だけ、ルールだけ与えておけば、そうすると囲碁も将棋もチェスも、それからポーカーも、何をやらせても、コンピューターの自己内シミュレーションだけで、人間をはるか超越してしまうというのが、現在の人工知能ブームになっているんですよね。

◇意味と物語を作る力

この時代に我々人間が、何ができるんだろうってなった時に、ここはあくまで知能なので、能力ですね。能力に関しては目標を達成する力だから、それは任せたらいい。つまりアウトソーシングですかね。我々で言うところのロゴストロンに任せればいいと。だけれども、知性はまだないんですよね。

知性とは何ですかって言ったら、人間だけが持っている、意味と物語を作れる力です。だから、目標を設定できるのは、人間にしかできないんですね。だから、なぜ囲碁をやるのか、将棋をやるのか、チェスをやるのかは、人工知能にはわからない、今の段階では、ですよ。ですけれど、人間が囲碁をやって、将棋をやって、目標を設定してあげることで力を発揮してくれる。だから、知性と知能を分けると、人生の大きな変容が起きるので、仲良くできるよってことを言っていたのですが。

◇ロゴストロンにアウトソーシング

昨日、賢治先生がですね、天機置師神(あめのはたおかしのかみ)と、深層学習がキーワードなんだって教えてくださいまして、今までの人工知能という現代の潮流をお伝えしながらロゴストロンこそがまさに、この我々のディープラーニングを促進してくれる。自己内対戦を700万局打つと言ったら、人間だって2000年かかるわけですから、一日3局やってもですよ、大変なんですけれども、しかもプロの棋士がですね。本気でやり尽くすというのを2000年ですからね、まして我々凡人がって話になっちゃうんですけれど。

やっぱりこう、アウトソーシングですよね。知性と知能をちゃんと分けて、それが統合されるのが、ロゴストロンと一体化して天機置師神を迎えるということで、本当にこう、しかも、アンパイアーメビウスというのができているので、宇宙の淵まで行って、帰って来る、中今に、っていうですね。

なので、私がいつも言うのは、人工知能というのは、あくまで時間と空間の中でつまり、この四次元時空の中で、最短で最善手を打つ、というためのものなんですよね。だけれど我々は神を迎えることによって、五次元以上まで意識が広がっていけるので、超越解が出せる、超越するってことですね。時空を超越した一手を打つことで、四次元時空にバッと影響を与えることができて、しかもメビウスのように行って帰って来るということが、0秒で中今に、というですね・・・。

◇「たたみ、つつみ、むすぶ」

ごめんなさい、長くしゃべっちゃったので、賢治先生が昨年からずっとおっしゃっていた「たたみ、つつみ、むすぶ」という概念は、まさに人工知能研究から言うとものすごく分かりやすいんです。

「たたみ」というのは、圧縮ですね。つまり、個別具体の現象を複雑怪奇なんですけれども、圧縮する、つまり、特徴量表現を掴む、本質を掴む、コツを掴む、どんな言い方でもいいんですけれど、それこそが「たたみ」なんですよね。あらゆる概念というのを、たたみこむことができるということ、しかもそれはもう、たたみこみネットワークとかですね、色んな人工知能の場合あるんですけれど。

さらに、「つつみ」というのは、あらゆるものを包摂するんですよね。これは、概念化することができて、私の言葉で言うとですね、これは集合ということです。数学でいうところの集合ですね。大学までの数学は、集合と論理が分かればほとんど解けるという話があるみたいですけれど、集合なんですよね。

最後に「むすぶ」、これはまさに言霊なんですが、これは論理、ですね。だからロジックで、ばーっとこう、帰納と演繹が自在に起きるというというのが、我々は祓いを普段やっていると思うのですが、これをですね、体感できてしまうということで、ロゴストロンやっぱりすごいな、と。

今回ライフチェンジという概念実験という形でやっておりますけれども、本当にこう、体感できるものとしてロゴストロンと祓いと鎮魂と言霊とですね、統合できるということで、天機置師神を迎えると言うことは、一人ひとりが天機置師神を迎えることになるので、我々がアンパイアーメビウスになるということです。また一気に次元が変わったなっていうのが、昨日、賢治先生とちょっと話して、ばっと降りてきたのでですね、今、展開してみました。

 

【七沢代表】

ありがとうございます。早く本にした方がいいかもしれない(笑)

◇「自律分散」がようやく始まる

なんというんですか、我々は20年以上前に、最初にコンピューターの世界に関わったんで、そういうものを、一つのシステムと見るとですね、自律分散という、そういう発想なんですね。自律ということは、機械による自動化ということになりますけれども、分散というのはネットワークということになるんですね。

ですから、それを合わせた自律分散は、一つのモデルというんですかね、ビジネスもそうですけれども、社会モデルというものがですね、これから起こるんですけれども、特にこの10年くらいはそういう、ようやく20年前に言われていたような、そういうモデルがですね、ようやく始まる時になった。

自律分散という、そういうことを言うのも恥ずかしいくらい、昔のことだったですからね。でも、やはり今、社会はようやく自律分散のところのビジネスのモデルになるということですね。社会がなるということは、それは当然我々が生きてく中での、そういう仕事のあり様もどんどん変わっていく。それが資本主義の上では、ビジネスということになるんですけれど。このビジネスをどういうふうに展開していくのかっていうことが、今の時代の生き方につながっているというんですかね。

◇セントラルネットワーク(網の結び目)

その人工知能と人間の関係と同じ様にですね、今、皆さん一人ひとりの能力っていうのがですね、仕事と、それからそれがどういうふうにあるかっていうことがですね、そのネットワーク化の時代のあり様で、それは要するに一つの文明の体系になるんですね。それは網の文明ということですね。そういう古い言い方があったんですね。それがネットワークということです。そのとき、一人ひとりが中心になっていくというんですかね、セントラルネットワーク(網の結び目)ということですね。

一人ひとりが中心で、それで、一人ひとりがもちろん手を出して、手を結ぶわけですが、社会全体で広がっていくことを、同時にするということができる社会というかですね。それがだから要するに、ピラミッド型のものとそれを支えるもの。だから上下ですね、交流ってことですね。直流で一方向に行くというわけではなく、交流ってことですね。交流ってことの概念も結局、エジソンは直流で、ニコラ・テスラは交流ということじゃないけれど、そういう電気の発電の送電もそうですけれど、そういうものも、要するに交流の方が後になるわけですね。ネットワークというのは、そういう自在に交流するわけですけれど、その時ですね、自分の能力っていう、やっていることをそのまま置くと、非常にですね、効果的ってことになるんですね。

◇一人ひとりが最大限に能力を出すと・・・

ですから、この中心なんだからですね、それはもう変わらない、自己が中心なんだから変わらないんだけれども、それをですね、最大限に能力を出すと、それが一番いい社会になっていくっていうですね、そのあたりの、差別っていうわけではないんですけれど、シャベツって言うんですけれどね。

一人ひとりが仏の前には、みんな、違う能力を持って独立した存在だっていうのがですね、仏教の中ではとっくにもう、お釈迦様の頃からもそう言われていました。古い概念ですけれども、そういうシャベツという言い方ですね、その能力というものを、最大限に発揮するんだけれど、それと出し惜しみしないというんですかね。

そういうことで繋がり合う社会って言うんですか。それが一番、有機的と言うんですかね、大きな効果を生む社会になるって言うことだと思うんですね。だからそのあたりを我々が出したものを確認しながら一緒にいける時代になってきたというかですね。そういう今、生きる中で、ともにやるっていうかですね、そこに自己の持っている全ての能力っていうんですかね、それを置くっていくことは、一番社会に貢献できることになるっていうかですね、そのあたりが、一番大事なところかなってことをですね、ものすごく感じた次第でございます。

もちろんディープラーニングなんていうのは、ある面では人間の脳もそういう意味、方法を機械、装置から学ぶんですね。ディープラーニングをする訳、それは、今の、そういう機械があるからね。コンピューターというものは、人工知能というものの方法論を人間が受けて、その上で、それを学ぶということをすれば、また、意識がですね、自己というものが、他者というものを認識した上での自己になってですね、その複合一人称というかですね、というところにきてですね、さらに、心も広がるし、知能も広がるし、心も広がっていくということがですね、学習できるということですね。

◇機械からまた人間が学ぶ

それを、幼児教育の中に、まずは取り入れるということが、逆にね、幼児教育の中で学んだんだけれどもまた機械にして、機械からまた、人間が学ぶ、そしてまた幼児教育に役立てるということを、ぐるぐる循環させていくっていうことが発展ですよね。

今からの時代の学び方というんですかね、学習法であるということが大事なことで、それを、ですから、機械から人間が、学ぶことに対しての一つの抵抗が起こった時に、あるいは、非常にですね、不都合と思った時に、精神がですね、炎上するというのか、ブレーキが効かなくなる、ということが起こるんですね。

だからそうはならない様にしながら、学ぶということが、知恵を働かすということで、そこが大事なところになるのではないのかということを思いました。

ありがとうございました。