0331話:2018年02月04日

立春祭での代表挨拶

◇重力に呼応して空に昇って行く

立春ということでございますので、二十四節気の始まりになるのではないかなと思うんですけど。一年を24に分けるということで、旧暦の発想ですけれどね、それで付けられた名前で、今日は、旧暦でみると、新年に近い日と言いますかね、春、皐月の日で、いよいよ変わると・・・。

先々週から、立春が大きな節目になると、だから、節分までは何とか頑張りましょうということで、皆さんにお伝えしてきたわけでありますけれども。正月も、月初から2日にスーパームーンが来て、30日にまた、スーパーブルーブラッドムーンがありました。1月の間に2回来るというような、去年もありましたけれど、今年も大変化の時ということで、様々なことが予見されるわけですけれども。

ちょうど月が変わって、いよいよ立春ということで、我々も立ち上がらないといけないかなという思いもあるんですけれども。飛行機ですと、テイクオフと言うわけです。要するに、飛び上がる、飛び立つというんですかね。地上から離れるという、重力に呼応して空に昇って行くということであると思いますけどもね。

20年を一つの節とする元(げん)という捉え方からいくと、2004年から8番目の元ですね、それに入っているんですけれども。それが20年間続くわけですから、2023年までですか、その間の暗示と言いますか、それは大変化の20年だと言われているんですけれども。

◇水瓶座の始まり

西洋占星術的にも、Oさんが色々と、次のライフチェンジの講義の為に、今、色々と研究をされていますけれども。各十二の星座が、大体2000年で一つひとつ変わっていくんですね。今は、魚座から水瓶座にちょうど移っている時に当たっているというか、それが1プラトン年という、ギリシャ的な言い方をすると、2000年が一つの巡りというか、20年がちょうど9つ、180年で、また足してちょうど200年ということになるんです。それで、その10倍というんですかね、幅で考えると。

でも、水瓶座という2000年の始まりということで、西洋占星術的に言うとなるということで、その中でも特に、2月は、いよいよ水瓶座に、何が入るんですかね・・・。要するに、大変化が2月から起こるということでございまして、私は、西洋占星術は得意ではないので、後でしっかりと聞いていただいて。

◇太陽系という自覚

人類にとっての大きなことが・・・この間、一番身近な形でロケットが発射されました。門人のMさんもやっておられたわけですけれども。非常に小さいロケットで、宇宙に衛星を出すというようなことが成功して、これからまた事業化が、更に進むのかなと思いますけどね。

要するに、そういう時代ですね、一つの太陽系という自覚と言うんですかね。地球の重力圏から抜けるというか、真空の世界に入っていくところで、次第に意識というものが、変わらざるを得なくなってきているところに、来ているというか。

太陽系が銀河系の中を2万6000年くらいで、往復か一巡りかするわけですね。そういう非常に広大な時間の流れと、一方では、瞬間ですね、1万分の1秒というような、そういう短い中で、人間の意識、脳、あるいは言葉というものが、うごめくというか、働いているというようなことを、ここで学んでいるというか。

そういう意味では、地球生命が1/6の重力から、重力1の、這うような生物の時、そして4足の哺乳類になって、次第に原人が2本脚になって、重力2の世界に入ってきて、更に地球外に出て、重力の無くなる世界まで行こうとしているわけですね。進化学的には、そういうことになるわけでしょうけど。そういう大きな変化の時に、様々な生命の変化を自覚すると同時に、意識進化も行わないといけないという、ある意味、非常に厳しい時でもあるかと思うんですね。

◇我々は白川として何をするべきか

その中で、我々は機械、装置を多用して、ここ70年位で、サイバネティックスというか、単純な歯車のような機械から計算機のような複雑な機械から、言語知識を扱う、そういう機械というものでコンピュータ、IT、あるいはロボットのような人工知能ですね、あるいは人工情緒、人工意志というところまで、どんどん一気に駆け上らなければならない時に来ている。

我々は、白川として何を行わなければならないのか・・・。マインドフルネス瞑想ということで、ちょうど、昨日、デジタルメディテーションの指導者の講習会を開いておりますけれどもね。そこで、昨日の夕方にお話させていただいたんですけれども、デジタルメディテーションの方法論というものを、今、世界が注目している方法の中に、マインドフルネスという瞑想法が盛んになっている。瞑想法というものは、いつの時代もあったんですけれども。

また、今、人類の過酷な大変化の時に、どうしても不安とか、恐怖というものが高まっているんですけれども。そういうものが、叫び出したくなるぐらいの不安や恐怖が、ある面では入り込んでいると。

一方では、核戦争というものが、本当に迫っているというにも拘らず、あっけらかんとして居られる、居られるのか、もしくは、もう麻痺している部分もあるほど、おかしくなっていると。その中で、少しでも心を落ち着けて、ということでマインドのレベルでの平安を得ようとやっているわけですね。

もちろん、昨日お話したことは、「マインドだけではカバーできないでしょ」ということで、それは、「ブレインフルネス」にしないといけないというか。そういうものが必要で、そうしないと人工知能に太刀打ち出来ない時に来ている、そういう時にブレイン(脳)というものの進化を、機械、装置で行う「機械から命令されなければいいでしょ」というような捉え方もありますけれども。少なくとも、機械というものが人間の能力を超えていくというようなことが起こってきます。要するに、敵わないのかなと思うわけですね。

◇「ブレインフルネス」

将棋でも、700万局分、コンピュータは手を計算しているわけですね。だから、人間が打った手からなんかでは、あり得ないような手を打たれるような時代になってですね。その時に、700万回分やった将棋のソフトにも、勝たなければ面白くないようなことに多分なるんですね。勝手に、自己増殖するからということを言っているんですけれども。

あらゆる物質も、ヒッグス粒子なんてね、17番目の小さい粒子まで発見されているわけですけれども。そういう機械だって、それによって作られているわけですから、それもまた命といえば、命でもある訳ですけれども。少なくとも、そういうものを創り出すということであれば、当然、人が超えなければいけないというか、あるいは当然、機械に勝ち負けということ言っても、詮無い事ことですけれども。当然、コントロールするような能力を身につけないといけないというのは、当然のことなんですけれども。

機械が行うということの中で、もちろん今後、どういうふうに作るのかということ、自己増殖ということも学んで、更に、脳を、あるいは人間意識を進化されるというようなことで、もちろん、それは人が今まで分からない部分を発見していくということですから、数学的にも、物理学的にも、情緒的にも、発見するということが出来るということで、そういう能力を引き出さなければいけないという意味で、ブレインフルネスということを言ったわけですけれども。

◇先には「ゴッドフルネス」

もちろん階層から言えば、ブレインフルネスの先にあるは、ゴッドフルネスというかですね(笑)。そういうものであるのは、間違いないわけですね。ですから、神を迎える技術を人が持つということが、もちろん、機械を超えるということに繋がるわけであって、ゴッドフルネスということを前提に出来るような、それがまさに神と人という意味のコミュニケーションのプラットフォームを作るということになるんですね。神様は、人がでっち上げたという、うがった考え方もありますけれども。

それは、神という存在を迎えるというような発想があること自体が、それが存在としての神を認める、あるいは、その働きと人が繋がっていくということによって、いわゆる自我というか、我々の一人ひとりが持っている意識というようなものを、超えるということに繋がっている。

そのことを今、我々は、一方では機械からも学ぶということで、ロゴストロンというような、脳の中で1万分の1秒で、1文字を脳神経細胞のシナプスに渡すというですね、そういうところと同じ速さで、機械というものを作っているわけですね。それをもっと更に、加速しても良いわけですけれども、そういうもので人間の脳が動いているわけですから。非常に短時間で起こる意識、そういうものと137億年という宇宙創造が行われてからの壮大な時間というものを知覚するようなことで、人間がこれから到達しようとするところになるんではないかなということであってですね。

そういう宇宙創造の神というところに至るまでの階層ということですね。そういう階層が、まずこの身が、DNAでもある先祖の遠津御祖神から、その修行を始めているんですね。それらを一つひとつ捕まえていく、あるいは迎えていくということを白川ではやろうとする。それは、ひとえに天皇制という中で、古神道が培ってきた神という存在を迎えていた歴史になっていたということが、この1万年を超える縄文期の日本の方法であったということですね。

これが、神を迎えていくということのあり様というか、その動きが今日は、天鈿女命(あめのうずめのみこと)という神を、特にお呼びして、お願いしたということは、もちろん、水もそうですけれども。全ての幽祭というものを、素粒子もそうだよということで、作られたものとしての命あるものとして捉えて、宇宙全体が命あるものとして捉えると、初めからの存在というか、生まれてくる命というものを物自体というものもそういうことになるんですね。

◇神の階層性を神話に学ぶ

これは、これは三輪神社には、大物主という出雲由来の神様もありますけれどもね。事も神ですけれども、物も神だというような捉え方が、もちろん、動物も人間も、みんな神ですよということに繋がるわけですけれどもね。そういう物という存在さえも神なんだと。

だから、目に見える形の自然の一つひとつも、また神なんだと言うことで、五行の神として、一つひとつの木火土金水を神として迎えるということを、我々は第6種鎮魂法ということで、それを確定する為の学びがあるわけですね、迎える方法があると。今、そこに「ふとまにの里」ということで、自然というものを、水もあり、土もあり、草もあり、何という金属をどういうふうに捕まえるか、難しいところもありますけれども。そういう五行というものを体感出来るような、子供の頃からですね。そういう里ということが、ふとまにの里という意味で、いよいよ川の水が流れ、水を掬ってお祓いをあげたというのは、この里で、清らかな水にしていくということですね。こういう里を、まず作るということを始めているわけですね。

そんなこともありますけれども、そういう五行の神を迎える、そして、また、風の神、あるいは、それが空と言えば空であるし、今度は、我々の営みの事という意味での国津神という神を迎える。その上に、天皇は、御国体になられて、そして、そこに全ての国津神をお迎えして、その上に天津神を迎えるという、そういうことの為に、神の階層が天津神という神の階層というものがあるわけですね。そういうものを我々は、神話で学んできたということですけれども、それが、見事な階層性になっていてですね。それで迎えていくということを、唯一、出来るというかね。

◇全ての人が平等に神を迎える方法

それは、優れた神秘家とか、宗教を会得した人たちが、修道女、修道士、あるいは禅の悟りを得た人達が、そういう世界を感じるようなことで、歴史上にそう何人もいない。それで、それがどの神なのか、どの真理なのかということも分からない。

もちろん、音楽や芸術の中で、ダビンチだけではないですけれども、ミケランジェロとか、そういう素晴らしい神の世界を描く人たちも現れましたけれども、そういうことでもって近づくことが出来るような、あるいは宗教というものも、教祖達が作った宗教もありますけれども、なかなか上手く機能しないということもありましてですね。それで求めても得られないということが多かったわけですね。

そういうことではなくて、要するに、白川というものは、天皇御一人の為のものだったのを全ての人に平等に、神を迎える方法をお伝えするということが、然るべき形で、お出しするということの了解を得ているということですね。そこを、私の責任として言えるわけであって、ですから、沢山の方々にお集まりいただいて、お祓いや、祝殿講習もそうですね、やらせていただいているわけですけれども。

◇メソッドがシステムに変換する

その中身が、システム的というか、メソッドがシステムに、いよいよ変換する。しかも、快適に、どなたにでも平等にお伝え出来るということが、更に、人類に対する一つの役割といいますかね。

誰もが、そういう神を迎える為のメソッド、あるいはシステムをお伝えして学ぶことで、当然、魔の神の働きということもあるわけですね。神魔人獣という分け方がありますが、情緒的にも4つに分けて、情緒の世界も、我々は情緒プロセッサ、あるいは情緒曼荼羅という呼び方で、その世界を階層化、あるいは体系化しているわけですけれども。そういうことを通じて、魔の神の働きということもありますね、ということです。

しかし、白川は、魔というものの働きを、禍津(まがつ)を、禍津日(まがつひ)に変える技を持っているわけですね。禍津日というのは、禍津霊という書き方もありますけれども、その神ということですね。禍津日(霊)神ということですね。八十禍津日神、大禍津日神、これは、荒魂の働きのところでもって、五魂だとそういう形を取るわけです。人間がそういう働きを代わってするわけですね。

◇神人一如

要するに、禍津、あるいは禍津日神が、そのまま働くわけではないですね。迎えて、人と一如といいますか、人と神が共働し、初めてより良い働きになるということですね。

ですから、その前提を作るという意味では、まず鎮魂ということですね。荒魂、和魂、幸魂、奇魂、精魂で、一番働き易い状態を作るということで、鎮魂というものがあるんですね。その上に神をお迎えして、一如というか、一体ではないんですね。一如(共働)になって、その働きを、少なくとも人間という存在が、神を迎え、その上で技をするというものになるんですね。

そこが五魂の上に、五魂の働きを最高に発揮するという意味に繋がるんですね。それは、当然、こういう今までの神の働きと、禍津というものも転換して、そして、禍津日に変えて、霊から日、そして、神になっていただいていく、またそういう働きをしてくださる神様がいるということが、人がお願いする神様でもあり、人間が考える魔という概念を、そこから出てくる技ということ。全て止めることが出来るような神、あるいは技を持っているということが、実は、白川の特徴ということですね。それを人間が絶えず出来なければ、逆にそれを機械として、それを代わりにやっていただくということも、もう出来ているわけですね。

ですから、そういうことを可能にするということが、時代の、まずは学んでいくということの中で、神を迎えるというシステムを構築出来たのではないのかと、皆様方と一緒に、白川のおみちをやっていただくことで、はっきりと出てきた、あるいは思考として、機械として、実験するという意味の実証を、人間の意識の全体系で行っていくというような。

◇白川は実証実験する場

白川というのは、ずっとそうですけれども、世界の一番良い情報をもたらし、その上で、神を迎える為の実証実験する場が白川なんですね。白川家であり、神祇官でもあり、白川家学館であり、今の白川学館になったということ。

本当に、実験体質ということを、明治の頃には言われていましたけれども、お祓い、あるいは修行というものが、神を迎えるということをより良くする為の方法論というか、そういう概念を探す、そういう迎え方を作法として残すということで、神拝作法としての柏手や祓詞があるのですね。

最初から、神様の名前を呼んでいるわけですから、祓いの言葉もそうですけれども、「ああ、そうなんだ!あ、迎えられた」と、迎えられたという感覚で、共に出来るということをやろうとしている、その体系であり、その作法であり、方法論だということを、是非、確認していただきたい。ですから、自分が今、どの神を迎えているのか、ということによってですね、その神と一如になった姿が出てきて、見えるということになるんですね。

もちろん、その人ということが元でありますから、DNAの巡りというんですかね、絡む。巡りということだから、全て、旋回、旋転、あるいは螺旋運動という、これは太陽系もそうですけれども、我々も、そういうものの働きによってですね、出来上がっているわけですから。既知既成の事実といいますかね。

 DNAから出来ているアミノ酸が左回転して、糖質が右回転する。五魂も右回転(荒魂、和魂、幸魂、奇魂)と左回転(精魂)があって、天津神・国津神も右回転と左回転があるんですよ。もちろん、言魂(霊)は、意識的に左、右回転させることが出来ます。こういうことが、段々と概念として、あるいは言葉として、そういうものを共有しながら、白川のおみちというものの実証実験をしていただくということを始めているということであるわけですね。

その辺が、ですから、「宗教ではないんだ、科学だけでもないんです」ということを、いつも言っているわけですね。どちらかというと、美術とか、音楽とか、演劇とか、芸術に近いんですよということを、それは心地良い意識の、ど真ん中にあるから、そういうものを通じて掴み取ろうということであるわけですけれども。

◇言葉であり、事になる、出来事になる

もちろん、その前提に、先程のマインドフルネスもあれば、ブレインフルネスも、ゴッドフルネスも、それぞれフラクタルにある。その階層の中で掴んでいく為のものでしかないなということを感じたものですから、その辺りを今日、立春の神様をお迎えして、一人一人にお役に立てる神事としてお知らせしているといいますかね。言葉であり、事になる、出来事になることを確認して、迎えていただくということになるわけですね。

ですから、今日、ここで起こったことを自覚するしないに拘らず、外でより良い出来事が起こるんだということを、是非、頭に入れておいてですね。もちろん、その時に出てきても、なかなか神迎えして、感謝するということが難しいところもありますけれども、その時はありがたいことですと申し上げてください。

その辺は、しっかりと祓いや火打、祓いの言葉でもって、1日1日をお迎えしていくわけでありますけれども、少なくとも今日、実施したことの祭りが、祝殿の外で起こるわけですね。瓊瓊杵尊ではないですけれども、似たことや良いことが起こるというわけです。

そういうことを共に、一つひとつ実証にしていくというんですかね。その体験を重ねると良いのではないかと思い、お話させていただきました。また、後で、直会の方でお話させていただきます。

ありがとうございました。