0348話:2018年02月21日

おはようございます。

今日は、やっと稀勢の里の太刀が出来たので、その伝授式をするんですけれども。

◇刀匠伊藤重光さんを発掘した

横綱になる前に、神示で「太刀を作りなさい」とあったので用意して、アルゼンチンのカンポディエシェロから隕石を取り寄せて、用意が始まったんですけれども。刀匠の刀鍛冶の伊藤重光さんという方で、娘の守刀を生まれた時に作ってくれた方で、その時の刀も、名刀でしたけれどもね。

うちの親父が、同じ山梨ということで、徳川家からもらっていた家宝を始め、たくさんの刀を持っていましたけれどもね。何十本もありました。親父が、そういう趣味もあったので、私も刀に非常に興味がありました。私が小さい時に、当時は隠してあって、押入れから出して、こうやって刀を手入れしていて、見ていて怖いなと思っていました(笑)3歳くらいの頃からの原風景の1つです。

その伊藤重光さんを発掘したというか、今回はまた、5回目の火入れ式をさせてもらいました。今度は、三種の神器を作るために、5回目の火入れをやったんですけれどもね。

最初の頃から、親父が関わっていたので、本当に嬉しいことなんですけれども、彼も今、人間国宝に教えるくらいのそういう技術と、冶金工学で一流だと思うんですけれどもね、学問的にもですね。そういう実際の技ができるということで、色々な人たちにも教えているんですね。今度、チャイルド・アーツ・アカデミーでも、お願いするようになると思いますけれどもね。たまたま、久子さんと同級生だったんですね。私の母校の後輩にも当たるんですけれどもね。

◇ネパールの国家事業を思いついて・・・

ネパールにも、調査団として行っていただいたこともあります。隕鉄がネパールに落ちていないかを調べてもらったんですけれども。結局、カトマンズの前にある2000mの山が砂鉄の山だったんですね。そこくらいしかなくて、その砂鉄を5人位で背負ってきて、一つだけ輸入できたんですけれども。あとは、持ち出すことができなくなって(笑)大変な苦労をして、持ってきて、鑪(たたら)で玉鋼を作ったんですけれど、結局、ヒ素の混入量が多すぎて、3本くらい剣を作ったんですけれど、止めました。

これも、ネパールの国家事業になるように、ナイフの事業化が出来るようにと思ってですね・・・。こんなことを始めた元々のきっかけは、日本刀とグルカ刀が、全く同じ模様を持っていたので、その事業を考えついたんですね。ナイフの製作を国家事業にしてあげようかなと思っていたんですけれども、もう隕石が落ちていなかったんですね、日本刀の技術もまた、輸出するのも大変だなと思って、今は取り止めになっているんですけれども。

◇木火土金水で出来ている

今回の太刀の製作も伊藤さんに、もうちょっと早く作ってもらうために、工程表をお出しすればもっと早めに出来て、良かったんですけれども。そこは、今回の教訓となったんですけれども、とにかく、ようやく3年越しで出来まして、今日お渡しするということなんです。

この日本刀の伝統というのは、五行ですべて作るように出来ているんですね。
染色も五行、木火土金水というすべてを使ってしますが、だから、地球のすべての資材を使って、実は、刀工も刀も作るんですね。

鉄を火で焼いて、刀を作っていくわけですから、炭は木から作るわけですね。要するに、火が中心になって、木火土、土も最後、波模様を、波紋を作る時に土を塗ります。最後、水でもって、ジュッとやるんですけれども。五行でできているんですね。

そのことは、伊藤さんに確認したら、そうだと何十年か前に言っていました。
あと、鞴(ふいご)で風を使ってやるからね。まさに、我々の祓詞もそうですね、五行でもって、口で息、風を出して使って、すべての五行の神と一体になる技をやるわけですけれども。

◇畳む、包む、結ぶという原則

その上で、昨日、伊藤さんに確認したのが、古神道と全く同じはずだということで、「畳む、包む、結ぶ」という3原則があるんですけれどもね。それで良いのかとお聞きしたら、全くその通りだと。

金属というか、鉄を何回も折り曲げて、畳んでいくんですね、その鉄の組織は、何万回になるんですかね、中の組織を畳んで密にしていくと、その上で、違う鉄を上に被せて、包むんですね、そして、最後に、水に入れた時に、両方の鉄が結ばれるんですね、ピタッと合って、刃が出来る。

そういうことを、昨日、確認しました。やっぱり、古神道と同じだと。畳む、包む、結ぶという原則でできていると確認しましたから、さっそく、今日、お話ができる(笑)

これも、3年越しの作品ができたので言えるかなということでございまして、非常に、大切なところかなということを感じた次第でございます。今日、みなさんにどこか置いておく時間があれば、それをお見せしたいなと思っております。

◇隕石の刀は宇宙のエネルギーが充満している

これは、地上にある鉄と全く違うというか、地球の中心の真核に行かないとない。あるいは隕石でないと感じられない、そういう金属なんですね。白金、つまりプラチナもそうですよね。プラチナは、宇宙から飛んできたものだから、金と言っても違うんですけれども、鉄も隕石の鉄、隕鉄は全く違う。

これは、伊藤さんが言っていたんですけれども、47億年、太陽系ができる時に出来た破片が、隕石なんですね。そのエネルギー場というものは、ものすごいエネルギーを持っているんですね。ですから、今まで伊藤さんに30本くらい、剣を隕石で作ってもらっております。その間、隕石で日本刀を作ったら、波紋がないから日本刀ではないとか、色々といわれたんですけれどもね。

ここにある言霊神社の御神体が、小笠原先生が作れと言って作ったんですけれども。頼んだ方があとで人間国宝になった方で、東京の刀工の方だったんです。吉原義人さんという方が日本の玉鋼で作刀したんですけれども。全然違うんですね、エネルギー場といいますか。言ってみれば、隕石の刀は宇宙のエネルギーがそこに充満しているわけですね。剣の手元から、宇宙のエネルギーが刃先に向かって走っていく姿が見えるんですね。今回も、非常にはっきりと見えてですね。
凄いエネルギー場で、地球の土でやっても、別天水使ったからまだいいんですけれどもね。エネルギーが鉄の方に、みんな流れてしまって、波が鉄の方に引き上げられるということが起こっているんですね。

ですから、ものすごいエネルギーで、剣の先に向かって流れ入る姿が、龍体、天の龍になって上がっていく姿が、描かれている、映っているんですね。これは素晴らしいものになったなということでございましてですね。

◇「芸術になりましたね」

今まで何十本も作ったんですけれども、剣というか太刀で、日本刀の反りがあるものは初めてで、これは、そういう意味の美術というか芸術になりましたねと昨日、伊藤さんにお話しました。

素晴らしい技術で、工芸というものが芸術になるときは、天というか神というか、その見えない世界の働きがそこで同時に起こるというか、そういうものが単なる人の技の細かい精緻な工芸だけではない。

芸術になるときは、やはり、見えない力が働いて、もちろん、工芸品で作品を作る時にもありましょうけれども、単なる精緻だけではない、見えない力が働くというんですかね。そういう力が場に働くというのが芸術ではないかと、アーツというのは、そういうことなのではないかということを、つくづく感じた次第であります。

これから、今やっている、リベラルアーツやメカニカルアーツや、あるいは、チャイルド・アーツ・アカデミーというものを知らせる時の重要な点があります。それは、引き出すということの見えない世界、あるいは神、そういう世界を感じるようなそういう作品になっていくということが出来ればですね、そういう人たちが、たくさん出てくれば、素晴らしい美しいものが、また、神の世界が映るというか、そういうことが出来るのではないというようなことを感じた次第でございます。

今日は、引き渡し式がありますので、そんなことをお話させていただきました。よろしくお願い致します。ありがとうございます。