0362話:2018年03月03日

◇惑星の記憶が渦のように・・・

昨日、稀勢の里にようやく太刀を渡すことができました。今日、大阪場所の住吉大社の奉納土俵入りでお披露目されると思います。一年三ヶ月くらいかかりました。
隕石の刀というのは、ほとんどできません。もともと隕石というのは、46億年くらい昔の鉄ですね、惑星がバラバラになったときに真核が砕けた鉄です。それが地球に届くわけですね。ですから、46億年の天にあった記憶ですね。それには、宇宙創造の情報があるんですね。それを綺麗に磨くと、太陽系の惑星の記憶が渦のように出てくるんですね。今まで30本くらい隕石で刀を作って、実験してきたのですけれども。非常に良いものができたなということですね。

◇刀は五行で作る

刀鍛冶の伊藤重光さんという方は、日本の冶金工学のプロでもある素晴らしい先生であります。チャイルド・アーツ・アカデミーで、伊藤先生もお呼びして、刀ができるまでのところの実習をやってみたいと思っています。
木火土金水の五行、風(空気)も入りますけれども、五行で刀は作るんですね。火で木を焼いて、炭を作り、そこでもって、火を起こして、鉄を溶かして、そして、金で叩いて、今度は水で焼入れですね。最後は土を塗って、また焼きます。もちろん、火を起こすときには、ふいごで風を入れます。そういう五行の神を迎えてやっています。もちろん、切れるということで武器にもなるのですが、今は美術刀剣と言って、刃物の中では、世界で一番美しいものでもあります。

◇神に真似て習う、神様の物語から学ぶ

さて、子供さんの能力開発の中で高速学習ということでありますが、神を迎えて習うということを学習と言うんですね。それが高速でできるということ。神の宇宙創造というのは超高速で広がっていくわけですが、それが神の速さということですね。そういうものに真似て習うということは、これからの能力開発の基本となると思います。
それは、もちろん、高速で様々な言葉を言ったりするということも必要なのですけれども。その元にあるものは、神というものがそういう1つの、もちろん、全知であって、全能ではないかもしれませんが、いわゆる一神教的には、様々な神の働きがあるということですね。
その働きを掴むために、子どもたちに何が必要かというと、ストーリーですね。もちろん、最初は哲学的な概念としての神というのは分からないのですが、それがお話になっていれば、神の話ということですね、すなわち神話ですね、神のストーリーですね、神の似たものになるということが大事なところになります。旧約聖書にもありますように、若き日に汝の救い主を覚えよという言葉があります。若いときに神様を知ったほうが良いよということが旧約聖書に書いてあります。
日本の神話は、古事記とか、日本書紀とか、そこにある神様の物語、お話を持っている民族は幸せということですね。だから、古事記を学ぶんですね。神話を読むことから、子供が大きな恩恵を受けるということが大事なところになろうとしています。

◇菜種油とローソク、両方を使って燈明をあげる

そういうところでまさに白川というのは、祭祀者としての役割があるということですね。そして、神の言葉を受けるという意味で、王が神の言葉を受けるということを繋げる役目が、白川の臣の役割ですね。今度はそれを民にその言葉をともにいただくということが、今度は君と民をつなぐという臣の役割ですね。
ですから、白川家は燈明をあげて、明(あかり)というのは生き方ということですね、生き方を明示してきました。ローソクと菜種油で火をつける燈明というものがあるのですが、民というのは「たのみ(田の実)」で、菜種油ですね。君というのは「きのみ(木の実)」でローソクということですね。そういうように、白川家は菜種油とローソクの両方を使って、光としてあげるということをするわけですね。
王と民の2つがあって、両方を鑑みながら、白川はそれを繋がる役割であります。そこが1つの結合エネルギーというか、社会全体を機能させる役割をするということになるんですね。

◇「チャイルド・アーツ・アカデミー」

ですから、当然、民というものの働きを我々も子供たちの能力の開発のために、そういう神話、神という存在を身近に迎えて、そして、その力を受けて、仕事や芸術、学問などで能力を発揮していただくことができるのではないかということですね。
そういう演劇から、あるいは、文学からですね、様々なものがたくさん素晴らしい皆様方が集まっていらっしゃっているので、その学びを共にするということで、「チャイルド・アーツ・アカデミー」を発信しようとしていますけれども。
その中で、今ロゴストロン株式会社で働いてもらっている畑野君という方がいらっしゃいますが、畑野君のお祖父様は甲府放送児童劇団の脚本家で、そして、その劇団を戦後ずっと主催してこられた方です。うちの2人の娘も小学4年生から中学2年まで学ばせていただきました。私も8年位、会長をしていました。会社の2階を全て開放して、劇団の練習場にしていたんですね。その畑野君の弟も含めて、小学生の頃から知っているのですが、彼が今回、源氏物語の作詞をしてくださって、それを今度は信原さんにお渡しして、それをまた作曲していただこうということでやっています。昨日もそれを読ませてもらいましたけれども、素晴らしいんですね。そういう能力が開発されるわけですね。
そんなこともありまして、今、いっぱい数学の方、あるいは、文学の方、音楽や映像の方、演劇の方など、様々な方が集まっていて、世界でも一流というか、そういう方を先生として、チャイルド・アーツ・アカデミーで教えていただくというかね。

◇神の物語を生きたものとして伝える

もちろん、基本的なところは神話で、神を迎える作法は白川でやりますから、そのことをまた学ばれると非常に良いのではないのかなと。子どもたちは今、我々が白川でやっているお祓いを3歳でも5歳でも、とほかみ・・・といえるわけですね。
最初の祓いは古事記の中のイザナギ・イザナミのところの神話であるわけですね。それが祓詞になっているんですね。あとは三大神勅を天照大御神から授かって、どう生きるかということを提案してくださったのが大祓ですね。それがちょうど、モーセの十戒とか、どう生きるかという生き方を教えてくれるということが、またそれをお祓いとしてあげさせていただくということは、少なくともそういう神の物語を自然に、親から子、あるいはおじいさんから孫に生きたものとして伝える、それが生きた遠津御祖神とその同志の関わりというのか、それがDNAとして繋がっていたり、精神遺伝子として繋がっていたりして、共に学べるというかね。そういうところに白川の方法というものがあるということですね。

◇子どもたちが自然と神を迎えられる場を

鎮魂もそうですね。鎮魂というのは、宇宙の創造のときを掴むための、それはまさに神というものを掴む1つの練習みたいなところが鎮魂にはあるんですね。そういうことなど、我々はたくさんの学びを自然からできるというかですね。
ですから、言葉を言っても、黙っていても、その世界を子供とともにすることができるということが、自然の内に学習していくという方法が縄文から残されている遺産ですね。それが今まではっきりと表していないところを、これから皆様方にお伝えして、共にやっていただくと、はっきりと効果というか、子供さんたちの能力開発、そして、一番喜ばしいアーツというか、芸術の世界に引き上げられた技ができる時代がくるというかね。
アーツという、本当の意味の心地良い精神というのか、そういうものを共に感じ合うというのか、喜び合う社会というものがこれからの社会のあり様だと思います。今、我々が次の代の子どもたちに残してあげるということ、また共にやっていただくということが素晴らしい道なのではないかなと感じるわけですね。
ぜひとも、様々な機会、アーツというものを、どちらかと言うと、神様というと宗教的になりますけれども、そういう宗教的なものの生き方をベースにして、良いとか、悪いとかではなくて、しっかりと神という世界を通じて、より良いものにしていくということがこれからの中で可能なのではないかなと思います。
いよいよ用意をしていきますし、一生懸命、智樹君がいろんな生物を集めたりしています。木や草も植えていきますけれども。そういう中で、自然の中で五行の神を掴んでいただいて、そして、神を迎えるということを子どもたちが自然とできるような場を作りながら、そして、それをベースにして、より良い社会を作るための働きをしていただくということが良いのではないのかなと思いました。

◇子供のためにあらゆることを提供していく

早いものでひな祭りということですが、ひな祭りというのは元々、子供の祭りでした。
武家の作法が入って分かれたということになるのですけれども。子供がちょうど、季節が暖かくなって、自然が変化していくように、子供も成長して、元気に育っていっていただくという祈りを今日は斉藤宮司にしてもらいましたから、白川に関わりある皆さん、そして子どもたちにとっても、より良い時代になるような思いで、今日の祝詞は天兒屋根命と繋がって、世界に発信されたのではないかということを非常に感じました。
またこれからも子供のために提供していく・・・。子供のためであれば、あらゆることを提供するということが本来の人の道であると思うんですね。ですから、その辺をベースにして、これから進んでいくというかね、どんどん教育というものを充実させていくというをしていきたいと思いますので、またよろしくお願いいたします。
ありがとうございました。