0380話:2018年03月20日

おはようございます。
何か、ご質問はありますか。

●Yさん
明日、春季皇霊祭と京都ロゴフェスがありますが、春分の日とか秋分の日とか、そういった暦の時に、白川の祭祀を行うことの意味を教えていただければと思います。

【七沢代表】

◇天皇家のお彼岸

春季皇霊祭も秋季皇霊祭も、仏教のお彼岸みたいなものですかね、天皇家のお彼岸と言いますかね。
金山遺跡では、岩屋に太陽が入ってくる方向で、春分点、秋分点というところで決めらていた形跡が見られるわけです。この遺跡は縄文からあったそうですから、4000年、5000年前に、既に日本にも暦という概念があったということになります。ただ、なかなか教育委員会とかが認めなかったみたいですけどね。
過去に地球も氷河期とか間氷期とか温暖期とか、色々とあったでしょうが、一番古い出雲族の上官(じょうがん)家には、4000年以上前に、氷河をかき分け、日本に入ってきたという伝承があるんですね。今が何代目かは知りませんけれども、490代を超えているはずですが、大国主の国譲りした前のところでは、そういう伝承があります。7500年くらい前にも、もっときつい氷河期があって、これはユーラシア大陸規模で起こった、1番最後の気候変動でした。これは、人間の身体のDNAまで変わるくらいの大きな変化で、寒さに耐えるために身体に、脂肪を蓄えるようなりました。いわゆる、肥満細胞の発現です。要は、太って身体を守るようになったということです。
大まかに言えば、太陽、地球、月の巡りは、変わるものではないですが、特に、春季皇霊祭というものも、暦からすると、一年の始まりみたいな日でもあるわけですよね。それが、先祖を敬うということと後の仏教とも繋がって、歴史が刻まれてきたのでないのかなと思います。

他に質問はありますか?

●Mさん
先日、七沢歯科に行かせていただきました。歯科自体、15年ぶりくらいで、痛みとかもあったんですが、これによって、健康とかに意識が向くこともあるような気がしました。以前、七沢代表が、痛みによって治療するということをされていたと思うんですが、それを詳しく聞きたいです。

【七沢代表】

◇痛みは身体防御のために必要なもの

それは、櫻井くんに聞いたほうがで早いですよ(笑)体性自律神経反射療法、これは痛みを使って治療します。
人間には、大きく分けると、まず神経の受容体の入ってくる感覚に種類が色々とあるということです。まず五感ですね、視覚もあって、聴覚もあって、嗅覚もあって、味覚もあって、触覚もあって、その中で、痛みを伴うことは、結構、強い刺激ということになるわけです。それは、脳の機能の深くて1番新しいところである大脳新皮質で感じるわけです。その痛みというのは、他のものは、それぞれ、よっぽど苦いとか、極端に熱い飲み物で喉が痛いとか、太陽で焼け焦げるような50度という温度もありますけれども。その中で視覚は、大脳の後頭部のあたりを使うのですけれども、影響は大きく脳の80%以上を使うと言われています。
痛みというのは、脳の大脳新皮質で感じるから、強く自覚するんです。たいがい世界中の刑罰は、痛みを加えるでしょ。痛みを加えて、改心させたり、あるいは、恨みを晴らすというか、そういうことをするんですが・・・。
日本は、それが1番少ないと思います。だから、そういう面では、痛みに寛容なところもあるんですけれども。世界はそうではないですね。痛みを加えたら、物凄く怒るでしょ。少し前まで、イギリスなんかでは、子供を教育する時には、鞭で手を叩くというのがあったんですね。今は、そんなことしたら、体罰になりますから、やりませんが。
そういう痛みというものは、ある面では自覚するから、分かるわけです。だから、痛みがないと人間というのは、大変なことになっちゃいます。痛みが分からないと、怪我をして、細菌が感染しても、そのままになってしまいますので。まあ、自覚がなくなるような病気もありますけどね。そうなったら、大変なことになるわけです。
だから、痛みがあるということは、ある面では、身体防御のためにどうしても必要なものということでもあるわけです。

◇体性自律神経反射療法

体性自律反射というのは、最初に、痛みが加わったところを、脳が意識します。そのことによって、自覚して、治すということが始まるということです。ですから、そこに痛みがあれば、そこに意識が行って、治し始めるんです。
それに痛みが伴わない場合は、脳幹部までしか刺激がいきませんが、意識をしないでも、反射が起こるということです。しかし、痛みを加えると、その自覚が大脳新皮質で反応して、なお、神経反射も起きるということです。
高麗手指鍼という治療では、特に、手の平や指の先に、針を打って痛みを加えます。大きく言うと、動静脈ふん合といって、指の爪先の横に、動脈と静脈に移るところがあるわけです。そういうところを刺激すると、血流が良くなったり、あるいは、体性自律神経反射によって、体内の臓器等にも起こると。
日本には、針も灸もあるわけです。刺激をして、その場所が、肝臓であるとか、それぞれの場所が分かってきたわけです。そこを刺激すると、自動的に、痛みが脳に行って、脳からその部位を治し始めるわけです。ここなら肝臓、ここなら膵臓、ここなら眼という具合に。そういうものを、体性自律神経が関わっているというわけです。

◇歯の痛みは向かない

ところが、歯の痛みの場合は、痛すぎるのと、脳に近いということもあって。歯の場所にも、反射はあるんだけれども、あまりにも、神経が剥き出しの刺激になって、痛すぎて、そちらに意識が行ってしまって、どこに反射が起こっているかという悠長な研究をしていられないんです。
なので、歯の痛みを使って治療する方法は、これは、不可能、しょうがないと。歯には、表面麻酔もあるんですね。痛み止めの注射を打ったりする時に、皮膚が過敏になって痛い時には、痛み止めを塗って、それから麻酔の注射を行うこともあります。僕も、日本に、そういう治療がなかった頃に、アメリカから表面麻酔の麻酔薬を取り寄せて、そして、注射する時に、それを塗って、痛み止めを打って、歯を抜いてもらうとかしていました。
ですから、歯の痛みは、早め早めに、歯医者さんに行ったほうが良いです。なんだか、歯科の宣伝するみたいですね(笑)歯科の痛みを、我慢して徳になることはないです。歯の痛みは、体性自律神経反射療法には、向かないと思っています。
今日は、こんなところで。ありがとうございました。