0395話:2018年04月05日

◇鎮魂の意味

白川では、第9種神拝作法、第8種神拝作法とあって、降神で、神様をお迎えする時には、上・下二拍手でこう打って、昇神していただく時には、同じ位置で二拍手します。そして、普通は神社では、始めから昇神の柏手しか打ちませんけれども。
第7種神拝作法では、天津神、国津神、遠津御祖神、産霊幸倍神の四拍手を打ちます。これは、白川では入門の拍手です。
元々、白川は、神を迎える有職の神拝作法の家というか、遠津御祖神のご修行は、殆ど皆さんお済みですが、その先にあるのは、第7種から第6種ということで、第6種鎮魂のこういう鎮魂もありますが、黒曜石に意識を集中すると。
これは、三種の神器ではないですが、「白川の大祓と言霊と鎮魂」とあるわけです。ですから、瞑想というものも、仏教では禅が完成をさせているわけです。それは動かないようにしてやるので、動くと警策で叩かれるわけです。妙心寺派とか、曹洞禅とかあるのですが、動かないということが良いことなんですが、その世界もあっていいと思うんですが。
それを我々は鎮魂ということで、動かないでやるということを行っております。動かないということは、ある面では、いわゆるゴーストバスターではないですが、霊というもので捉えないで、その動きに惑わされないという意味ですね。しっかりと自律して存在しているということを自覚できるということが、鎮魂ということの意味です。
もちろん、人の五魂を元気にして、滞りなく、魂が宇宙に、あるいは自分自身に回っていくということをするという意味で両方あるんですね。いわゆる、見えないところのゴーストというんですかね。そういうものを、慰霊したり、鎮めたり、送る時に、しかるべき所に送ったりすることをするんですが。
一方では、魂というものは具体的に働きとしてあるんですね。もちろん、人間の五体というものとしての働きがあって、その上に五情とかもありますが、五魂というものが身体と同時に繋がっているというんですかね。

◇息は一生の栄養の始まり

その結び付けているものには、色々な要素があるんですが、魂そのものを取ってみると。
魂というものが、まず生まれて来る時に、どこで出来るかというと、最初は卵子が、精子の刺激によって受精卵になり、一つ一つの細胞に分かれていくわけですが、その分かれて、最終的には、人間では、60兆個の細胞に分かれていくんでしょうが、その辺はまだ医学的なものや、遺伝子工学で、十分に解かれているわけではないですが、少なくとも、魂も、細胞が分裂していくように、実は分かれていくと。
人が人になる時という時期はどこかということも諸説あるんですね。だから、民法上でも、どこから相続権が発生するかということもあって、もちろん、生まれてくれば相続権が発生しますが、民法の第886条に、そういうテーマのものがあるんですけれどもね。どこから、人なのかというのは、非常に大事なことなんです。
白川では、赤ちゃんが生まれて、吐く息と引く息をいただく、生まれた時に一旦、息を吐いて吸うわけですね。また、死ぬ時には、息を引き取るということを言いますが、息というものを一生の栄養の始まりであり、生きるということの息ですから、より良く生きるということに繋がるわけですね。そういうものをいただいた時を、第10種神拝作法伝授というふうにいっているんですね。今度は、息をするところと、食べることが分かれる時が、人になる時ではないのかという説もありますが・・・

◇細胞が分裂して進行していく姿

皆さんは、0次呼吸ということで、学んでいるわけですが、そういう息というものが、はじめて起こるということもそうですが、それはちょうど細胞が分裂して進行していく姿を、実は鎮魂の説明としても言えるんですね。
五魂と言っているんです。鎮魂が完成した姿で、一つひとつが生まれて広がっていく時の階層性を、5つに分けているんですね。それは、まず荒魂という魂が生まれてくるということですね。細胞分裂では、まず、1つが生まれてきて、それが、2つに分かれるということ。これを、和魂というんです。荒魂が生まれて和魂になって、和魂が、さらに2つが4つに分かれるわけです。4、8と分かれていくのが、割(さ)くということで幸魂(さきみたま)といいます。荒魂、和魂、幸魂、奇魂です。
奇魂とは、出来たということが、上代語ですが、「くし」とは、「極めて、珍しく、よく出来ました」という意味です。旧約聖書でも、「神は全てを作って、よしとされた」という聖句があるんですね。それが、奇魂という意味です。
ですから、完成しましたという意味で、だから荒魂で生まれて、和魂になって、和魂が割かれて、四象八卦となって十分に分かれたことを良しとすると。もちろん、もっと沢山に分かれていくわけですよね。その分かれたということをいう時に、更に精緻に分かれるということを精魂(くはしみたま)というんです。詳しいということは、精緻だということですね。メッシュが細かくなるということをいうんですね。ただそれは、また全て回転して、それが出来てくるので、ものが生まれて来る時は、回転、あるいは螺旋状に出て来るんですが。荒魂、和魂、幸魂、奇魂と右旋というものが起こって出来上がってくるんですが、逆に、精魂の巡りで方向が逆転して左旋になるんです。左巡りと右巡りというのを行って、それをこういうふうにやるんですが。ですから、五魂も、左回りと右回りがあると。
五魂というものは、命というものが創造されていく時の出来方を、象徴的にいったものと捉えて良いと思うんですね。ですから、自分自身が自覚するという意味で、こういう作法もありますが、それを、生まれた時の始まりをこういうふうに、玉にして支えるというのが、この鎮魂ということになります。

◇仏教の瞑想と、神道の鎮魂と

禅では、こういうふうに、印を組んだりしますね。禅も、密教なんかでは、全ての仏様が印と音を持っていますが、そういうものが整理されて、仏教の最終形が、親鸞さんとか、日蓮さんもいらっしゃいますが、やっぱり、禅が1つの行法としては、仏教の中では、華だと思うんですね。
今、マインドフルネス瞑想が100兆円市場だといって流行していますが、あれも、元々、インドのもので密教も禅も含めた、瞑想ということですね。また更に、神道の華が鎮魂というところになると。それも、我々は、第6種鎮魂法と、こういう鎮魂作法です。

◇鎮魂も階層と位相で理解する

けれども、もっと遡って宇宙論的に言いますと、始まりは原始太陽ということなんですね。原始の宇宙の全ての出来上がった宇宙をこういうふうに表しているということですね。
原始太陽と太陽系を一緒に表現していると。
多分、原始太陽は銀河系の中心の太陽でもあるし、星雲であれ、大宇宙であれ、その源みたいなものですね。宇宙を生み出す源みたいな意味がこういうふうにするんですね。宇宙というものを、こういうふうにします。
これを地球でやる場合には、太陽と月という風にしますが、地球を中心とした瞑想、太陽系を中心とした瞑想、それから銀河系を中心とした瞑想、その広がっていく時に、やっぱり、階層が5つに分かれているんですね。
どの地点でやるのかというのはありますが、それが、荒魂、和魂、幸魂、奇魂、精魂、これが地球から太陽系、それから銀河系、星雲、大宇宙となっているのと同じ様に広がっていくものを、自分が、ミクロコスモスがマクロコスモスと一体だということを自覚するということで、しかも、その宇宙が始まった時の生まれ落ちる時の様子を自覚するということが、こういうことで行われると。階層性で理解するということですね。広がりを位相として理解する。
階層と位相の両方で理解するということを、我々は鎮魂ということでもって、それを学ぶということで、それが第6種鎮魂の作法の中にあるわけです。

◇神を審神者するという役割

あとは、白川というものは主に神の行ですから、自分が神を迎えるという技、それを神代と言います。また、迎えた神を見定めるという技、それを審神者といいます。
皆さんは、ゴーストバスターでありますから、ある面では審神者を学び取らないといけないということになります。それは、霊という意味の審神者でもあるけれども、これから更に進めると、神というものの働きも審神者していくということを学ばないと、意味がないわけですね。ゴーストバスター、それを仕事にするということは、もちろん大事なことなんですが、審神者ということは、神を審神者するという所までいかないと、これをやる意味がないわけです。
だから、最終的には神を審神者するということです。魂の働きを見て、生命の働きが滞りなく、満遍なく宇宙に広がり、また、自分に戻ってくるという、創造、維持、帰趨という巡りをスムーズに行うことを助けることが皆さんの重要な役割であるわけですから。

◇霊をほどく仕事

五魂とは、重要なところです。五魂に滞りがなく、荒魂、和魂、幸魂、奇魂、精魂という世界を回転できるように、作られ方、また表現のされ方を手助けするということ。それを邪魔するものが、霊と言われているものです。これは、1つの念の塊みたいなものです。その鬱滞を、皆さんからお取りして差し上げるわけです。
それは、時空間を若干飛んでいますから、すぐに戻ったり、くっつきやすいというか、貼り付いたり取れたりしているので、それをしっかりと取らないと、五魂が正常に働かないと、そして五魂が正常に働かないということは、神を迎えられないということですね。
神を迎えるということは、仏教でいうと、仏ですよね。「仏とは、解く(ほどく)」ということですので、皆さんの働きというのは、まさに付いている鬱滞を解くということなんです。魂にへばり付いた、霊を解いてあげることがポイントのお仕事なんですね。
ですから、皆さんのお仕事は仏教でいうと仏なんです。仏にも、菩薩もあれば、如来もあれば、仏陀もあればと、色々とあります。これは、神道で言いますと公の為、人の為に尽くすということですが、それを我々は、マンダラにして、正月に後七日御修法ということで、五大名王と両界曼荼羅というものを、祝殿で飾ります。あとは、それを守る、十二神将とか色々とあるんです。要するに、そういうものは解いてあげるということですね。そして、然るべき場所、根の国、底の国であったり、元つ御座(もとつみくら)に送ったり、それが修行して仏になる道に送ってあげるということが、皆さんの霊をほどく仕事ということですね。なので、皆さんも、仏になるわけです。
これを神道で言うと、国津神のお仕事と言います。もちろん、更に階層性をあげて天津神ということもあるわけですが、これは公の意志を持った言葉が、そういう働きをするということで、言霊を使って、お祓いや、そういうものを解くことをするわけです。言葉で解いてあげるということが可能な世界になると。もちろん、神話的な天津神の世界もありますが、それは概念というか、法則みたいなものであって、それ自体が1つの天津神のストーリーとしてあります。
基本的には、父韻、母音、子音ではないですが、言葉の元になる概念みたいなものを、言霊と言っていますね。それを学ぶということになるわけです。

◇遠津御祖神と一体になる

ただ、当面の修行の目的というのは、潜在意識や無意識を整理するという心理学的な側面もありますが、その上で遠津御祖神になるということです。ご修行中に、皆さん、後ろに倒れましたように、そうやって遠津御祖神は、自分自身とそれぞれで一体になっているわけです。DNAが体遺伝子として、あるいは精神遺伝子として、それが自分に一体になると。その所をやるということは、遠津御祖神と一体になるということが、前提です。
それは、皆様方の一人一人が、自分が自己である上に、自己が、◯○家の遠津御祖神であるということの自覚の上に、それぞれの神の世界があると。それを、仏教でいうと、菩薩行というか、仏の行があって、神道でいうと、国津神の行がある。その両面から見て、しっかりと神の世界を掴んでいただくということが、どうしてもゴーストバスターとしての役割としては、その境地がなければ出来ない仕事なわけです。
もちろん、一生は修行なんですが、その菩薩行だけが修行ではないわけですね・・・いわゆる、言葉の修行というか、それを技術的に装置化したロゴストロンというものを我々は使うわけです。

◇これからやるべきことが沢山ある

先程、後からお祓いをさせていただいた際に、皆様方のこれからの様々な人生のやるべきことが、沢山おありになるなということがよくわかったんですね。
なので、そういうものを含めて、これからの中では学んでいかないといけないということがあって、1つずつ発酵させていただいて、今の文明転換の時代に、本当にお役立っていただくというか。
パラダイムシフトの時に、枠組みを提供していただく、そしてそれをお教えいただくという仕事は、これから沢山出てくると思います。そういうことを含めて、これから皆様方の活躍をしていただかないとといけないし、その為にはこういう修行があると。当面は、ぜひとも、鎮魂をしていただきたいと。
「お持ちですか、この玉(黒曜石)は?」「今日、差し上げますから、それを使ってください。この台は、購入していただいて。」人類の歴史の中で、これほどに良い黒曜石はないですよ。そして、これを山梨の技術で磨いていただきました。そもそも、H先生と出会ったのも、その技術を媒介とした、Kさんと出会って、H先生を紹介してくれたんです。この黒曜石が、きっかけですから。

◇黒曜石のおかげ

今、1番新しいものを提供するというのが、Hさんとの約束なんですね。
「この黒曜石を、皆さんに今日あげちゃいます。」たまたま、今日あるんですよ。ただ、もらったってダメですよ。これを見て、半眼にしていただいて見るんです。モネかなんかが、これで鏡を作って目を癒したという記録が残っているんですよ。多分、フランスには黒曜石がなかったから、アルメニアから持って来たんだと思います。この黒曜石もアルメニア産です。これくらいに濃い黒曜石は、そうそうないですよ。
明治以降は、八丈島の岩が砕けて海で流れてきたものを、日本の三保の松原で拾うということを、やっていたんです。私も、10年位前に行ったのですが、今は殆ど落ちていません。
海岸もなくなってきました。それで、私はアルメニアに調査団を送ったんですね。アルメニアに伺ったら、100万年前の国宝みたいな黒曜石の石器をいただいたので、今も持っています。日本だと、岩宿遺跡の相沢忠洋さんが掘り当てたものです。どういうわけか、旧石器時代、新石器時代の石器文化の中の1番のハイライトが黒曜石です。これは切れるんですね。
なので、今でも1番切れるメスは、黒曜石で作っているんですよ。何万年か前に、人類が二千何百人しか残らなかった時に、黒曜石を流通し合ったおかげで、人類が生き残ったと言われています。行動距離が1000kmの範囲で、黒曜石の授受があったんですね。
その後は、隕石ですね。落ちた隕石を使って武器や道具にしたんですね。そういうものがありますが、青銅器や鉄器になる前の旧石器時代、新石器時代の人類の1番の源にある文化、あるいは命を繋ぐことが出来たのは、この黒曜石のお陰なんです。その生命を、黒曜石から感じられるような、ひとつの道具となっているんです。これをお使いいただけるということで差し上げます。是非、これで鎮魂をしていただければ有り難いかなと思いました。

◇生み出された源

全ての星が生まれてきた、源の原始太陽ということを考えていただいて、それは、この太陽系の太陽でもあるし、銀河系の太陽系でもあるし、星雲の太陽でもあるし、大宇宙の太陽でもあると。生み出された源ということですね。
それは科学でも、そういうものが証明されてくると思いますが、宇宙と生まれた源を合わせて、そしてそれが最初の宇宙創造の始まりを、これで見ていただくというか。そういうメディテーションが出来ますと。
それを、地球の静寂を下から振動させる装置が、デジタルメディテーションの機械が母屋の玄関にありますから。どうってことない、チタンの金属板ですから、どうか見ていってください。将来的には、皆さんが日頃使われている、施術ベッドに使えるように改良できれば良いかなと思って、その辺も含めて開発しているんです。
だから、皆様方がやっていただいていることをイメージしながら、ひとつの概念からくる装置として作っていくのが我々の仕事ですから。ある面では、共同作業のようなところもあるんですね。その辺を、共同開発者ということで、技術的にも装置的にも、そういうものを用意します。それをお使いいただいて、証明していただくということもあるんですね。
そういう意味で、皆様方は、特別にHさんにお願いをしてきていただいていますが、昨日も、H先生に母屋にお出でいただいたんで、今、1番新しい業務フローにマンダラを使うというお話もさせていただきました。

◇この時代の一番楽しいことを

そんなことも含めて、皆様方には、いつも1番新しいものと、その概念や意識や思考からくる実証のそのままを装置化する、技術にして装置化するということをしているんですね。
文明転換ということの全体設計や事業設計の中で、皆様方に関わっていただく、協力していただくということをやっているということを、頭に入れておいていただいて、共にやっていただくと非常に面白いと思うんですね。
この時代の一番楽しいことをやるんだと。そういう実験や臨床をされるということを分かっていただくと面白いかなと。今日、皆様方を拝見していて、鎮魂されたら良いかなということを感じたので。
その辺りを、是非、一緒にやっていただけるといいかなと。その為に、これを提供します(笑)そんなところで。