0445話:2018年05月25日

◇精神という遺伝子のDNAがあってもおかしくない

今日は、ご苦労さまでございました。
ようやく、DNAというものの科学的な証明というんですかね。リチャード・ドーキンス先生以来、だんだんと証明されてきて、先祖ということが、DNAということに、だいたい確定して、今後は、体遺伝子だけではなくて、精神遺伝子というものも、どんどん解明されていくのではないかと。
もちろん、絶対音感とか、言語遺伝子なんてものまであるわけですから、当然、精神という遺伝子のDNAがあってもおかしくないと思うんですけれども。そういう中で、だんだんと先祖が持っていた生き方というか方法というか、まとまって証明されようとしているわけですね。
だから、まず我々も、遠津御祖神のご修行で、後ろ手で拍手を打つ通り、やっぱり後ろに引っ張られるんですね。お祓いを前からあげても後ろからあげても、後ろに引っ張られるんですね。それは、どうしても、遠津御祖神というのが、どうもこれは伝承ですけれども、後ろに拍手を打つということは。もちろん、稀には前に倒れる方もいますが、それは意味があって、前にいっているので、遠津御祖神のご修行はちょっと誘導して差し上げると、すぐに仰向けになります。別に、痛くない腹を探られたとか、そんなことはないですよ(笑)。先祖を他者から見られるのが、少し恥ずかしい方もいらっしゃると思いますが、皆様方、そういうことを経て、早く遠津御祖神と一つになってしまわれると楽しいですね。ここが入門の第7種ですからね、天津神、国津神、遠津御祖神、産霊幸倍神というのは。なので、その辺は、受け入れていただいていると思いますが。

◇自然の五行と一つになる修行

更に、五行の修行というのが次にあるんですね。どんどん、言っちゃいますから、ちょっとだけ楽しみが少なくなるかなと(笑)、その辺は、ご了承願って、ただ、早く掴まれた方がいいかと思いまして、どんどん言って、後はシステム的な学習をしていただこうということですね。自然の五行(木火土金水)と一つになる為に、五行と馴染む為に、色んな動き、所作が出て来るんですね。場合によってはそれが、ちょっと違和感を感ずることがあるというか。自然というのは、いわゆる自然の動きは人間の動きではないです。人間というのは、まさに、人が関われば、人工ということになるけれども、そのことで、人が自然から離れてきた歴史でもあるわけですね。
自然と一つになるという技が身につく前は、人間が考えた自然ということの中で、自然の中に入るということよりも、もうそのまま身を委ねる、任しちゃう方が簡単というか。
元々、我々は一億年くらい前の生命体のことを考えると、まず右脳が出来るんですね。脳が一つでもって体を動かしていた、ホヤとかが出現した頃のことですが、その時には、反対は右脳だけですよね。自然と触れ合うというか、それは餌を得る為であるわけでしょうけれども、その為だけに動くというんですかね。そういう存在、あるいは始めはずっと口を開けたままでいるだけということでもあったかもしれないけど、自然の中にあるという形なんですかね。

◇社会化によって自然とは離れていく結果になった

今でも動物なんかは、本当の野生と家に飼われた、いわゆるペット化したものとの違いというのは、はっきりと現れますね。端的に言うと、鳩は飼われて、家鳩なんて言い方もしますが、反対に野生の鳩、野鳩という言い方もありますけれども、ここの庭や木に、やっぱり顔というか、ここの庭や木に両方来ていたので、よく観察していたんですね。顔、あるいは、振る舞いが違うんですね。野生の鳩というのは、動きは少ないのですが、非常に神々しいと言うんですかね。一方、家鳩は「やたかしい」、あぁ、これは甲州弁でした。騒がしい動きですね。
そういうところがあったんですけれども、何というか、自然の中で餌を取るので、人を見ていないんですね。もし人や動物が敵対行為をすれば逃げるし、しなければ近くにいるわけです。でもその媚びへつらわない姿の中に、非常に美しい野生の姿というものがあると思うんですね。
そういう野生ということの意味が、人間は、特に、何万年も、何十万年も猛獣や様々な外敵と戦う時に、やっぱり共闘しないといけなくなったというか、どうしても弱い存在なので、「共に」という時代があったと思うですね。
それによって、そういう社会化によって、人も動物も自然とは離れていく結果になったかと思うですがね。

◇脳と神経の働きを通じて、自然の中に入っていく

そういう自然から離れていく時のことではなくて、この方法というのは、もう一度、自然の働きの中に入っていくということなんですね。水であり、土であり、火であり、金であり、木であるということをお祓いの中で迎えるといいうことですね。
このお祓いのベースの母音の「あいうえお」は、まさに、自然の五行の木火土金水であり、荒魂、和魂、幸魂、奇魂、精魂の五魂である。そういうことの元が、日本語の中にあると。多分、これからの言語学で、五母音というところが一つのアナロジーとして判っていくのではないのかと。自然科学から、人文科学ですね、人文科学の一番進んだ科学としての言語学が進んだ時に、そのことが次第に証明されていくと思うですね。
今は、我々がこの祓いを使って一足先に「あいうえお」と言うか、ずっと伸ばす音で体感を得ようとしていると言うんですかね。この自然の五行に入る練習をしているのではないのかと思うわけですね。
だから勝手に、世界の六千も七千も言語があるので、「お前だけの言語ではないんだ」と言われかねないので、日本人が優位だなどという誤解を受ける考えを起こさないようにしませんとね。でも、我々は先駆けて「あいうえお」というか、母音というものを有効に使わせていただいて、そして自然の中の五行に入っていくという技にする。
それが五感も含めて、それもただお祓いの声が入っているだけで、錐体外路系と言いますか、右脳の世界、感覚だけの世界と言いますかね。自然の中に入っていくというか。
その神経は、神の経と書きますけれども、これは、精神もそうですが、いわゆる、ターヘル・アナトミアではないですけれども、要するに、「解体新書」ではないけれども、そういうものが翻訳される時に、神経とか、後の哲学が出てくる時に精神という言葉が出ますけれども、これも精神の精は、精魂(くわしみたま)のことを言うわけですが、特に錐体外路系の神経というものは、億年単位から続く神のそういう働きですね。
脳と神経の働きを通じて、我々が自然に神に中に入っていくということを、させていただいているということなんですね。

◇今の科学をベースに、システム的な階段になっている

ですから、若干、神秘的な部分も出てきますけれども、それはやはり昭和の頃くらいまでですかね。やっぱり、スピリチュアルというもの、何か不可思議、不可能、不可説の神秘の世界があるのではないかと、これは元も子もないような言い方ですが・・・神秘なんか微塵もないんですね。そういう意味の魔法もないと。
それは、もう明らかに今の科学をベースにして、この我々が神を掴むということを、きっちりと掴む為のシステム的な階段になっているというか。ということは、それは信仰には及ばすということなわけですね。当然、科学としてそれが言える時代が、到来しているんだということなんですね。
そのことを、共に学びましょうということです。
ただ、そういう昔のやり方があるから、不易と流行と言いますかね、変わらないものと変わるものもありますけれども、変わらないものとしての一つに、先祖を大切にするのと同じ様に、こういう道を伝えてくれた方々に対する、御礼感謝と言うんですかね。
これは平安の気持ちから出る姿ですが、そういうことでやらせていただけますというひとつの宣言くらいのことですね。これを、着たからと言って、急に上手くなるということでもないかと(笑)。

◇すっと出来るような衣装を考えている

もっと簡単なものを色々と考えたんですよ。色んな世界的なデザイナーに聞いたりして、音楽も、このお祓いも我々は、日本や世界の演奏家も、皆さんに意見を沢山、聞いているんですね。何十年と聞いてきて、その研究もまたしているのですけれども、まさにデザインも、超一流のところに頼んだけれども、みんな断れて・・・どうしても、◯◯教の形になるから、見てるとね(笑)。
石原さんがロゴフェスというので、大黒様風デザインの、そういう和装を着たから笑われて、ちょっと申し訳ないこともあったんですが。未だに、もっと簡単に、すっと出来るような衣装を、まだ考えているんですね。皆さん、心当たりがあれば手を上げても構わないですから、私がデザインするとか言って、コンベンションというか、何と言うんですかね(笑)、やっても良いというくらいには思っているんです。不易と流行ですから、全然、悪くないと思うですね。

◇おみちを、誰でも出来るシステム学習法に構築する

ただ、そういうことも含めて、大きく変わることは学習法ですね。天皇陛下御一人の為の修行や、皇太子の候補者、あるいは皇太子、天皇という僅かな人達の為に、白川家の御用をされていた人達が、それをまず我々のように学んで、そして力をつけて、そういう方に、八方からお祓いをあげるような技をされていたんですね。
ですから、もともと沢山の人達にご修行を教える方法ではないんですね。そこを、私どもが苦心して、今も惨憺しているようなところがありますけれどもね。要は、ポイントは、みんなでやる方法、みんなが掴める方法、みなさんが神を掴むということが出来るところが、偏にそこを狙っているわけであります。
ですから、ちょうど、この学習法が大きな変化を起こしたのが、名人芸を、すぐに教えられるような方法というのが、システム学習ということで、日本に入ってきたんですね。
これは、50年くらい前ですか、その時に、最初の研究者の一人である、伊都さんという方が能力開発研究所におられて、その方とどういうわけか知り合いになって、そこの研究をしていたシステム学習法を始めて学んだんですね。
それはちょうど、その人達が最初に研究テーマとして考えていたのが、禅、いわゆる、曹洞禅ですね。ですから、座禅を一番科学的に説いた教科書は、正法眼蔵(しょうぼうげんぞう)で、それを誰にでも、名人の坊さん達の方法を、最初に入っても学べるような学習法の研究をされていたんですね。それで、そのような研究があるということを、最初に知ったんですが、ほとんど、50年近く経つのですが、その方法が、今やシステムも要らないんじゃないのというところまで、コンピュータのソフトウェアの開発なんかも構造的に進んだということですね。
もともと、私も、コンピュータのソフトウェアとは関係なかったけど、子供が小学4年生の時、今は二人の子供の母ですが、その子が小学4年生の時に、演劇でもって、生まれて始めてのセリフで「お父さんに、職をください」と言われて(笑)、それで東京に出稼ぎに行かないといけなくなって、そこから社会と接触する苦難の日々で、そしてそれが、たまたまソフトウェア開発の会社で。これは、ビル・ゲイツさんが、「会社ごとシアトルに来てくれ」と言ったくらい、我々の会社は・・・偉そうに言いますが、凄かったですよ(笑)。IBMからも、「パソコンは中国を任せる」と言われたくらいです。今、一番慣れないことを言ったかもしれませんけれども・・・
システム学習と、そういうシステムの開発ということは、一つの流れの中にあって、言霊を、この白川のおみちを、誰にでも出来るようなシステム学習法に構築する為に、今で言えば、私は日本の神様に遣わされたくらいの勢いで、慢心してはいけませんけれども、そう思っているんです。ですから、これを必ず、一番安全で、沢山の人に、早くですね、これは、工業的生産法で、短期、大量、超高速、高品質、高品位というもので。

◇俄然ファイトが湧いてきた

ただ、このおみちには、色々な呪咀が掛かっています。まずは、遁天刑と言って、真伝を世に絶対に出させないという呪咀が中国にはあったんですね、それだと。だから真の伝えというのは、全く出てこない。
この呪詛を打ち破るのに、やっぱり、凄い時間がかかったんですね、呪咀から。それで、次に出てきたテーマが、御一人の為だから、真っ逆さまのシステムになるわけですね。ピラミッドを反対から観るようなもので、そのくらいに違いがありますから、1人から始めているわけですね。それから、皆さんにお教えしていくと、それで沢山の人にですね。
ですから、私が一番下に沈んで海の藻屑となるような、あるいは、石になるような話でございますが、それで良いんです。その為に構築しているソフトウェアというのは、なかなか難しいんです。何処でも考えられていないんですね。
今まで一子相伝ですから、全く無いと言ってもいいんですね。書いてあるものは、白川家の日記なんかも、宮内庁書陵部というところに250冊くらいあるんですが、その中にも、絶対に書いてないですよ。
何処にも無いから、その研究者も、皇學館大学の先生で、山口剛史先生という方がいらっしゃったんですが、6種鎮魂という作法も、何処にも書いてないと言われたんですよ。その中で精魂は、本当に孝明天皇をお教えになられた高濱清七郎先生が、教えられた中にしかなくて、しかも江戸時代は、泥魂(ぬるみたま)と言っていましたからね。精魂というのは、別名であったくらいですから、ほとんど伝わっていないんですね。
ですから、私、一人になってしまいましたから、奇門遁甲の東アジアで一番というのは、世界で一番の奇門遁甲法の人と一緒に学んでいた時期があったんですが、その方が「七沢さん、白川は消えるよ」って予言されたんですね。それで、俄然とファイトが湧いてきたんです(笑)。私は、すごくへそ曲がりですから、逆のことしたくなるんですね、言われると、絶対に残してやると。それで、今の皆さまが、こんなに一回の講習に沢山来られて、本当に感謝しているんですね。
一緒に、やっていただけるということだけでも嬉しいのですが、これを更に進めて、皆様方が人生の中で、必ず良かったなと思えるものとして、共に学んでいただければ、それをに向けさせていただくということが出来れば、凄く嬉しいし、きっとこの“おみち”というものを伝えて来られた、数千年に渡る審神者や神代の方々に喜んでいただけるのではないかなと。
あるいは、そういう方々が、ほとんどもう神になっていたりするわけですが、そういう神様を迎えて出来るということが、また、非常に嬉しいことなんですね。
皆様方の一人ひとりの家の遠津御祖神とひとつになっていただく、あるいは自然の五行の神を迎えていただく、ひとつになっていただく、そしてその先にある国津神と天津神を、この手で掴んでいただくという方法は、全てあるわけですね。

◇一番安全な方法は

ですから、もう残しますから、全然、心配いらないんです。私が、色々な結社の研究をしてみたんですけれどね。秘密ということは、一番危険なのは、その秘密を独り占めにする、あるいは、秘密を秘密にすることが一番危険なことなんですね。要するに、この白川の道も秘密だったわけです。一子相伝ということは秘伝だったので、一人が一人にしか教えなかったんですね。
一人が沢山の人に教えてしまえば、もう誰からも手出しは出来なくなるんですよ。これが一番安全な方法ということを、私は10代から、その研究をしていましたので、早くからこのことが分かっていたんですね。
ですから、というのが、私のモットーであり、この白川をお教えする時のモットーなんですね。
だから、今日分かったことは、毎朝”はふりめく”でもって、あれは朝に分かったことなんですね、あるいは質問で出てきたことを、お伝えするという精神でもってするということでやらせていただきます。
ですから、その辺りを、皆様方と共に、変なこともありますけれども、科学であるということ、そして今までの我々の先祖や、日本の国の方々が、しっかりと守ってくださったもの、伝えてくださったものを、それを共に見てみましょう、あるいは、それを一緒に学んでみましょうというところで、同調されるところがあれば、共にやっていただきたいという思いでございます。
ですから、本当は、いつでも、そういう公開していくのが、一番良いんですが、なかなかですね・・・ただ早く関わって、そういう仕事をしてみたいということであれば、終の棲家構想というものもございますから、一緒にやっていただければ、有り難いかなと思っております。宜しくお願いしたいと思います。
今日は、本当にありがとうございました。