0452話:2018年06月02日

「アルメニアを巡る25の物語」出版記念講演会での七沢代表祝辞

本日は、おめでとうございます。
和器出版から出版できまして、本当に良かったと思っております。

◇私たちの統合ソフトに興味をもってくださった

大使と私は本当に長いお付き合いをさせていただいておりまして、私たちが作った統合ソフトをアルメニアで使っていただこうとしたことが、実は20年前にあって、本当に先見の明と申しますか。
大使は数学者でもあらせられますから、一番進んだ科学というものをご存知で、そして、そこのところからアプローチをしてくださって、世界に、国家として使えるようなものであると目を付けて頂いたのは、私の人生の中でも非常に恩義に感じているというと失礼になってしまいますが、いつも心に思っていたんですけれども。

◇ノアのような方がアルメニアの地にいらっしゃる

後で分かったことなのですが、ある時、私の血縁の方がアルメニアの男性の方と結婚されて、皆さんご存知だと思いますが、矢崎さんですが、アルメニアのアルミネさんという方から、きっと先祖の中に自分の問題を解決してくれることを感じると、だから会ってみなさいと言われて、それでアルメニアからいらっしゃったということがあってですね。
これももう大分、何年も経っているのですが、その時にアルメニアのことを知ったんですけれども、まさにノアの方舟のアララト山で降りたというか、人類の成長時の始まり、人類の中興の祖のようなノアの存在が、アルメニアの地に残っていらっしゃる方々であるということになると思うのですけれども。

◇甲州種はアルメニアのぶどうだった

アルメニアの方々が伝えた、先程のワインの話ではないのですけれど、今は世界にぶどうの品種が沢山ありますけれど、日本でもワインにする主だった品種がたった一つありまして、それが甲州種なんですけれども。なんとその種がアルメニアのぶどうだったらしく、DNAが一致したという。何かやはり始まりがそこにあったと言うか。
日本でも新宗教の経典の中にあるのは、アルメニアから国常立神様、日本の始まりの神様が来られたとか、あるいはスサノオノミコトがアルメニアに行ったとか、たわごとのように感じますけれど、そういうふうな物語があるわけですけれど。

◇共通点が多い、アルメニアと日本

そういう中で、始まりの国と端の国という、そんなイメージの中で、特に甲府というのはアララト山、富士山、あるいはぶどう、風景であるとか、玉、黒曜石、それから世界の二大地震国とか、あまりにも共通点が多いということがあろうかと思うのですけれども。
変な話になってはいけないのですが、アルメニアの方々にたくさん日本に来ていただきたいなということを感じました。もちろん日本というのはそういう沢山の人たちが最後にいらっしゃって、定住していただいて、きっと日本の文明や文化、あるいは人というのが出来たんですね。
逆に言えば、日本も縄文以降、一種の、人種のるつぼのような国際人かもしれませんが、そういうところが感じられたんですね。また、大使は勝沼でもって、終の棲家を作ってもいいんだよと言われていたので、ますます意を強くしてですね、アルメニアの方々をお呼びしたいな、ということを勝手に妄想していたんですけれども。
今回、我々が逆にアルメニアに行こうということでですね、アルメニアと日本の方の子どもさんが洗礼式をするということでですね、三十人くらい、一緒に行っていただいて、その式に参加させていただいたということもあります。
その時に、さきほど大使が仰っていましたように、俳句をですね、ちょうど8月6日の広島の原爆が落ちた平和の日に、アルメニアのエレバンで、一緒に俳句の会を主催していただいたということもありまして、そういう文化もまた、学問としても、非常に優秀な方々が沢山いらっしゃって。しかも子供さん達との交流の中で始まるというか。
アルメニアの位置は、ちょうど東西の交流の場所ですから、よくぞ永らえていてくださったと思うのですけれども、去年、六千年前のワインの醸造所の遺跡が発見されましたけれども。そういうものも、今や甲州のワインもいよいよ世界的ワインとなっていこうとしています。私も去年、始めてロゼを作りまして、今日比べて頂こうと持ってきましたんですけれども、数がなくてすみません。今年はいよいよ、アルメニアの醸造所にあやかって、また作れればいいのではないかなと思っております。

◇大使の本がきっとガイドになる

大使の書かれたこの本は、きっと沢山の日本人の方々が、これからアルメニアに目覚めていかれる、そのガイドになるのではないのかなと感じます。
是非、読んでいただければありがたいかなと、そういうふうに思っております。
本日はありがとうございました。