0463話:2018年06月11日

今日は、ご苦労様でございました。

◇”ハラール”と鎮魂

“コーラン”のお話がありましたが、コーランを最初に翻訳した方は、山梨出身で、慶應義塾大学の前嶋教授という方で、翻訳が、べらんめえ調で、その後絶版になりました(笑)。やっぱり、神のことばは、尊厳のある言葉として、うやうやしく翻訳しなければならなかったんですね。
今、”ハラール”というか、イスラムで屠殺とかをしたときに、どれだけ動物の苦痛を退けて、日本的にいうと鎮魂して、死ぬ時の苦しみを人間が、その肉から受けないようにするということで儀式があるんですね。それを、お坊さんが、しっかりと取り除くというのをしないと食べないということが、イスラムの食習慣にあるわけです。
たまたま、私も、一緒に、二十年以上前からやっていた、小笠原さんという社長がいるんですが、その仲間の皆様が、日本のハラールの認証の一番の権威で、来週、その皆さんと会うことになっています。ちょうど、鎮魂が、ハラールと同じような意味合いを持っていると思うんですね。
なんというか、動物たちの想いを、死の苦しみを、全て受け継がないことですね。ただ、人間の勝手なわざということになってしまうのかもしれませんけれども・・・。それを、仏教流に言うと成仏させてあげて、そして、いただくということになるわけですが。
その辺りで、イスラム教圏の人達は、日本に関しては、信頼しているんですね。だから、日本人は、非常に、信頼を受けていまして、そのところを、共に、やろうと。だから、日本から、しっかりとした認証受けられるような企業を作っていくということは、これからの信頼ということで、非常に大事な仕事になると思っております。

◇”神衣美(かんそみ)”の話

衣類なんかも、本当に、”神衣美(かんそみ)”、前後左右、神御衣(かんみそ)では、ちょっと、着るものが、味噌ぽいというのは、あれだなと思ったんで、ひっくり返して、”かんそみ”というふうに、させていただいているんですが。
これは、天照大御神が、忌の機屋(いみのはたや)でもって、神々に差し上げる着物を作るということが始まりで、忌の機屋の忌というのは、己の心というふうに書くんですが、まあ、機織り姫ということになるんですね。
それが、機械というところの天機置師神ということに繋がるんですが。そういう神話に基づいて、神様が神様に衣類を献饌するということで、白川家の場合には、絹というか、幣帛といって、今では、お金になっておりますけども、大事な衣食住の衣のところで、一番大事なところが、絹だったんですね。それで、白川家には、絹を献饌される場合が多かったんですね。ですから、お金をいただけないから、何というか、お手伝いさんたちも、男性は、絹の褌を、昔は着けていたといわれています。神様に、一番大事なものとしての絹織物を、差し上げるということなんですけれども。
そういう神に差し上げるような衣類のための繊維を作っていくというか、それを作る時に別天水を吹きかけながら、柔らかい布を作ろうということです。
ちょうど、候補になる良い会社が、たままた、山梨にあったので、その社長にお願いしようというかなということで、考えております。まずは、下着から作ったら、一番良いのではないかということで、今日、大野さんが、お話された通りなんですが。別天水の一つの利用の仕方といいますか、そういうものとしては、一つ方法があるのではないかなと。

◇新しい時代の「仕事」を創出するミッション

我々は、何で色んなものに、手を出すのかというと。一つの事業のことでも、上手くやるとそれだけでもって、世界的な企業になるくらいのアイデアがあると、勝手に思っているんですが。そういうものを、一つやれば、一点突破出来ると思うのに、何故、色々なものを、次々に考え出すのかというと、一つの新しい時代の仕事というものの創出というんですかね。失うほうの喪失ではなくて、創るほうの創出をやることが、一つのミッションにあるのではないのかなということで、敢えて、次々と新しい事業企画、事業計画を出していただいているということなんですね。
そんなこともありまして、我々は、機械でも、一番古い機屋のところから、機械の一番の源になるような神様まで、呼んで働いていただいちゃうということもやるんですが。
たぶん、この七十年ぐらいの人類の叡智といいますか、知識の獲得した大量といいますか、その量から質への転換へというと、一つの共産主義のような言い方になりますけれども。一種の質的転換ということでいえば、全く新しい仕事が出来てくるんじゃあないのかと。
もちろん、今、ITが次第に発達して行くと、労働というものの質が変わって、頭脳労働や知的労働までも、機械が代わりをするような話というのが、いよいよ、現実化してくるというか。そういう意味でいうと、我々は、仕事の上で窮地に立たされてくると言ってもいいと思うんですね。それは、機械装置がそれを迫ってるのではなくて、人類の進化がそうさせているという言い方も出来ると思うんですね。
その時に、これから、どんな仕事をすることになるのかということを、例えば、今の知、情の世界でも、沢山の芸術の世界や文学も進んだものが出てきますが。そういうものも有りますが、知も、科学的知識というものが、どういうふうに進んで、その科学的知識の伝達や応用というものが、どういう職業になるのかということで、今、日本は、教育のカリキュラムが、この二十年くらいで、改変が一気に進んでいます。

◇子どもたちが能力を発揮できるように・・・

これから、どんどん生徒が少なくなるということで、今までの学問をどういう姿勢で教えるかということも、テーマとしてあがってくるんですね。
野口悠紀雄先生なんかは、書著『「超」独学法AI時代の新しい働き方へ』で、“独学のすすめ”ということを言われていまして、自分で学べるような時代が、ITの進化によって起こってきているんだということを言われていますが。そうすると、教えるということも事業の面から見た新しい形で、塾とか学校もそうですが、”教育は、国家百年の計”といわれていた、教育というものも、もう百年どころか、本当に、すぐにでも、改革もしないと、教える方も、いけないんじゃないかと。
教育は、一種の能力開発ですよね。新しい形で、子供達が、どういうふうに能力を開発したら、2045年といわれている、シンギュラリティーが起こる前に、既に、そういう天才的な能力を掴み発揮できるようになるかですね。それが、皆さん、子供たち、全員に、そういう時が来ているんだと思うんですね。
だから、そういうものを掴まないと、天才的な能力を開発しないと、これからの時代の転換期に生き残れないと。一方では、どんな仕事をしたらいいか、これからのお父さん、お母さんも、悩むことになろうかと思うんですね。
そういう中で、我々が、ITを使い、あるいは、神話知ですね、人類の知の源に、最初の文化としての神話というものの叡智というものを使いながら、現代に、どこまで迫れるのか。
そういう天才的な能力を、すべての子どもたちが発揮できるようになるのかということですね。多分、これからの人類の意識進化の大切な基本になるのではないかということですね。
ですから、我々が、数学や哲学でも、思考実験ということの証明で進めるような学びというものも起こっているわけでして、ましてや、どういうものが、人類にとって、良い概念になるのかということの概念実験と、その概念装置化という範囲も含めて、考えなければいけないんですね、もちろん、今の文化というものも。

◇一万六千年の日本の文化の棚卸し

ですから、日本という文化が、一万六千年という単位の中に、ぎゅうぎゅう詰めされていますが、ちょうどメビウス輪を二次元にした様に詰まっている、その大量の文化を、ここで棚卸ししてですね。そして、それを世界にお出しするという、そういう文化商社みたいな役割なのかもしれませんよね、文化知識価値化商社という。
そういう文化として、それをお出しするというところが、これからの大伴さんの話の続きにもなりますけどもね、そういうものを文化として、まだ、世界に、お出ししていないんですね。それこそ、縄文文化から、弥生、飛鳥、天平、平安、安土桃山などの戦国の頃や、江戸文化、そして、明治以降の西洋文明を取り入れた時の文化も、ネオジャパニスクとか、色んなジャパニズム、ジャパニスクというんですかね。
日本学という言い方をする学問もありますけれども、まだまだ、殆ど何も出ていないということで、国も、いよいよ、世界に、文化をお出しするような形、あるいは、交流するような形の法律を作ろうかということで。
これは、中山先生が苦労されて、”日本のこころ(政党)”を離れたことは、少し残念だと思っておりますけれども。この法律に関わって、一生懸命やっていただいたことは、祝殿でも、講演していただいたんですけれども。その時に、本当に、感謝したんですが。
これから、我々が、文化というものは、沢山ありますから、どの文化とも言えませんけれども、少なくとも、日本文化の根底にある古神道、古い神の道と言っておりますけれども、そこは、ほとんど出ていないと。

◇世界へお出しする最初の第一歩は・・・

それは、白川が受け継いでいるわけですけれども、まさに、微力でも、これから学びたい人を、一生懸命に白川学館に、足を運んでいただこうと。沢山の皆さんに、まだ、うまく説明できないですけども、そういうことを、やってみたいという人を募っていると言ってもいいと思うんですよね。その中に、階層性というものが、人類がやっと掴む道ができたと言ってもいいんですけれども。その辺りを、どういうふうにお出しするかということが、テーマというんですかね。
神智覚学ということで、神の智恵を受けて、あるいは、神と繋がる情を掴む、あるいは、神の創造意志ということを掴むと、それが、知情意という簡単な哲学でもありますけれども、そういうものを通じて、我々が、表現できるようになった時に、ようやく、世界にお出しする文化の最初の第一歩が、始まるんじゃないのかなということを思います。
そこでも、新しい職業ができるんですね。それが色んなロゴストロンのコンサルティングとか、そういうふうな表現でいったら、おこがましいですけれども、数学で言えば、数学の新しい仕事になるような教え方とかですね。そういうところを、能力開発として、いよいよ、子供さんだけじゃなく、大人にもお出しできるような能力開発の仕方を、やっていこうというか。
そういう目で、今日の一日の皆さんの一言一言を見ますと、やっぱり、新しい時代に踏み込んでいるんだなと。皆さんが、新しい時代の仕事を、既に、開発していると感じられたんですね。

◇「トランプ大統領は、何を選ぶかな?」

豊福さんのアメリカのオバマ大統領に教えたという方のワークをやっていただきましたけど、私も、38個ある価値観を観ながら、感じたのは、「トランプ大統領は、何を選ぶかな?」と思って、多分、「家庭」というものを選んだと、思っていました。自分のことではなくてね。そしたら、清仁くんも、家庭を選んで、「ああ、近いな」と思って(笑)。子供や奥さんに、もうメロメロというか。そういうものを見ていて、やはりなと。余計なことを喋りました(笑)
今日の38個の項目の中で、「家庭」だけが突出した、実態概念で、あとの37個は、心理要素の概念に分けられておりました。アメリカでは、それも、心理的な概念としてのファミリーではないんですね、ファミリアなのか、よく英語がわからないので、あとは、お聞きするとして。たぶん、あの中で、家庭というものだけが、燦然と輝いていたと。別に、選ぶのが悪いわけではなくて、何を選んでも構わないと。
心理要素としてのそれを大事にしていくという表明だということで、別に、皆さんが選んだものに、どうこう言うわけではないです。作る方として観ると、そういうふうな捉え方も出来るかなと。まあ、偉そうにいって、ごめんなさい。

◇「ふと思うは神心」

そんなこともありまして、一日、皆さんと共にしていると、脳も気持ちも、意志も通い合うというかですね。だから、皆さんが、それぞれの立場で、色んなところで1ヶ月間、関わって、今という、中今の中で、時空間の中で、瞬間に掴んだものというのが、白川では「ふと思うは神心」と言っています。
布斗麻邇とは言いませんが、間に合うか分かりませんけれども、ふと思うこと、瞬間に意識にのぼって来るものなのですが、結構、神の心の場合がありますねということを、白川ではいうんですかね。
ですから、修行というものの、お祓いをして、ふと起き上がる瞬間に湧き上がるようなことは、非常に、大切にされて、その感覚を身につけられていかれると良いですね。だんだん、お祓いをあげている時とか、あるいは、その前後に、ふと思う瞬間が出て来るということがあります。そういうことが、伝統としてありますので。その辺りは、皆さんが、ふと思っていただければ、無理に思うことはないんですが、良いかなということも思います。また、1ヶ月間、それぞれの部署でもって、ふと思ったことが、また、それが、皆さんと一緒に、出来るようなものになれば良いなと。
私は、今日は、これが、どのように使われるか分からなかったんですが、名前が一つ、ふと思いました。”BETTEN”も見ていたら、”NETTEN(熱天)”、反対から読んでも、NETTENで、新しいロゴが出てきました。
お後がよろしいようで(笑)