白川学館 とは?
白川学館とは、「白川学館の再興」および「日本の中枢伝統文化継承の今日的組織化」を目的とした組織である。
理 念
いにしえより行われた宮中のまつりごとは、平安中期より幕末までのおよそ八〇〇年、白川伯王家によって執り行われました。そして、白川学館とは、京都の公家・白川伯王家に設けられた、神祇文化継承のための研修機関のことを指します。
近年、大震災、大原発事故を被り、日本は国難の様相を呈しており、国の存亡が問われています。また、他面で、それは世界的な規模にも連動しています。文明原理や地球環境の課題などが、厳しく問われているからです。
私たちは、歴史的背景を鑑みた場合、白川学館の再建は、この激動の時代に合って、大きな世界的要請に立つと言っても過言ではないと考えています。
白川家を遡れば、古代神祇官制に至ります。更に遡れば、大化前代の祭官制や建国期の祭政体に至ります。それらは、中国大陸、朝鮮半島などの政治・軍事情勢に絡む世界的地平に関与しました。種族、民族、国家などにまつわる大計や根本政策を企てる機関でした。
それ故、白川学館の再建は、大きく時を遡った古代原理への回帰志向とも言えます。時代は、巨大な運命的節目を迎えています。厳しい試練期でもありますが、今こそ、白川学館の再建が必要なのです。
御挨拶
近世後期、この白川家の学校体制は拡充を見ました。天保年間の平田篤胤学頭就任は、そのあらわれの一つです。神祇道復興を図り、神祇官再興を建白するなど、時代の要請に応えてきました。
学校の創設期は不明ですが、古く宝永年間(1704年~1711年)に、臼井雅胤学頭の名がみえます。次代の森雅胤学頭は『神道通国弁義』を著しました。この頃に、幽かな淵源が窺えます。
白川家は、皇室側近公家であり、歴代神祇官を統括し、八神殿奉仕、皇族・摂関への御拝作法伝授などを伺いました。花山天皇の皇孫・延信(のぶざね)王の神祇伯就任(1046年)に始まります。その後、諸家出身の神祇伯を見るも、顕広(あきひろ)王(1165年就任)以降、当家世襲となりました。
最後の当主は、白川資長(すけなが)です。宮内省掌典を経て、貴族院議員になり、後に、昭和10年代に神社制度調査委員などを務め、戦後は神社本庁参与となりました。昭和34年に逝去。ここに、900年の永きにわたる家系は絶えました。
我々は、白川家の歴代神祇伯、諸学頭、諸先学の志を継ぎ、意を汲みつつ、新たな世界を拓く所存であります。
平成二十四年八月十一日(祝殿建立記念日)
一般社団法人 白川学館
七澤 賢治
事業内容
・ 白川家資料の調査/収集/整理/研究
・ 出版(白川家年表/事典/啓蒙書/研究書等)、機関誌発行
・ 関連史蹟(墓地等も含む)の調査/整備/記録化
・ 歴代伯王・学頭らが志した神祇祭祀文化の顕彰および継承活動
・ 旧時代の王権文化の意を汲み、かつ今日性を持つ、創造的新日本文化の模索と提唱
・ 21世紀的な高等国策文化の追求
沿 革
平成22年6月2日 | 一般社団法人白川学館設立 |
平成24年8月11日 | 祝殿建立 |
平成24年10月8日 | 第1期入門講義が開講 |
平成24年12月8日 | 祝殿での金大偉氏によるシンセサイザーコンサートが地元テレビ局にて放映される |
平成24年12月22日 | 暦法祭祀が祝殿で行われる |
平成25年1月25日 | 月刊誌「白川通信」創刊号が発刊される |
平成25年2月17日 | 宮中真言院の後七日御修法の再現が祝殿で行われる |
平成25年4月27日 | 第2期入門講義が開講 |
平成25年4月13日 | 分離唱 鍋島久美子先生による風の歌コンサートが祝殿で行われる |
平成25年4月18日 | 祝殿講習が開講 |
平成25年8月11日 | 祝殿建立1周年祭が行われる |
平成25年10月18日 | アルメニア駐日大使が甲府市長を表敬訪問した様子が地元新聞に掲載される |
平成25年10月20日 | アルメニア大使館後援コンサートが祝殿で行われる |
平成25年11月 9日 | 第3期入門講義が開講 |
平成26年2月22日 | 神道基礎講義春季講座が開講(全10回) |
平成26年3月26日 | 分離唱ワークショップが東神社で行われる |
平成26年3月30日 | 春季講演会「神祇伯白川家の歴史と展開」(皇學館大學 山口剛史先生による講演)が行われる |
平成26年4月12日 | 祝殿コンサート『分離唱と祝殿の響き』が開催される |
平成26年4月26日 | 第4期入門講義が開講 |
平成26年4月26日 | お作法確認会が開講 |
平成26年5月10日 | 神道基礎講義夏季講座が開講(全10回) |
平成26年5月15日 | 奈良裕之さんによる奉納演奏が祝殿で行われる |
平成26年5月29日 | 白川学館会員交流会が開催 |
平成26年7月13日 | 祝殿コンサート『五行の響きシリーズⅠ』古事記百神が開催される |
平成26年8月 9日 | 夏季講演会「伯家神道と鎮魂祭」(皇學館大學 山口剛史先生の講演)が行われる |
平成26年8月10日 | 白川学館年祭が行われる |
平成26年10月25日 | 第5期入門講義が開講(オンライン動画による講義となる) |
平成27年2月11日 | 白川通信ネットが公開される |
平成27年3月 7日 | 第6期入門講義開講(オンライン動画、入門講義集、実践テキストが整備される) |
平成27年3月27日 | 写し祝詞の実践が祝殿で行われる |
平成27年4月 4日 | 第7期入門講義が開講 |
平成27年4月11日 | 分離唱 鍋島久美子先生による風の歌コンサートが祝殿で行われる |
平成27年5月 9日 | 白川学館門人交流会が開催 |
平成27年6月27日 | 第8期入門講義が開講 |
平成27年8月 9日 | 兌館建立 |
平成27年8月 9日 | 白川学館3年祭が行われる |
平成27年9月11日 | 山梨学院大学国際リベラルアーツ学部神道ワークショップの講義が始まる |
平成27年10月10日 | 第9期入門講義が開講 |
平成28年1月 7日 | 奈良裕之さんによる奉納演奏が祝殿で行われる |
平成28年1月30日 | 白川文庫シリーズ1「黒曜石の鎮魂石と勾玉」を出版 |
平成28年2月11日 | 宮中真言院の後七日御修法の再現が祝殿で行われる |
平成28年2月13日 | 第10期入門講義が開講 |
平成28年3月 7日 | 白川文庫シリーズ2「白川学館のあらまし」を出版 |
平成28年4月29日 | 新たな学びの体制のもと、白川学館での講座・講習が始まる |
平成28年4月29日 | 新・入門講義が公開 |
平成28年8月11日 | 白川学館年祭を執り行う |
平成28年9月~12月 | 山梨学院大学国際リベラルアーツ学部にて神道ワークショップを開催 |
平成28年10月9日 | 大相撲富士山山梨場所を白川学館門人と山梨学院大学の生徒と共に観戦 |
平成28年12月 1日 | 七澤代表の日々のお話を配信するメルマガ「はふりめく」が開始 |
平成29年9月~12月 | 山梨学院大学国際リベラルアーツ学部にて神道ワークショップを開催 |
平成30年1月 7日 | 御粥神示を行う |
平成30年5月 1日 | 白川学館会員制が始まる |
平成30年6月16日 | 「諏訪の神ごと覚え書き」を出版 |
平成30年9月9日 | 白川学館で謹呈した太刀を持ち、横綱稀勢の里が土俵入り |
平成30年10月10日 | 大相撲富士山山梨場所を白川学館が後援し、白川学館門人と共に観戦 |
平成30年12月15日 | 白川文庫シリーズ3「火明玉物語」を出版 |
平成30年12月15日~16日 | 圀手會と合同で伊勢神宮正式参拝を含めた伊勢ツアーを行う |
平成31年2月 1日 | 電子祝殿が開設 |
平成31年3月27日 | スタンフォード大学の学生への講演 |
令和元年5月1日 | 即位禮當日祭を執り行う |
令和元年6月9日 | 祝殿にて結魂式(結婚式)を執り行う |
令和元年6月26日 | 「十種の電子道場へようこそ」を出版 |
令和元年7月16日 | 御神剣の火入れ式を行う |
令和元年8月10日 | 七澤賢治 健康学セミナー(全26回)を公開 |
令和元年8月11日 | 白川学館年祭を執り行う |
令和元年9月25日 | アメリカ・トランステック代表者が祝殿を訪問 |
令和元年9月29日 | 横綱・稀勢の里関(現:荒磯親方)断髪式に参列 |
令和元年10月1日 | 吹き送りサーバーの運用開始 |
令和元年10月22日 | 即位礼正殿の儀 寿祭を執り行う |
令和元年10月27日 | 国土安鎮祭を執り行う |
令和元年11月3日 | 白川学館図書館 開館 |
令和元年12月14日~15日 | 圀手會と合同で伊勢神宮正式参拝を含めた伊勢ツアーを行う |
令和元年12月28日 | 東京にて人類の罪穢れ吹き送り大祓祭祀を執り行う |
令和2年1月8日〜14日 | 後七日御修法時の祝殿の模様をライブ配信をする |
令和2年1月10日 | 「宮中真言院」再現の試みを出版 |
令和2年3月17日 | 白川学館体験会を行う |
令和2年3月26日 | 「神令」を出版 |
令和2年4月1日 | 白川学館の学びの体制を刷新(入門講義制の廃止) |
令和2年4月7日 | 電子幣帛の開始 |
令和2年5月1日 | お田植祭を執り行う |
令和2年6月30日 | 晦大祓を執り行う |
令和2年7月15日 | 冊子「鎮魂とは何か 黒曜石に映える神々の世界」発行 |
令和2年8月6日 | 七澤代表の短文を配信するTwitter「はふりこと」を開始する |
令和2年8月10日 | 白川学館 八周年の年祭を執り行う |
令和2年8月11日 | 白川学館会員制度の変更(伝授から修習へ)、おみち学習システム開始 |
令和2年10月31日 | 白川学館第六種神拝作法修習「白川学館神拝作法集(第六種)」刷新発行 |
令和2年10月10日 | 白川学館神拝作法集第七種・第六種神拝拍手作法編が刷新される |
令和2年10月30日 | 第六種神拝作法修習講習が開催される |
令和3年1月22日 | オンライン祝殿講習がはじまる |
令和3年2月2日 | 白川学館家庭祭祀冊子が刊行される |
令和3年2月27日 | 第七種神拝作法修習講習が開催される |
令和3年3月26日 | 大霊神顕現祭が圀手會と合同で東京にて執り行われる |
令和3年4月1日 | 朝拝時に日替わりの鎮魂石が使われるようになる |
令和3年6月26日 | 第六種神拝作法修習講習が開催される |
令和3年7月27日 | 荒磯部屋(現:二所ノ関部屋)地鎮祭が茨城県牛久市にて執り行われる |
令和3年8月9日 | 白川学館年祭(九周年)が執り行われる |
令和3年10月23日 | 第七種神拝作法修習講習が開催される |
令和4年1月7日 | 節供冊子ハレノヒのしつらひ「七草御粥神事祭」発行される |
令和4年2月22日 | ロゴストン顕現祭が圀手會と合同で執り行われる |
令和4年2月26日 | 第六種神拝作法修習講習が開催される |
令和4年3月3日 | 節供冊子ハレノヒのしつらひ「雛祭祭祀」発行される |
令和4年4月25日 | 週刊メルマガ「白川だより」が開始される |
令和4年5月5日 | 節供冊子ハレノヒのしつらひ「端午祭」発行される |
令和4年5月22日 | 第七種神拝作法修習講習が開催される |
令和4年5月25日 | 写し祝詞講習が開催される |
令和4年6月14日 | 祝詞構文講習が開催される |
令和4年7月7日 | 節供冊子ハレノヒのしつらひ「七夕願立祭」発行される |
令和4年7月14日 | 白川学館家庭祭祀講習が開催される |
令和4年8月11日 | 白川学館祝殿建立十周年記念祭(年祭)が執り行われる 記念誌「白川学館の祝殿 意志を持ち成長し続ける生命体として」発行 |
令和4年8月29日 | 祝殿にてデジャリデュ演奏会が開催される |
令和4年9月9日 | 節供冊子ハレノヒのしつらひ「重陽祭」発行される |
令和4年10月22日 | 第六種神拝作法修習講習が開催される |
令和4年12月2日 | 伊勢奉告祭が圀手會と合同で伊勢にて執り行われる |
令和4年12月14日 | 菟田中子講師による特別講演が行われる |
令和4年12月26日 | 「邪に穢れし罪事咎祟吹き送り大祓」祭祀が圀手會と合同で東京にて執り行われる |
令和5年1月21日 | 第七種神拝作法修習講習が開催される |
令和5年1月26日 | 祝殿講習解説会が開催される |
令和5年2月3日 | 白川学館神拝作法集・第五種神拝拍手作法編が刊行される |
令和5年2月18日 | 第五種神拝作法修習講習が開催される |
令和5年2月22日 | 第十六回圀手會チャネル御圀體岩戸開奉告祭が執り行われる |
令和5年3月1~3日 | 「ことのは ことだま」~古代文字と麻絹綿の比礼~展示会が甲府市内ギャラリーにて開催される |
令和5年4月25日 | 令和の岩戸開き奉告祭が執り行われる |
令和5年5月31日 | 令和五年 大八洲国地鎮臨時祭が執り行われる |
令和5年8月11日 | 白川学館 祝殿建立十一周年祭が執り行われる 七澤賢治講話集「はふりめく」其の一、其の二 発行 |
組 織
元代表理事
〈プロフィール〉
七澤 賢治 Kenji Nanasawa
昭和22年9月26日山梨県甲府市生まれ
早稲田大学社会科学部卒業
大正大学大学院文学研究科(宗教学専攻)修士課程修了
一般社団法人白川学館 元代表理事 / 一般財団法人和学研究助成財団 元代表理事 / neten株式会社 元代表取締役
大学時代より、「宗教学」「社会学」「心理学」「言語学」等、幅広い研究を行う。その過程において、明治天皇の言霊学の師であった山腰弘道氏の孫弟子である小笠原孝次氏に師事。1981年に小笠原氏の命を受け、甲府に言霊神社を創設する。また、宮中祭祀を司る伯家神道の学頭であった高濱清七郎氏のひ孫である高濱浩氏の導きを受け、「おみち」の継承者となる。
2010年には、一般社団法人白川学館を設立し、伯家神道の教えを民間へ伝える学びの場を開いた。
2014年には、一般財団法人和学研究助成財団を設立し、これからの日本のより良い発展を支える「和学」の研究を支援する活動を始めた。
一方で、様々な事業会社の顧問を務め、その一つであるシステム会社において、IBMと業務パッケージシステムの共同開発を行い、出来上がったシステムは、世界最大手のソフトウェア会社からオファーが来るほどとなった。そのシステム開発には、それまでの研究の成果が十二分に生かされ、開発されたシステムの名称は「ビジネスマンダラ」と呼ばれた。
2000年には、自ら事業会社を立ち上げ、それまでの経験を生かし、すべての生きとし生けるものが、その本来の生命意志を全うすることができる社会の創造に貢献するべく活動を始める。知の統合システムの構想から始まり、言語周波数システム「ロゴストロンシステム」の開発へとシフトしていった。
<研究分野>
形而上学・哲学・知識・コミュニケーション・医療・民間医療・言語学・進化学・量子医学・宗教学・環境学・情報システム学・・・etc