12月12日の木曜日に、写し祝詞講座がありました。
11月30日の朝、テレビをつけていますと、『旅サラダ』という番組で、小林幸子さんが薬師寺を訪れ、写経をされるという映像が流れておりました。まず身を清め、それから写経をされるという映像でした。何行か書かれているうちに、小林幸子さんが「ダメだ。私、写すということに集中していたんですけれども、自我が出てしまって書けない」と薬師寺の係の方にお話しをされました。すると、係の方は「いいんです。そこに気づいたことが大事なんですよ」と仰っていました。そして、写経を全部書き終えた後、「自分とすごく向き合うことができたので、非常に良かった。いい経験だった。そして、皆さんも体験してみてください」と、そんな映像が流れておりました。
それを写し祝詞に活用できる、参加してくださった方の参考になる、と感じ、山口さんに編集をしていただき、まずそこから始め、そして写し祝詞に取りかかっていただきました。参加した方々は、写経と同じように書けない、いつもの文字になってしまう、集中力に欠けてしまう、という体験をしながら、書いていかれました。
私は、七澤賢治先生に伺った際、「写し祝詞も写経もそうなんだけれど、書く文字は光よりも早いんだよ。だから思うことがすぐに伝わるんだよ」と教えていただいたことを思い出して、それを参加してくださった方にお話しをしました。
日々お祓いをして、そして写し祝詞をする際も、自分が書くのではなくて、神様と一緒に会話をしながら行うように意識します。「お祓いというのは、神様と会話ができる唯一のいい場であるから、そのようにお祓いをすると、早くいろんな体験ができるんだよ」という先生の言葉を思い出しながら、「写し祝詞もそのように書かれると、違ってくると思いますよ」ということをお話しして、体験していただいたら、いつもと何か違うのではないかな、ということを参加してくださった方も体感して終えることができました。
自分と向き合ういい機会ですので、年の瀬でとても忙しいと思いますが、「とほかみえみため」と書くだけでもいいので、体験してくださると、客観視する自分を経験することができます。そして、神様と向き合うということも体験できると思います。
ありがとうございました。