二月十一日に「白川学館 建国記念月次祭」が執り行われました。本年度の「令和七年 白川学館 建国記念月次祭」におきまして、甲府の祝殿にてご参列の皆様、そして、オンラインからご参列されました皆様とご一緒に、電子祝殿にて祭祀を執り行わさせていただきました。
建国記念月次祭におきましては、神武天皇が国を建てられたことの本義を確認させていただきますなかで、皆様とご一緒に公の平安清明をお祈りさせていただきました。祭祀後には、直会が開かれ、「水と創造」をテーマとする座学も執り行わさせていただきました。
式次第の後のお話として、当方よりお話をさせていただきました。「はふりめく」より、紀元節をテーマとするお話をもとに、共有させていただきました。
天皇家におきましての天皇の道は、「皇道」、そして「王道」という意味であること、そして、日本の「皇道」、「王道」が目指そうとしたことは、争いによるものではなく、覇権に頼らないで道を開くことで、平和をもたらすことにあること、そして、「王道」の精神で続いてきたことの根源を、今日の時代において自覚をもって学び直すことが大事であることを、「はふりめく」から共有させていただきました。
そして、白川のおみちにおいての紀元、国を建てるということの本義は、国風(くにぶり)のあり方、そして、国風のなかに国体のあり方があるということ、そして、国体を体感するご修行が白川のおみちの大事なご修行ともなること、さらには、家庭祭祀のあり方にも繋がることにもなることを、「はふりめく」からのお話として共有させていただきました。
大伴審一郎様よりお話を賜りました。戦後八十年が経つなかで、日本の国のあり方、人としての生き方を、あらためて振り返ることの大事さのお話がございました。
そして、日本国は、今もなお、敗戦国の位置付けでもあることを、国際社会における日本国の様々な現状からお話いただきました。
そして、経済を中心に発展してきた日本の戦後のあり方があるなかで、あらためて、日本が本来備えている伝統に培われてきた精神性としての「真善美」のあり方に立ち戻ることの大事さと、神武天皇の創業の本義に結び付く概念としての「八紘一宇」の精神を確認することで、共により良い社会を目指すことの大事さをお話いただきました。
「令和七年 白川学館 建国記念月次祭」におきまして、誠にありがとうございました。