令和七年「春季皇霊祭」が執り行われる

3月20日、春分の日に「令和七年 白川学館春季皇霊祭」が執り行われました。本年度の春季皇霊祭におきまして、甲府の祝殿と全国の各ご自宅が中今に産霊(むすび)繋がるなか、皆様とご一緒に、祭祀を執り行わさせていただきました。

祭祀に関わる献饌の品々と、そして、「御国体机」には、「三方」と、「器の教え」としての「和ろうそく」と「菜種油」による「灯火」と、「概念装置」が奉献されるなか、天皇家の遠津御祖神のおはたらきとして、歴代の御皇霊が御役割をなさられてきたことの皇恩感謝のもとに、御慰霊、鎮魂をさせていただきました。

春季皇霊祭におきましては、白川学館の雅楽顧問の西原祐二先生、西原貴子先生によります宮中雅楽の奉演が執り行われました。祭祀の後には、神人共食のもとに直会も開かれ、皆様のそれぞれのお立場におきましてのお話を共有していただきました。

式次第におきましてのお話として、七澤久子代表理事よりお話を賜りました。三部作の御書籍である『祓い』、『鎮魂』、『言霊』が出版されるまでの各経緯のお話が共有されました。そして、忍び柏手による、共に心を和すことの大事さと、「死」を弔い、「生」のエネルギーを最大限にすることが、白川の鎮魂であり、そして、自分自身を鎮魂して、はじめて人を鎮魂することができることをお話いただきました。

そして、2011年に出版されました御書籍に寄稿された『二人の父』と題する文章を共有していただき、「困難な時を生き抜き、命を受け渡し、そして、繋いでくれたご先祖がいたからこそ、今私たちがここにいること」、「ご先祖を敬う心を、次の世代が受け継いでいくことの大事さ」のお話を共有していただきました。

宇宙と自然と神と人が一つになるなかで、自らの居住まいを正して、お祓いをあげることで、遠津御祖神と一体となり、鎮魂がなされることの大事さをお話いただきました。

西原祐二先生からお話を賜りました。今月の3月10日と11日に、上皇后様の御令兄様の正田巌様の御葬儀がありましたことをお話いただき、奏楽の御奉仕の御役割をお務めされたなかでの神葬祭におかれましてのお話と、宮中雅楽におきましての各楽曲の謂れを共有していただきました。

令和七年 白川学館 春季皇霊祭におきまして、誠にありがとうございました。

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