「令和六年 白川学館 神無月月次祭」が十月十三日に執り行われました。今月の月次祭におきまして、甲府の祝殿にてご参列の皆様、オンラインからご参列いただきました皆様とご一緒に、電子祝殿にて祭祀を執り行わさせていただきました。
祭祀の後には、直会が開かれ、ご参加されたお一人おひとりの皆様から、ご近況をはじめとするお話がございました。式次第におきましてのお話としまして、七澤久子代表理事よりお話を賜りました。
2016年のお正月の日本歯科新聞におきまして、特集記事として、白川のおみちが紹介されましたことのお話を共有されました。七澤賢治前代表が居住まいを正して、静かに言霊学をご研究なされてきたことの経緯のお話と、言霊のお話、さらには、【未来に向け、隗(かい)より始めよ】という言葉が記事に掲載されましたことをご披露いただきました。
今日の時代においては、社会の変容による様々な事象や症状が現れやすく、戸惑いやすい世の中を迎えている時期におきまして、白川のおみちの口伝として伝わっています「祓いに始まり、祓いに終わる」という高濱浩先生からのお言葉と、今回お披露目されました【隗より始めよ】という言葉にも通ずることとして、人に言う前に「まずは自ら行ない、自ら正すこと」の姿勢が大事であるということのお話をあらためて共有していただきました。さらには、自らの祓いで自らを清めることは、白川のおみちの神髄に繋がり、神髄を見せることになり、そして自分自身で神を掴むことによって人に伝えていくことの大事さのお話がございました。
横山さんよりお話がございました。神拝作法をテーマとするお話を共有していただきました。神拝作法の拍手の所作において、右手と左手の間には時空が畳み込まれており、両手が合わさって拍手が行われることによって、時空を祓い、鎮魂することになり、ゼロとなって初めて、神々のおはたらきをお迎えすることになることのお話を共有されました。さらには、神々のおはたらきをお迎えさせていただくときには、意志が発動されるなかで、本来の意志は時空の中にはないことの気付きの大事さのお話を共有していただきました。
山口さんからお話がございました。民族は風とともに国を守ってきたということのお話を共有されるなかで、風の神とのコミュニケーションが、今日の時代において大事となってくることのお話がございました。
今日の時代においては、太陽風による、通信・電気系統への影響や地磁気、さらには、人間の精神活動にも影響を及ぼすことのお話から、調禦(ちょうぎょ)のもとに、意識を地球だけではなく、宇宙にも拡げる時代にあり、科学的な様々な情報と知見をもって、白川のおみちを世の中にお役立てさせていただくということ、さらには、各階層の神々、自然の神々、大霊神のおはたらきをお迎えさせていただくことにおいては、自分自身の調禦をもって、自分自身を客観視することの大事さのお話を共有していただきました。
当方からお話をさせていただきました。今月は神無月の月でありますことから、出雲と、そして大和との関係においての神話のお話が神話知となる、白川学館の学びのお話を共有させていただきました。神話を神話知とする学びにおきましては、神話の世界においても、「祓い・鎮魂・言霊」をもって、大事な受け継ぎがなされていくことを、今日の時代においても実証させていただきますことの学びの場であることを、お話として共有させていただきました。先日に行なわれました祝殿講習におきまして、お清めの概念が共有されましたなかで、正確な一音一音の五十音として、言葉の元を綺麗にしていくということの「はふりめく」のお話を共有させていただきました。
白川学館神無月月次祭におきまして、誠にありがとうございました。