令和六年 「卯月月次祭」が執り行われる

四月七日、令和六年 白川学館 卯月月次祭におきまして、祝殿にてご参列の皆様、オンラインからご参列いただきました皆様とご一緒に、電子祝殿にて、祭祀を執り行わさせていただきました。祭祀の後には、神人共食のもとに、直会が開かれ、ご参加されました皆様のお立場でのご近況をはじめとするお話がございました。

祭祀の式次第のお話としまして、七澤久子代表理事よりお話がございました。今月の四月は、桜をはじめ、様々な花々が咲き始める時期にあたり、今春の季節の模様のお話がございました。高濱浩先生が初めて甲府にお越しいただきまして、本年度は四十二回目の月次祭が執り行われましたこと、そして、初めて、月次祭の祭祀とご修行が執り行われました時のご体感を、お話いただきました。

七澤賢治先生のカレンダーより、【一回の祓いに、新しい発見】という言葉を共有していただきました。一日一日が一期一会であること、祓いは毎回毎回が新鮮であり、「天津日嗣のゆるぎなく、大和学びの業、弥進めに進めしめ給え」を共に伝承することの大事さのお話がございました。慢心せず、初心としての原点に返り、そして、素直に祓いをあげることによって、清まる確信が生まれることのお話が共有されました。

白川学館の横山さんよりお話がございました。ご近況のお話としまして、腰痛を患った時に感じられましたことのお話と、ご先祖の供養においてのお話を共有していただきました。ご先祖の供養におきましては、自分の力で何かしようとせず、供養をするという意志を立てて、あとは、お作法に従って、神々のおはたらきに任せることが大事であること、そして、構文発振においても、精緻な構文の働きのシステムに任せることの大事さのお話が共有されました。

白川学館の山口さんからお話がございました。ホームページの和学教授所に掲載されます、自修鎮魂法の鎮魂石の画像においてのお話と、「働く」、「労働」という概念についてのお話を共有していただきました。「働く」という言葉には、「傍(はた)を楽にさせる」という言葉の原義があること、西洋の休息のあり方と、日本の休息のあり方の認識の違いにおいても、お話を共有されました。そして、明治天皇の御歌もご披露されるなかで、七澤賢治先生が祝殿におきましての祓戸四柱のご修行において、ご参加されました皆様のお一人おひとりが神籬(ひもろぎ)を立てられたことの御心情のお話を共有されるなか、あらためて、ご自身が感じ思われましたことを、お話いただきました。

当方からもお話をさせていただきました。今月、卯月という言葉の由来として古い言葉をもっての表わし方がありますなかで、「う」という言葉には、新たな始まりを表わす言葉でもあることが、諸説の中の一つとして、伝わっていますことを共有させていただきました。「う」という言葉には、農事に関わる意義も確認できることのお話と、「文化」という言葉についてのお話、そして、日本語によるところの一音一義と一音多義のあり方においてのお話をさせていただきました。

令和六年 白川学館 卯月月次祭におきまして、誠にありがとうございました。

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