令和五年「皐月 月次祭」が執り行われる

五月十四日に「白川学館 皐月祭」月次祭が、オンラインとリアルでの同時開催にて執り行われました。祭祀後には、直会を開かさせていただき、参加者の方々のお一人おひとりのご近況のご報告、そして、日々の祓い・鎮魂・言霊の学びのもとに様々なご体感や、気づきを、自らの言葉をもってお話を共有していただきました。

祭祀の式次第におきましてのお話におきまして、七澤久子代表理事よりお話がございました。白川のおみちが山梨の甲府の地に継承され、高濱浩先生より、「祓いに始まり、祓いに終わる」というお言葉をいただき、今でも大事な教えとして、日々のお祓いがあることのお話を共有していただきました。

そして、月次祭の前日におきましては、アメリカより、学びのための御一行が、日本にいらっしゃいまして、富士山を訪れたお話をされました。前日は雨が降り、富士山の景観が見られなかったことから、富士山のお写真をもとに、お一人おひとりが、心に富士山を思い描かれたこと、そして、その時に、フレンドシップをもってのコミュニケーションの素晴らしさのお話も共有されました。

火打作法、拍手作法をもって身を清めるなか、所作の一つひとつのなかに、自らの御霊(みたま)が立つということのご体感のお話も共有されましたなかで、七澤賢治前代表のカレンダーのお言葉として、【祓いは 真面目に生きる宣言】をご披露され、甲府の地で、白川のおみちにおきましての宮中祭祀が連綿と続いているなか、祓いをあげることで原点に返り、そして、祓いを続けることの大事さをお話いただきました。

白川学館の横山さんよりお話がございました。横山さんからは、今日の世相において、国と国のあり方など、分断という言葉が見受けられがちな世相であるなかで、自分の中で、マイナスの思い出をリサイクルしやすいということのお話をされ、マイナスの思い出や妄想を育ててしまうことで、苦しみが生まれることから、マイナスのリサイクルを断ち切ることの大切さのお話をいただきました。そして、神々のおはたらきと、神々の階層のあり方について、お話がございました。

自分の全体が先祖であり、遠津御祖神であるということ、そして、人は共に先祖は重なり合い、遠津御祖神としてのコミュニケーションがお互いにあることのお話と、さらには、隣の人も、自らも、五十音の本来の響きをもって生きていること、そして、神々のおはたらきによるコミュニケーションをもって、共に生きることに気づくことが、祓い・鎮魂・言霊の学びでもあることのお話を共有していただきました。

当方からもお話をさせていただきました。甲府の地におきまして、白川のおみちによる宮中祭祀が受け継がれ、そして、民間の立場として、学びの場を共有させていただいておりますなかで、宮中祭祀としての尊い学びの自覚のなかで、同時に、デジタルとアナログの統合の学びのなか、電子祝殿におきまして、知・情・意の直知の学びとして、祓い・鎮魂・言霊のあり方を自覚することで、自らの世界観や宇宙観がブレることなく、自他の立場を確認することができる、確実なる実証の学びの道が、白川学館の学びの場にはあることのお話を共有させていただきました。

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