令和五年 「八神殿・月次祭」が執り行われる

白川学館八神殿・月次祭が九月十七日の日曜日に執り行われました。本年度は、オンラインとリアルの同時開催にて、白川学館八神殿・月次祭を、皆様とご一緒に執り行わさせていただきました。三回目の八神殿・月次祭となりますなか、祝殿の御神前の神々のおはたらきが、どのように公に展開されるのかということの、公の学びが常に伴うなかで、祭祀を執り行わさせていただきました。

祭祀後には、直会が開かれ、ご参加された皆様から、ご近況をはじめ、様々なお話を共有していただきました。式次第の後には、七澤久子代表理事よりお話がございました。〈はふり〉のカレンダーのお言葉から、【言葉で掃除する】というお話をいただきました。言葉の一音一音の大切さ、そして、言葉には力があるということのお話を、様々なエピソードをもって共有されました。

今月は、甲府市主催によるイベントが開催され、地域社会においての貢献活動として、会場にて、西村さんの書の展示会と書道教室が行われましたなかで、神代文字をもって書き起こす書道教室が開催され、言葉の力と、一音一音の大事さのお話を、共有していただきました。

さらには「御霊(みたま)を磨く」というお話をされるなかで、安見晴子先生からのお言葉として、お掃除の雑巾掛けは感謝をして行い、そして、雑巾は感謝をして干す、ということのお話を交わされましたことをお話いただき、感謝をして行うことが、「御霊を磨く」ということに繋がるお話を共有していただきました。そして、日々の祓いにおきまして、一音一音のあり方と大事さを確認するなかで、一人ひとりが軸をもって執り行うことの大切さのお話がございました。

白川学館祭員の山口さんからお話がございました。一年間の歳時記を通じまして、今月は、八神殿祭も執り行われますなか、白川のおみちのお役割として、神祇官として、公の務めを為してきたことのお話を共有していただきました。神(カミ)と君(キミ)の産霊(むすび)、そして君(キミ)と民(タミ)を産霊(むすぶ)役割が、臣(オミ)の役割でもあるということのお話がございました。

さらには、八神殿祭を通じまして、産霊の神のおはたらきは、日本特有の神のおはたらきであることを確認させていただくことのお話がございました。そして、一つひとつの祭祀は、歳時記を通じまして、一つひとつに産霊(むすび)が起きているということ、さらには、今日の社会におきましても、国のため、民のために産霊(むすび)を起こしていくことの大事さをお話しいただきました。

当方からお話を共有させていただきました。歳時記におきまして、今月は八神殿・月次祭として執り行わさせていただきますなかで、祝殿の御神前にお祀りされている神々のおはたらきを、精緻に確認させていただくことの大事さと、今回、祝詞の中におきまして、八神殿を守護する神々のおはたらきが言挙げされましたなか、あらためて、九神のおはたらきと謂れを共有させていただきました。

そして、造化三神の天津神から、国津神、遠津御祖神のおはたらきと、向下・向上の道の、各階層の神々の体系図が公開されましたなか、産霊(むすび)のおはたらきをもって、はじめて各階層の体系図が成り立ち、確定されたということの経緯を、あらためて確認させていただきました。さらには、古事記の神話の世界においての国津神のおはたらきを、国譲りの場面のお話を共有させていただくなかで、国譲りの前後においての国津神のあり方におきましてのお話を共有させていただきました。

令和五年九月の白川学館八神殿・月次祭におきまして、誠にありがとうございました。

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