令和四年「春季 皇霊祭」を執り行う

令和四年三月二十一日の春分の日に、オンライン祭祀として会員の皆さまと、そして、祝殿におきましては、祭員と現地のスタッフの方々とご一緒に、「白川学館 春季皇霊祭」を執り行わさせていただきました。

春季皇霊祭におきまして、歴代の御皇霊の方々、そして皇族の方々の鎮魂と慰霊を、皆さまとご一緒に執り行わさせていただき、天津神と結び繋がる御皇霊がお役割を成されてきた御功績に感謝をさせていただきました。

本年度の式次第におきましては、雅楽の奉演がなされました。「駿河舞(するがまい)」という題目が、鎮魂の御神楽として奉演されました。雅楽の奉演におきましては、日頃よりご尽力をいただいております西原祐二先生のご厚意を賜りまして、宮中での皇霊祭で執り行われます、御神楽の「駿河舞」の録音資料をお借りいたしまして、本年のオンライン祭祀におきまして、奉演されることになりました。

祭祀の後には、七澤久子代表理事よりお話がございました。ご神前におきまして、ご神器の「器の教え」がとても大事であるということ、そして、一つひとつの理(ことわり)、一つひとつの意味が備わっているということのお話をいただきました。人と人とのご縁の繋がりの大事さのお話がございました。

お扇子をお披露目されまして、その扇子に描かれている絵が、ネパールの絵師の方により描かれた絵でありますこと、七澤賢治前代表理事が、絵師の方との貴重なご縁によるお繋がりのもとに絵図が出来上がりましたことのお話がございました。

そして、七澤賢治前代表理事のお父さまがお作りされた和歌もお披露目されました。和歌を通じて、白川学館の現在の活動に繋がる和歌として、白川のおみちが皆さまとご一緒に、お一人おひとりのお立場を持って、しっかりと公の学びとして共有され、広められているということに結び繋がる、和歌のお話がございました。

 
 

また、2011年に東北大震災が起こったときの、日本歯科新聞社の当時の連載された記事のお話から、困難な時代を生き抜き、命を受け渡し、繋いでくれた御先祖の魂のお声を聞き、祖先を敬う心を次の世代に受け継いでいくことの大事さをお話いただきました。御先祖との繋がりが、遠津御祖神としての働きとして、命の火となって繋がり続けているということの命脈の大事さをお話されました。

さらには、人と人とのご縁の繋がりから、皇學館大学の元準教授でありました山口剛史(やまぐちたけし)先生のお話もご披露されました。山口剛史先生は、学術界において、白川神道のご研究を唯一なされてきたお立場の方で、白川学館の活動におきましても多大なる御貢献を賜り、今日の活動におきましても、貴重なご功績を受け継ぎさせていただきながら、鎮魂・慰霊に繋がるお気持ちのもとにお話が共有されました。

祝殿から、祓い・ 鎮魂・ 言霊を、皆さまとご一緒に発振させていただくことで、世界の平和を共に予祝させていただくことの大事さをお話されました。ご詳細のお話は、白川通信・和学教授所サイトにて、ご確認のほど、よろしくお願い申し上げます。

話題が変わりまして、現在、社会情勢に適応させていただきながら、オンラインを中心とする活動を実施させていただいておりますなかで、昨日までのまん延防止期間を経て、本日より三日間、甲府の祝殿にて、会員の皆さまとご一緒に、「鎮魂、お祓い会」を執り行わさせていただくことになっています。

どうぞよろしくお願い申し上げます。

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