「写祝詞講座」開催のご報告

5月25日に「第一回写し祝詞講座」を開催させていただきました。祝殿の横の兌館(たいかん)で、午後1時20分から始まり、15分の休憩を経て、それから午後4時半までの講座でした。

その後、七澤久子代表理事が同席され、1時間ほど歓談していただくことができました。そして最後には、七澤喜和さんから、ふとまにの里のご案内の運びとなりました。

会員さんが最初に来られたときは、とてもこわばったお顔をされていたんですね。それが、写し祝詞を終えたとき、表情がとても明るく、そして柱、芯が通ったようなお顔を拝見することができました。写し祝詞の講座をさせていただいて、とてもよかったな、と思いました。

内容としては、まず「写し祝詞について」の説明をいたしまして、次に斉藤さんから、所作というもの、体幹を掴むということ、そして、次に実践という形で説明させていただきました。

今回、この写し祝詞は、賢治先生のご意志のもと、和器出版さんと白川のスタッフの皆さんとの協力のもとで、冊子をつくることができました。

まず最初に、線を引く、ということ。
一番目は、特に意識せずに書く。
二番目は、最後のところのはらいを止める。
三番目は、穂先を上げて線を引く。

■書「線を引く」(写真)
http://s.shirakawagakkan.jp/20220526utsushi

たとえばお祓いのことでいうと、一番目の動作は、ただ「とほかみえみため とほかみえみため」と意識しないで言うこと。二番目は、「と・ほ・か・み・え・み・た・め」と止めて、お祓いをすること。最後は、七澤賢治先生がよくおっしゃったように、祝詞を唱えるとき、一音一音の言葉を置いて、廻す息遣いをする。

写し祝詞でいう、三番の「穂先を上げて一音一音丁寧に書く」ということを、皆さんに感じていただいて、写し祝詞とお祓は、表裏一体ということを学んでいただきました。そして、写し祝詞は、ボディーワークなんだということを、実感していただくことができたと思います。

お祓いは、社会の中で、一人でぼそぼそあげていたら、なんだろうと思われてしまいますけれども、写し祝詞の場合は、自分がここで書こうという場所さえ決めれば、どこでも書くことができて、そこで客観視することができます。そして自分を見つめなおすことができ、謙虚な気持ちを掴めます。お祓いと同じなんだというところを体感することができます。

これから皆さんと一緒に、写し祝詞もお祓いも、一緒なんだということを体感していただきながら、続けていきたいなと思っております。写し祝詞を通して、この場でこのように居させていただいて、本当に感謝申し上げます。

七澤賢治先生がお亡くなりになりまして8か月という月日が経ち、もう少しで9か月になります。私はやっと、先生のボーカロイドの声を聴いて、泣かずにきちんとこうやって、お話をすることができたのが、ちょうど8か月経った頃です。「8」を横にすると、「∞」(無限)に成ります。先生は静止エネルギーとも言いました。それを教えてくれたんだなということも、体感することができました。

これからもよろしくお願いします。本日はありがとうございました。(西村)

※写し祝詞の書については、
https://webshop-waki.stores.jp/items/6274c3397d116173c651f22a
(和器出版サイト)より、サンプルをご覧いただけます。

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