令和四年「水無月 月次祭」を執り行う

令和4年6月12日 オンラインとリアルの同時開催にて、「白川学館 水無月の月次祭」を執り行わさせていただきました。祭祀のあとには、直会が執り行われ、ご参加者の皆さまの各お立場での近況報告をはじめとしまして、様々なお話をご共有いただきました。

祭祀後のお話としまして、七澤久子代表理事、石原理事よりお話をいただきました。七澤久子代表理事からのお話としまして、甲府の地にての白川のおみちは、昭和57年4月18日から始まり、ご修行が継承されてきているなかで、白川のおみちはお水を大事にする、ということのお話をいただきました。日々の毎朝、初水をいただきまして、献饌させていただいておりますこと、そして、白川のおみちにおきましても、代々の天皇陛下に御水を献上させていただくお役目がありましたことのお話が共有されました。

甲府の地におきましても、御神殿でのご修行がありますなかで、審神者、神代の立場をもって、ご修行が連綿と執り行われてきたなかで、自らの体にあるお水が祓い清められることによって、御魂(みたま)が輝き、御魂が喜び、そして心にも顕われるということのお話をいただきました。

高濱浩先生のお言葉である「祓いに始まり、祓いに終わる」、「慢心しない」ということを大事にさせていただきながら、皆さまとご一緒に白川のおみちを受け継ぎさせていただいているということを共有されました。

お水に関わることとしまして、毎朝の食事におきましても、お釜の最初に立ち上がる湯気を、遠津御祖神のご先祖様に差し上げることをお伝えいただきまして、そして、日々の食事における所作におきましても、遠津御祖神に感謝させていただき、おみちに感謝させていただき、神恩感謝として所作を行うということの大事さを、七澤賢治前代表が、ご生前に自らの所作をもって行われていたということもご披露いただきました。

心の姿勢を正すということがとても大事であるということ、そして、皆さまがいらっしゃって、皆さまのおかげでわたくしがいるということに気付くことが、白川のおみちであり、祓いを続けていくことの大事さでもあるということのお話を共有されました。

そして、石原理事よりお話をいただきました。今月の月初めに御田植祭が行われましたなかで、泥魂(ぬるみたま)の働きの学び、そして実際に、自然の五行の神々のおはたらきを体感することの大事さをお話されました。

今月の6月8日に行われました、グラント・ポゴシャン大使の叙勲記念祝賀会のお話も共有されました。グラント・ポゴシャン大使は、様々なご活動のなかで、アルメニア共和国における大震災、地域の民族紛争など、様々な場面においてご活動もされてきたなかで、自らの立ち位置として果たす役割の大事さを、実際のエピソードも共有されるなかでお話されました。そして、自らの生き方のなかで、人と人との繋がりが途切れずに、お互い助け合って生きていくことの大事さに気づくことがあったと、グラント・ポゴシャン大使のお話を、あらためて石原理事より共有されました。

数学者でもある、グラント・ポゴシャン大使とのお話から、鎮魂という概念の精緻さと、世界で起こってきた様々な歴史的事実や世界情勢の実情から、世界に向けての鎮魂の大事さも共有され、時空を超えて遠津御祖神と結び繋がることで、現代社会においても、お役立てさせていただくことの公の学びのお話がございました。

そして、昨今のオンライン・サロンの世界におきましてのお話として、集落的な関わりのなかで、同じテーマを持って、人と人のコミュニケーションが展開され、ネットワークがさらに拡がっていくということの今日のネット社会の現状の一端をお話しいただきながら、ふとまにの住処の活動におきましても、様々な公の事業活動の展開が、現代社会に柔軟に適応した活動としても行われていくということのお話も共有されました。

そして、当方よりもお話をさせていただきました。今月の6月30日に、本年度の水無月の大祓祭祀が行われますなかで、「荒ぶる神々を鎮める」ということがテーマともなっておりますことを共有させていただきました。荒ぶる神々という言葉は、既存の神社の世界におきましても、よく知られている言葉ではありますなかで、荒ぶる神々の働きとは、どのような特徴があるのかということを、白川学館の学びを通じて、皆さまとご一緒に確認し合う学びの場でもあるということをお話させていただきました。

今月は6月の大祓祭祀が控えておりますなかで、水無月の月次祭をご一緒に執り行わさせていただきました。歳時記としましての祭祀の役割を、皆さまのご意志のもとに、ご一緒に行わさせていただき、今後もますます世の中にお役立てさせていただきたいと思います。(斉藤)

PAGE TOP