令和四年「霜月 月次祭」を執り行う

11月13日に行われました、令和4年11月霜月の白川学館月次祭の活動のご報告となります。このたびは、オンラインとリアルの同時開催にて、皆さまとご一緒に月次祭を執り行わさせていただきました。祭祀の後には、直会を開かさせていただき、ご参加された皆さまのそれぞれのお立場での様々な体験談をお話いただきました。直会においては、秋の季節を迎えているなかで、農作業のお話が多く共有され、作業を通じましてのお気づきや、日々の生活環境のなかでお感じになられたことをお話として、様々に共有していただきました。

祭祀後の式次第におきましてのお話としまして、七澤久子代表理事よりお話を賜りました。芸術の秋、実りの秋という言葉をテーマとして、様々なお話を共有されました。四季折々を感じることの素晴らしさ、そして、日常の生活におきましても、小さな気づき、ささやかな気づきが大切であることのお話がございました。

若返るという言葉も共有されました。日々のお祓い、祭祀を通じまして、心が清まることで若返るということを自ら体感すること、そして、日々の実生活においても立証していくことの大事さをお話しされました。今月に出版されたご書籍としまして、祝殿の建立に携われました、井坂先生のご書籍についてのお話も共有されました。各時代の歴史を乗り越えて、今に伝わり継承されているなかで、祝殿が建立され、開示、公開されたことの意義をあらためてお話いただきました。そして、本年度も残り2か月となりますなかで、「あとみよそわか」の言葉もお披露目されるなかで、今年の一年がどのような一年であったかをしっかりと振り返りながら、残りの2か月を過ごすことの大事さをお話いただきました。

石原理事よりもお話をいただきました。データム・グループの事業活動を通じて、分かりやすく皆さまにお伝えすることの工夫を日々なされているなかで、世の中の動向におきましても、日本に古くから伝わる歴史や文化をテーマとする様々な活動がなされているところのお話を共有されました。その一つに、今月公開されました「すずめの戸締まり」という映画をご鑑賞されました折に、日本の伝統を受け入れていただくことに繋がるお話も盛り込まれ、遠津御祖神、産土という言葉が、キーワードとしても提示され、鎮魂に繋がる内容が描かれていることをお話されました。そして、現代社会において、心をひとたび整えることの大事さと、それは、祓い、鎮魂に繋がり、広大な宇宙と繋がり続け、全員で整え、発動すること、立ち返る価値を見い出すことが、とても大事であることをお話されました。

祭員の横山さんよりもお話を賜りました。自信を取り戻すことの大事さをお話されました。今日の時代においては、不安が募りやすい世の中におきまして、最も失われやすいものは自信であるということをお話されました。そして、自信が失われることから、自分の外に救いを求める傾向の時代において、力の源は神にあり、力を動かすのは言霊(げんれい)であり、言霊を活用するのは自分自身であるということ、そして、自分自身は何者であるかということでは無力の自分を自覚するということがとても大事であるということをお話されました。そして、扇子の構造の要のあり方の例えから、扇の要には、本来の自分自身があるということ、そして、素の自分でいることを自覚することに気づくことで、産霊(むすび)が起こり、不安が収まるということのお話が共有されました。

そして、当方からもお話をさせていただきました。今日の時代におきまして、白川のおみちが、山梨の甲府の地に継承されているなかで、高濱清七郎先生、高濱浩先生、七澤賢治元代表、そして、七澤久子現代表理事の継承のもとに、白川のおみちの学びが受け継がれているなかで、祝殿を建立され、宮中祭祀に由来する口伝を、誰もが学べるシステム学習として公開されたご功績の意義を、あらためまして、皆さまとご一緒に確認させていただきました。そして、現代社会においては、様々な事象が生じているなかで、いわゆる、対岸の火事の例えもございますように対立的な自他との区別をつけやすい世の中であるなかで、自分自身を含む、自らのあり方、家族、地域、社会、地球、宇宙のあり方というように、自分自身を含むことからの各階層を客観視をしながら、統合する人生観のお話を共有させていただくなかで、白川学館における共有の学びとして、そして、祓い、鎮魂に繋がる学びとして、実証させていただく時代を迎えているのではないかということのお話をさせていただきました。

今月の霜月の月次祭におきまして、誠にありがとうございました。(斉藤)

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