令和五年「弥生 月次祭」が執り行われる

3月12日に、「令和五年 白川学館 弥生 月次祭」が、電子祝殿を通じたオンラインと、リアルの同時開催により執り行われました。祭祀後には、直会も執り行われ、ご参加いただきました皆さまのお一人おひとりから、お話がございました。

日々の祓い・鎮魂・言霊の実践と、祭祀、講習に参加されるなかで、様々に気付かれたこと、感じられたこと、あるいは日々のご生活のなかで、白川のおみちの学びがどのように関わっているのかということのお話が多いなか、皆さまの現状のお立場でのご心境をお話されました。

式次第におきましての、お話としまして、七澤久子代表理事からお話がございました。3月の季節は、二十四節気の啓蟄の季節の変わり目であるということ、そして、3月11日が東日本大震災の日となりますところのお話がございました。そして、近日に出版されます、二つの小冊子のご紹介がございました。

一つは、アルメニアの「ひかりセンター」の財団の方々の、アルメニアのアララト山と日本の富士山をテーマとする書物について。そして、もう一つは、伊勢神宮の式年遷宮をテーマとする書物のお話がございました。白川学館の活動におきまして、お力添えをいただいております小堀邦夫様の、伊勢神宮に奉職されてこられたご経歴から、確実に継承されてきた式年遷宮の道理のあり方を、今日の時代において広く認識していただくことができるご書籍のご紹介がございました。

七澤賢治前代表理事が、日々の生活のなかで、瞬時に感じられましたことを、速やかにお伝えされ、共有されてきたご姿勢を振り返られながら、ワン・チームとして、事を成していくことの大事さを、あらためてお話されました。

白川学館の横山さんからお話をいただきました。鎮魂についてのお話を共有され、各時代の価値観というものがあってきたなかで、現代社会においては、「自由」という言葉が、様々な道として受け止められ、むしろ迷いが生じやすい世の中で、鎮魂して、五魂が鎮まったときに、一本の道が出てくることの大事さをお話されました。迷いのときには、意識は定まっておらず、あるいは、誰かの言葉や、言うことを基準としてしまうと、迷いが生じやすいところから、自らの姿勢を崩さずに、自らを鎮魂して、鎮めてみることの大事さをお話されました。

そして、当方よりもお話をさせていただきました。菟田俊彦先生のご書籍におきまして、新嘗祭と月次祭は、古くから伝承されている祭祀として尊重され、厳粛に執り行われてきた歴史の経緯が書かれていますことのお話を共有させていただきました。白川のおみちが、山梨の甲府におきまして継承されてきていますなか、年毎に12か月、連綿と月次祭が執り行われてきましたこと、宮中祭祀からお伝えされる、神々のおはたらきのご加勢のもとに、神人一如、神人一体の自覚による明らかなる道のあり方が立ち顕れるということを、あらためて、祭祀の実証の役割として、そして、日々の祓い・鎮魂・言霊の学びをもって、今日の時代において、民間の立場から、学び直すことのできる時期に来ているのではということのお話をさせていただきました。

令和五年 白川学館 弥生月次祭におきまして、誠にありがとうございました。(斉藤)

 

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