令和五年「春季皇霊祭」が執り行われる

本年、令和5年3月21日の春分の日に、オンライン、そしてリアルのお立場での方々にご参列をいただき、電子祝殿にて、皆様とご一緒に、春季皇霊祭を執り行わさせていただきました。白川学館の歳時記におきまして、民間の立場をわきまえさせていただきますなか、公の祭祀として、歴代の御皇霊と御皇族の方々の御魂を厳粛に鎮魂、慰霊をさせていただきました。

式次第におきましては、日ごろ、白川学館の活動にご尽力をいただいております、西原裕二先生、西原貴子先生により、宮中雅楽のご奉演を賜りました。祭祀の後には、直会が開かれ、ご参加者の方々から、ご近況や、日々の様々な出来事のお話がございました。

式次第のお話としまして、七澤久子代表理事よりお話がございました。遠津御祖神の自覚のもとに、歴代の御皇霊と御皇族の方々を鎮魂、慰霊させていただきますことの祭祀の本義をお話されました。御神前に奉献されています、祓串の器の教えのお話を共有され、遠津御祖神の自覚のもとに、御先祖の代表として、そして、御先祖とともに生きていることを自覚するなかで、お祓いがなされることの大事さ、そして、御先祖とともに、中心軸をもって、お祓いを行うことの大事さ、御先祖から子孫へと、遠津御祖神の自覚のもとに、日本の行く末と公の平安清明を予祝していくことの姿勢の大事さをお話されました。

日々の祓い・鎮魂・言霊の学びを持って、自らの心境を言葉で表わすことの大事さもお話されました。本年の春季皇霊祭におきまして、春分の日に執り行わさせていただきましたなかで春の香りを喜び、言寿ぎをさせていただくなかで、御先祖とともに、御先祖の代表として、お祓い、鎮魂を行っていくことが、今日の時代において、ますます大事になってくることのお話を共有していただきました。

当方よりもお話をさせていただきました。白川学館 春季皇霊祭におきまして、御神前に献饌されております品々を、皆様とご一緒に確認させていただきますなかで、献饌をもっての器の教えの一つひとつの確認の大事さを、あらためてお話させていただきました。さらには、皇霊祭の祝詞が、祝詞に伝わる和語の言葉として書かれるなか、天津神の神勅(みことのり)を受け継がれる歴代の御皇霊、御皇族の方々を、鎮魂、慰霊をさせていただくことのお話と、公家の世界におきましても、各時代に様々な出来事がおありになられたことを、民間の立場をわきまえさせていただきながら、公の祭祀として、鎮魂、慰霊をさせていただくことの大事さをお話させていただきました。

白川のおみちに伝わる祭祀は、国家公用の祭祀であるということ、そして、公の祭祀として執り行われるということを自覚させていただきますなか、今後も、皆様とご一緒に、公の平安清明を予祝、言寿ぎをさせていただきます。

令和5年 白川学館春季皇霊祭におきまして、誠にありがとうございました。

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