令和五年「鎮魂祭」「新嘗祭」が執り行われる

11月22日に鎮魂祭、そして23日に新嘗祭と、白川学館 神祇祭祀を執り行わさせていただきました。22日の「白川学館 鎮魂祭」におきましては、夜間の祭祀として、データム・グループのスタッフの方々とご一緒に執り行わさせていただきました。翌日の23日の「白川学館 新嘗祭」におきましては、本年度の初穂をはじめとする献饌の品々が奉献されるなか、甲府にお越しの皆さまと、オンラインからご参加されました皆さまとご一緒に、電子祝殿にて、公の平安清明を予祝、言祝ぎをさせていただきました。

式次第後のお話としまして、はじめに、七澤賢治前代表の音声によります御講話として、2020年の2月にお話をされた「むすびと新嘗祭」をテーマとするお話を共有させていただきました。歴代の天皇陛下が、八神殿の産霊(むすび)のはたらきを自覚されるなか、公の御役割を果たされてきたことを感謝させていただくということ、布斗麻邇という上代和語によるエネルギーが、産霊(むすび)のはたらきをすることが言霊(げんれい)であるということのお話を共有されました。そして、相嘗祭、新嘗祭、大嘗祭の御神事にございますとおりに、神人共食のなか、歴代の天皇陛下が大君のお立場において、食物と神の意志を産霊(むすぶ)おはたらきをもって、公の御役割を果たされてきたことのお話をされるなか、より良い社会を創っていくことの学びとして、宮中祭祀から学ばさせていただくことの大事さをお話されました。

七澤久子代表からお話がございました。一つひとつの所作が「いのり」であるということ、「握手(にぎて)・置手(おきて)、結んで、開いて」のお話を、産霊(むすび)のお話として、共有していただきました。そして、白川のおみちは、歴代の天皇陛下、白川のおみちを歩まれてきた先人の方々、そして、高濱清七郎先生、中村新子先生、高濱浩先生の方々によります学びの道筋が、そして、永遠の今において、真っすぐに、むすび繋がれているということ、そして、七澤賢治前代表も真っすぐに生き、真っすぐに生ききるということを実践されたなかで、一人ひとりが中心軸をもって、そして、繋ぐということの大事さを自覚して、強い意志をもって、真っすぐに生ききるということの大事さをお話されました。

当方からもお話をさせていただきました。祝殿の御神前にお祀りされている神々のおはたらきには、確実な実証を伴う学びが備わっている場でありますことのお話と、新嘗祭をはじめとする祭祀を通じて、今日の社会活動においても必要なコミュニケーションのあり方というものを創造展開することのできる、創造の起点の学びが常に伴っていることのお話をさせていただきました。

祭祀後には直会も開かせていただき、神人共食のもとに、ご参加されました皆さまがそれぞれに、和やかにお寛ぎされるなか、お話も共有していただきました。ご参加されました大伴様からは、近況の国際情勢についてお話をしていただき、白川のおみちが、公の祭祀を司ってきたことの意義と役割が、今日の時代において、あらためて確認され、大事となってくることのお話がございました。

そして、白川学館より、山口さんと横山さんと当方よりお話をさせていただきました。山口さんからは、祓い・鎮魂・言霊による、本来の産霊(むすび)のはたらきが起こることからの、神と人、人と人とのコミュニケーションのあり方が自ずともたらされることにおいてのお話を共有していただきました。

横山さんからは、既に私たちには五十音がある世界で、意志を立て、創造しているということ。既に求めてきた世界にいるということ。真っ直ぐに、素直に、祓い、鎮魂をすることの大事さのお話を共有していただきました。

当方からは、今月、出張祭祀として、西村さんと富士吉田市に出向かせていただきましたことのお話として、現地での湧き水をいただきました時の水のあり方をもって、様々に気付かされ直されましたことのお話と、日々の祓い・鎮魂・言霊の弛まぬ学びの大事さとの繋がりにおいてのお話を共有させていただきました。

本年度の祭祀は、12月22日の外祭と、神祇祭祀としましては、12月の大晦の大祓祭祀となりますなか、気を引き締めて執り行わさせていただきます。

令和五年 白川学館 鎮魂祭、新嘗祭におきまして、誠にありがとうございました。

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